Azure Logic Apps とは

完了

まずはいくつかの定義と、Azure Logic Apps サービスのコア機能のクイック ツアーから始めましょう。 Azure Logic Apps が自社のビジネスに適しているかどうかを判断する際に、この概要が役に立つでしょう。

ビジネス プロセスとは

"ビジネス プロセス" ("ワークフロー" とも言います) は、特定の結果を生成する一連のタスク (シーケンス) です。 その結果は、意思決定であったり、データであったり、通知であったりします。

シューズ メーカーのシナリオの 1 つは、新商品に対する反応をソーシャル メディアで監視することです。 タスクのシーケンスの例として、商品に関するツイートを検出する、センチメントを分析する、好意的なツイートへのリンクを格納する、否定的なツイートについてカスタマー サービスにメールで連絡する、というものが考えられます。

各手順は特定の順序で発生するため、多くの場合、これはフローチャートで表されます。 次の図は、ソーシャル メディアの監視プロセスを表すフローチャートの例です。 ここには 3 つの種類の操作 (フローを開始するイベント、ほとんどの作業を行う処理手順、意思決定を行う条件演算子) があることに気付くでしょう。

Diagram showing a detailed flowchart for the way the fictional shoe company processes tweets written about their product.

Azure Logic Apps とは

Azure Logic Apps は、ビジネス プロセスの実行を自動化するクラウド サービスです。 ワークフロー デザイナーを使用し、作成済みのコンポーネントを必要なシーケンスに配置します。 デザイナーによって、ワークフローの定義が Azure Logic Apps の実行エンジンに送信されます。 実行エンジンは、条件が適切な場合にアプリを起動し、それを実行するために必要なコンピューティング リソースを管理します。 次の図は、この手順の概要を示しています。

Diagram of the steps to define and run a logic app workflow: select the components, use the designer to arrange them, then save your work.

Azure Logic Apps の強みは、多様な事前構築済みコンポーネントを備え、それらを連携させることができる点にあります。 これらのコンポーネントを利用することで、何百もの外部サービスに接続することができます。 次の図は、ロジック アプリ ワークフローで使用できるサービスの一部を示しています。

Diagram of services available in a logic app workflow. The services are shown in four groups: data storage, data processing, communication, and social media.

自社のビジネス プロセスで使用するサービスからアプリを構築します。 コンポーネントは必要な組み合わせで自由に接続できます。 アプリに意思決定を追加するために、条件文やループを追加することができます。 次の図は、外部サービスを結合してソーシャル メディアの監視ワークフローを実装する方法を示しています。

Diagram showing the mapping of the tweet-analysis business process to a logic app workflow.

ビジネス プロセスとそのプロセスを実装するロジック アプリ ワークフローのフローチャートを示す図。 ビジネス プロセスの各手順に、それを実装するためにロジック アプリ ワークフローで使用される対応するコンポーネントがあります。 たとえば、このプロセスでは、新しい商品に関するツイートを監視する Twitter コンポーネントが使用します。

Azure Logic Apps モデルは拡張可能です。 必要なサービス用の事前構築済みコンポーネントがない場合は、自分で作成することができます。 アプリから呼び出す Azure 関数でカスタム コードを実行することもできます。

Azure Logic Apps の目的を一言で表すとしたら、それは "統合" です。 Azue Logic Apps を使用すれば、さまざまなサービスを結合してワークフローを実装することができます。 ユーザーが行う作業は、ワークフロー デザイナーを使用してコンポーネントを必要なシーケンスに配置することです。 ほとんどのアプリは、コードの記述が不要で、数分で稼働させることができます。