Azure Logic Apps のコネクタ
あなたは写真フレーム作成会社の上級開発責任者として、Azure Logic Apps と付属のコネクタの種類を調査するよう求められました。 目標は、フレーム作成料金を見積もるために社内で独自に構築された Web API に、Azure Logic Apps から接続することです。
Azure Logic Apps について、またこのプラットフォームのイベント監視およびアクション実行の機能について学習することから始めましょう。
Azure Logic Apps とは
Azure Logic Apps はクラウド サービスです。これは社内または組織全体のアプリ、サービス、システム、データを統合するために使用できます。 この統合プラットフォームを利用すると、クラウド、オンプレミス、またはその両方にスケーラブルなソリューションを設計して構築する方法を簡易化することができます。
Azure Logic Apps で実行できること
Azure Logic Apps を使用すれば、複数のサービスとシステム間のデータとタスクを 1 つのワークフローに編成できます。 たとえば、ワークフローでは、コネクタを使用して一般的なビジネス システムに接続することで次のタスクを実行することも、REST API を介してカスタムまたは一意のシステムにアクセスするように独自のコネクタを作成することもできます。
- イベントが発生したときにメール通知を送信します。
- 組織内のサーバーからファイルを Azure Storage に移動します。
- ソーシャル メディアアクティビティを監視し、センチメントを分析し、ビジネスクリティカルな投稿が公開されたときにアラートを送信する。
Azure Logic Apps では、これらのすべてをコードの再構築や再デプロイを行うことなく実行することができます。
Azure Logic Apps のコンポーネント
"コネクタ" は、Azure Logic Apps 内のコンポーネントであり、外部サービスとの通信に役立ちます。 各コネクタにはさまざまな操作が用意されています。これには、ワークフローを起動する "トリガー"、タスクを実行する "アクション"、またはその両方を含めることができます。
Azure Logic Apps コネクタ
Azure Logic Apps には、次の主要なグループに分類される数百のコネクタが用意されています。
コネクタ グループ | 説明 |
---|---|
組み込み | Azure Logic Apps ランタイムでネイティブに実行されるトリガーとアクション。 接続を作成しなくても、特定の Azure サービスと直接統合できるものもあります (Azure Functions など)。 |
マネージド | 他のサービスやシステムを呼び出すトリガーとアクション。 通常、これらの操作では、最初に接続を作成する必要があります。 これらのコネクタは Azure でホストおよび実行され、Microsoft によって管理されます。 マネージド コネクタは、次のサブグループに分類できます。 - 標準コネクタ: Azure Storage、Microsoft 365、Microsoft Dynamics、Microsoft Power BI などと統合されるトリガーとアクション。 - エンタープライズ コネクタ: 追加コストで SAP、IBM Message Queue などのエンタープライズ システムにアクセスできるトリガーとアクション。 - オンプレミス コネクタ: オンプレミスの SQL Server、SharePoint Server、Oracle、ファイル共有などと統合されるトリガーおよびアクション。 - 統合アカウント コネクタ: XML を変換および検証したり、フラット ファイルをエンコードおよびデコードしたり、AS2、EDIFACT、X12 の各プロトコルを使用して企業間 (B2B) メッセージを処理したりするトリガーおよびアクション。 |
Azure Logic Apps のトリガー
Azure Logic Apps 内のワークフローは常にトリガーによって開始されます。 たとえば、受信呼び出しまたは他の場所からの要求を待機してワークフローを開始する Request トリガーを使用できます。 後続のアクションでは、電子メールの送信、データ ストアでの操作の実行、ソーシャル メディア サイトへのコンテンツの投稿を行うことができます。
トリガーには、さまざまなシナリオでの用途を反映した次の汎用的な種類があります。
"ポーリング" トリガー: このトリガーの種類はスケジュールに従って実行され、特定の条件を満たすデータまたはイベントをチェックする送信呼び出しを送信します。 データまたはイベントが条件を満たすたびに、トリガーによってワークフローの実行が新たに開始されます。
"プッシュ" トリガー: このトリガーの種類では、特定の条件を満たすデータまたはイベントを待機およびリッスンします。 データまたはイベントが条件を満たすたびに、トリガーによってワークフローの実行が新たに開始されます。
トリガーは、サービスまたはシステムに固有のものとすることも、汎用的なものとすることもできます。 たとえば、汎用的なトリガーには、Recurrence トリガーと Request トリガーが含まれます。これらを使用することで、任意のワークフローを開始できます。