はじめに

完了

Azure Sphere は、IoT デバイスをエンドツーエンドで保護するためのプラットフォームです。 Azure Sphere はマイクロコントローラーを対象としています。 マイクロコントローラーは、プロセッサ、ストレージ、メモリ、IoT の機能が搭載されたシングルチップのコンピューターです。

従来、IoT セキュリティについて総合的な観点からの取り組みは行われてきませんでした。 ハードウェア、ソフトウェアなど、特定のコンポーネントをセキュリティで保護しようとしてきました。 これは、マイクロコントローラーのような小型のデバイスや制約のあるデバイスについて特に当てはまります。 これらのデバイスの多くは "レガシ" です。つまり、配置されてから何年もたっています。 Azure Sphere の目的は、IoT デバイス (新規とレガシの両方) を配置して使用するための、エンドツーエンドの信頼できる環境を作ることです。 現在、90 億台の MCU ベースの IoT デバイスが毎年出荷されていると推定されます。 これらのデバイスは、急速に接続が進んでおり、私たちの社会生活や消費生活の重要な部分になっています。 これらのデバイスをセキュリティで保護することは、大きな課題です。 セキュリティが確保されたら、IoT デバイスからキャプチャされたデータを使用して、新しいサービスを作成してデプロイする機会が得られます。

あなたは、ソーラー パネル群の管理を担当するエンジニアリング チームの一員だとします。 職務はソーラー パネルの日常の運用を管理することです。 パネルの多くは古いものであり、離れた場所にあります。 あなたの会社では、グリーン イニシアチブの一環として、ソーラー パネルの数を拡大することを検討しています。 目標は、ソーラー パネル (新規とレガシの両方) の正常性をリモートで監視し、パネルにデプロイされているアプリケーションを更新することです。 このタスクをリモートで安全に実行する必要があります。 また、ソーラー パネルから取得したデータからビジネス上の問題を解決する必要があります。 このため、さまざまな IoT デバイス (ソーラー パネル) を安全に管理できるソリューションを実装することを検討しています。 その後、セキュリティで保護されたこれらのデバイスからのデータを使用して、実際のビジネス上の問題に対するソリューションを構築できます。

Diagram of the described scenario showing several solar panels and computers connected to Azure Sphere Security Service and a cloud service.

このモジュールでは、Azure Sphere を使用して上記のようなシナリオに対処する方法について説明します。 このモジュールが終了すると、Azure Sphere の機能を理解できるようになります。 セキュリティで保護された IoT アプリケーションを作成するためのプラットフォームとして Azure Sphere を評価できるようになります。