はじめに

完了

あなたは医療分野での研究を行う会社に勤務し、オンプレミス サーバーの管理を担当しているとします。 管理しているサーバーでは、Web サーバーからデータベースまで、社内のインフラストラクチャがすべて実行されています。 ただし、ハードウェアが古くなってきており、そのハードウェアに新しいデータ分析アプリケーションを展開するのに苦労しています。

ハードウェアをすべてアップグレードできますが、次に示すいくつかの理由から、それは魅力的な選択肢ではありません。

  1. 物理的にサーバーは世界中に分散しており、それぞれの場所に配置されているスタッフは最小限です。 アップグレードを本社に一元化したいと考えています。

  2. 会社は、複数のバージョンおよびフレーバーの Windows と Linux 上でカスタム データ分析ソフトウェアを実行しています。そのソフトウェアではときどき、よくわからない標準的でない構成が使用されていることがあります。 展開を完全にテストする方法が必要です。業務の製品切り替えを行う前に、すべてが機能していることを確認するため、さまざまな構成を試しています。

  3. ビジネスが急激に伸びていて、会社は急速に成長しています。 内部サーバー (特にデータベース) の負荷は、今後も増え続ける可能性があります。 この成長には、将来に備えて購入するか、成長に対応する規模拡張プランを用意するか、いずれかの必要があります。

これらの理由から、あなたはクラウドについて調べるときが来たと判断し、クラウドが負荷とスケールの問題の解決に役立つかどうかを確認することにしました。 多数のサーバーとカスタム ソフトウェアが混在しているため、Azure Virtual Machines (VM) を使用してサーバーを一度に 1 台ずつ Azure に移行する方向で検討するのがよさそうです。

Azure VM は、Azure が提供する数種類のスケーラブルなオンデマンド コンピューティング リソースの 1 つです。 VM を使用すると、構成を完全に制御し、業務の遂行に必要なあらゆるものをインストールできます。 データ センターをスケーリングまたは拡張することが必要になったとき、物理ハードウェアを購入する必要はありません。 最後に、Azure では、監視、セキュリティ保護、OS に対する更新プログラムとパッチの管理を行うためのその他のサービスが提供されます。

VM を作成する前に行われた決定、VM を作成および管理するためのオプション、VM を管理するために使用する拡張機能とサービスを見ていきます。

学習の目的

このモジュールでは、次の方法を学習します。

  • 仮想マシンの作成についてのチェックリストを作る
  • 仮想マシンを作成および管理するためのオプションについて説明する
  • 仮想マシンを管理するために使用できるその他のサービスについて説明する