行レベルのセキュリティ

完了

データ モデル管理者は、個人またはグループのロールを設定して、レポートで提供されるデータを制御できます。 行レベル セキュリティ (RLS) により、ユーザーは自分の特定の領域に集中できます。 柔軟なレポート設計が可能になり、不適切なデータの共有を行うことなく 1 つのレポートを多くのユーザーに提供できます。 次の例は、発行された Power BI レポートに組み込むことができる内容を示しています。

行レベル セキュリティの例を示す図。

Power BI Desktop で RLS を設定するには、[モデリング] タブの [ロールの管理] 機能を使用します。通常、ロール フィルターは、リレーションシップの利点を使用してルックアップ テーブルに適用されます。 ロールによって、どのデータがどのユーザーに表示されるかが決まります。 グループに属するユーザーに対してデータをフィルター処理するためのビジネス ロジックが提供されます。

[ロールの管理] ダイアログ ボックスを示すスクリーンショット。

この例では、西海岸地域マネージャーは、南西地域と北西地域のオフィスを表示できます。

この機能を使用すると、1 つのデータ モデルと 1 つのロール セットのみを保持するだけで済みます。 次の例は、同じ横棒グラフが、RLS ロールに基づいてユーザーごとにどのように異なって表示されるかを示しています。

さまざまな対象ユーザーにグラフ内のさまざまな情報が表示される様子を示す図。

Power BI Desktop で RLS をテストするには、[モデリング] タブで [表示方法] を選択し、テストしたいロールを選択します。 この機能により、そのロールの観点からレポートが開かれ、行レベル セキュリティが適用された状態でレポートがどのように表示されるかをプレビューできます。