Power Automate のビジネス バリューについて説明する

完了

ここまでで、Power Automate の概要と、それによってビジネス バリューがどのように向上するかを説明してきました。 以降では、Komatsu が Power Automate を使用してどのように業務を効率化したかを説明します。

Komatsu Australia は建設、林業、マイニング機械で製造業界をリードする Komatsu のオーストラリアにある子会社です。 Komatsu Australia の部品部門において、年間 52,000 件もの請求書を人間の手で処理しなければならないという課題があり、Power Automate および AI Builder を使用して請求書処理ワークフローを自動化しました。

Komatsu Australia は通常の業務処理の一環として、世界中で 250 を超える OEM や現地の仕入れ先から部品を購入し、1 日に数百件もの請求書を受け取っています。 請求書の多くは PDF で送信され、部品部門にいる 3 名の従業員がそれらを Microsoft Outlook で受け取り、共有の受信トレイを使用してモニタリングします。 この小さな部品部門で、仕入先 1 社だけでも 1,100 件以上の請求書を受け取り、細かくチェックした後に、その内容をシステムに手動で入力しなくてはなりません。

新しい請求処理プロセスでは、2 種類の自動化された "フロー"、つまりクラウド フローとデスクトップ フローを Power Automate で使用します。 その新しい自動化プロセスを、次の図に示します。

請求プロセスを効率化し、迅速化するために Komatsu が開発したクラウド フローの図。

このソリューションの開発期間はわずか 3 週間ですが、手動でのデータ入力にかかる時間を仕入先 1 件に対して 300 時間以上節約することに成功しました。 これに刺激された Komatsu Australia の社員は、自分たちの力で業務ソリューションを構築できると確信し、市民開発者プログラムを開始しました。 このイノベーションは Komatsu の他の部署や部門にもすぐさま浸透し、同社はパイロット期間を経て最初のコーホート以降、自動化およびデジタル化を通じてプロセスを合理化して効率を改善することができました。

Komatsu が構築したソリューションと、市民開発者プログラムによる影響について詳しくは、こちらから同社のケース スタディをご覧ください。

以上、Power Automate の概要と、Komatsu がこの強力なサービスをどのように活用しているかについてご理解いただけたと思います。 デモビデオでは、いくつかの種類のフローと、Power Automate の使用を開始する方法を紹介しています。

このビデオをご覧になり、Power Automate のデモを確認してください。

Power Automate の使用を開始する方法