はじめに

完了

従来、組織は、Windows Server、インターネット インフォメーション サービス (IIS)、SQL Server を実行しているコンピューターを使用して、独自の内部インフラストラクチャで Web アプリケーションをホストしていました。 これらのアプリケーションでは、初期の労力とコスト以外に、ハードウェア、オペレーティング システムの更新、ライセンスのコストに関して継続的なメンテナンス コストが発生します。 これらのメンテナンス コストを考慮すると、Azure App Service は魅力的な代替手段となります。

会社に、Azure App Service に移行する ASP.NET Web アプリケーションがあるとします。 最初の手順として、Azure App Service でサポートされていない機能への依存関係がアプリにあるかどうかを評価します。 その後、コストと時間のかかる一連の評価プロジェクトを開始することができます。 評価を完了した後、Azure App Service アカウントを設定し、ファイルを移動して、設定を適用する必要があります。

その手段として、Azure App Service Migration Assistant を使用することをお勧めします。 サーバーに Migration Assistant をインストールして実行し、ホストされている各 Web アプリケーションを評価します。 Web アプリケーションを移行できる場合は、移行を完了するために、Azure アカウントやターゲット リソース グループなどに関する詳細情報を提供します。 移行できない場合は、この情報がアプリケーションを再設計して、クラウドへのアプリの移行を妨げる依存関係を取り除くために役立ちます。

このモジュールでは、シミュレートされたオンプレミス環境で Azure App Service Migration Assistant を使用して、その動作を確認します。 評価を実行した後、ASP.NET アプリケーションを Azure App Service に移行します。

このモジュールを終了すると、IIS で現在実行されている Web アプリケーションを Azure App Service に移行する場合に発生する可能性のある問題を把握できます。

学習の目的

このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。

  • IIS でホストされているアプリケーションを Azure App Service に移行するときに発生する可能性がある問題の種類を特定します。
  • Azure App Service Migration Assistant を使用して、オンプレミスの Web アプリケーションの移行の準備状況を評価する。
  • Migration Assistant を使用して、オンプレミスの Web アプリケーションを Azure App Service に移行する。

前提条件

  • 仮想マシン、Windows Server、IIS の操作に関するある程度の知識。
  • IIS のしくみ、その機能拡張ポイント、ASP.NET アプリケーションをホストするしくみに関する基本的な理解。