はじめに

完了

ビジネス プロセスの実装は一筋縄ではいきません。通常は、多様なサービスを連携させる必要があるためです。 データを格納および処理するために会社で使用しているものをすべて洗い出してみてください。Salesforce、Microsoft 365、Oracle、Twitter、YouTube、Dropbox、Google サービス、Azure AI サービスなどがあるでしょう。 これらすべての製品を統合するには、どうすればよいでしょうか。 Azure Logic Apps には、何百ものサービスに接続する事前構築済みのコンポーネントが用意されています。 グラフィカル デザイン ツールを使って必要なものを自由に組み合わせれば、あとは Azure Logic Apps がクラウドで自動的にプロセスを実行してくれます。

あなたが働くスポーツシューズのメーカーで、新商品の発表を控えているとしましょう。 あなたの仕事は、Web サイトで靴を販売し、クラウドでホストしている広告動画を管理し、新商品に対する反応を測るためにソーシャル メディアを監視することです。 これらのプロセスを次の図に示します。 顧客向けのプロセス (直接販売など) と、管理タスク (古い動画の自動アーカイブなど) の両方が含まれていることに気付くでしょう。

Diagram of three business processes for a fictitious shoe company: online sales to consumers, social-media analysis, and video asset management.

架空のシューズ メーカーで使用されている 3 つのビジネス プロセスを示す図。 最初のプロセスは、顧客から注文を受注し、クレジット カードに請求を行い、商品を出荷するという、オンライン販売の一般的な流れを示しています。 2 つ目のプロセスは、商品に関するソーシャル メディアへの投稿を会社が監視および分析する流れを示しています。 3 番目のプロセスは、古くなった動画資産を低コストのストレージに移動することで、動画資産を管理する流れを示しています。

ここでは、Azure Logic Apps がこれらの種類のビジネス プロセスを自動化する方法について説明します。 また、これらのバックグラウンドでの動作についても軽く触れていきます。 目標は、Azure Logic Apps が自社のビジネスに適しているかどうかを判断できるようにすることです。

学習の目的

このモジュールでは、次の方法を学習します。

  • Azure Logic Apps が自社のビジネス プロセスの自動化に適しているかどうかを評価する。
  • ロジック アプリのコンポーネントが連携してビジネス プロセスを自動化するしくみについて説明する。

前提条件

  • 条件付きロジックやループなどのプログラミング概念の基本的な知識。
  • REST サービスと API の基本的な知識。