使用可能なインストール後の構成ツールを一覧表示する

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Contoso は、組織全体で Windows Server サーバー コンピューターを展開しているところです。 Windows Server 管理者として、新しくデプロイされたサーバーでインストール後の構成を実行することがあなたのタスクです。 あなたは、使用可能な構成後のオプションについて調べることにしました。

何を構成する必要がありますか?

ローカル インストール メディアから既定値を使用して Windows Server をインストールすると、次の表に示すように、多くの設定が自動的に構成されます。

設定 説明
コンピューター名 コンピューター名は自動的に生成されます。 この名前は、組織内で意味があり、かつ一意のものに変更する必要があります。
ワークグループ サーバーは、WORKGROUP という名前のワークグループに追加されます。 通常は、サーバー コンピューターを Active Directory Domain Services (AD DS) ドメインの一部にする必要があります。
ネットワーク設定 既定では、IPv4 と IPv6 の両方が有効になっており、取り付られたネットワーク インターフェイス カード (NIC) にバインドされています。 IPv4 の場合は、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) の構成が割り当てられます。 IPv6 の場合は、ステートレス自動構成が有効になります。 これらの既定値はどちらもおそらく適切です。
タイム ゾーン インストール メディアが別のロケールに基づいていた場合を除き、タイム ゾーンの既定値は (UTC-08:00) 太平洋標準時 (米国とカナダ) になります。 タイム ゾーン、およびコンピューターの時刻と日付は、自分の場所に適したものに変更する必要があります。
ロケールと言語の設定 初期値は、対話型インストール中に指定されるか、インストール メディアのロケールによって暗黙的に指定されます。 これらの設定は、サーバーの物理的な場所に適した設定に更新する必要があります。
役割と機能 標準インストールでは、既定で有効になっている役割または機能はほとんどありません。 通常は、ストレージ サービスの役割サービスと、いくつかの機能が有効になっています。 これらの機能には、.NET Framework、Windows Defender Antivirus の要素、および Windows PowerShell の一部の要素 (Windows PowerShell 5.1 と Windows PowerShell ISE など) が含まれます。
ファイアウォールの設定 Windows Defender ファイアウォールは、既定で有効になっています。 それ以外として定義されないかぎり、すべての NIC はパブリック ネットワークの場所のプロファイルに割り当てられます。これは一般にプライベート ネットワーク接続よりも厳しい制限になります。
アクティブ化 通常、サーバーはアクティブ化されません。

サーバーをインストールしたら、これらの設定の一部を再構成する必要があります。

使用可能なインストール後の構成ツール

さまざまな使用可能なツールから選択できます。 使用するよう選択するツールは、状況によって異なります。 たとえば、Windows Server Core をデプロイした場合は、グラフィカル ユーザー インターフェイスがインストールされていないため、大部分でリモート ツールに依存してサーバーを再構成する必要があります。

サーバー マネージャー

コンピューターに、デスクトップ エクスペリエンス搭載の Windows Server がインストールされている場合は、サーバー マネージャーを使用して必要な設定を構成できます。 ローカル管理者としてサインインし、必要に応じてサーバー マネージャーを開きます。 ナビゲーション ペインで [ローカル サーバー] を選択し、必要な設定を変更できます。

A screenshot of the Local Server pane in Server Manager. Displayed are the options that must be configured, as described in the preceding section of this unit.

重要

コンピューター名を変更した場合や、コンピューターをドメインに追加した場合は、サーバーを再起動して設定を有効にする必要があります。

ヒント

コンピューターをドメインに追加するには、サーバーがドメイン コントローラーに接続する必要があります。 そのため、ドメイン参加を試行する前に、DNS 名前解決の設定を構成する必要があります。

Windows Admin Center

A screenshot of Windows Admin Center. The administrator has added and selected a newly deployed server. The Overview page is displayed.

Windows Admin Center を使用すると、デスクトップ エクスペリエンスが搭載された Windows Server と Server Core の両方のインストールに対してインストール後の構成を実行できます。

注意

サーバーに接続できるのは、名前を IP アドレスに解決でき、その IP アドレスにアクセスできる場合のみになります。 通常、新しくデプロイされたコンピューターでは DHCP を使用して IP 構成が取得されるため、適切な IP アドレスと DNS クライアント設定を使用して構成する必要があります。

Windows Admin Center をダウンロードしてインストールします。 次に、Microsoft Edge を開き、Windows Admin Center の Web サイトに移動します。

注意

サーバーに接続するには、その名前とローカル管理者アカウントの資格情報を把握している必要があります。

サーバーを接続として追加し、サーバー一覧からそのサーバーを選択します。 ナビゲーション ペインを使用して、構成変更を行うための適切なツールを選択します。 Windows Admin Center については、このモジュールで後ほど詳しく説明します。

注意

Windows Admin Center は、Windows Server には含まれていません。 ダウンロードしてインストールする必要があります。

Desired State Configuration

DSC を使用して、Windows Server を再構成できます。 DSC は、Windows PowerShell を活用する管理プラットフォームであり、IT インフラストラクチャの管理を可能にします。 PowerShell の Desired State Configuration は Windows Server に含まれているため、何もインストールせずに使用できます。 ただし、Windows PowerShell、PowerShell スクリプト、および PowerShell のリモート処理に精通している必要があります。 DSC については、このモジュールで後ほど詳しく説明します。

応答ファイル

応答ファイルを使用してインストール プロセスを完了できます。 通常は、インストール後の設定など、インストール プロセス全体を自動化するために使用されます。

応答ファイルを作成するには、Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK) をダウンロードします。 次に、Windows システム イメージ マネージャー (Windows SIM) を使用して、必要な応答ファイルを作成し構成できます。 最後の手順では、応答ファイルをサーバーに (多くの場合、リムーバブル メディア上に) 配布します。

注意

応答ファイルは .xml テキスト ファイルです。

応答ファイルを使用してサーバー構成を実装する方法については、このモジュールで後ほど詳しく説明します。