パフォーマンス SDK を使用したロード テスト
パフォーマンス ロード テストは、通常の実際の負荷条件下で環境をテストする必要がある場合に実行します。 このテストを実施することで、システムを調整し、1 人または複数のユーザーの通常の状態でのどのように稼働するかを確認できます。 このユニットの終了時には、実際の負荷条件下のパフォーマンスをテストするロード テストを実行できるようになります。 このテストを実施すると、全ビジネス ユーザーが終日、通常の方法で環境を使用するといった条件下で、コードおよび業務プロセスがエラーなしで予想どおりに実行されているかを確認できます。 マルチユーザー環境によって業務プロセスのいずれかに問題が生じないかを確認するため、一部のプロセスは、追加のロード テストの条件下でテストする必要があります。
パフォーマンス SDK で単一ユーザー パフォーマンス テストを実行する
パフォーマンス テストを開始するには、次の手順に従います。
- 業務プロセスを記録するタスクを作成します。 開発者の記録として記録を保存し、XML ファイルをダウンロードしたら、開発環境を構成する必要があります。 開発環境の設定では、zip ファイルのダウンロード、PerfSDK ライブラリへのフォルダーの追加、およびファイルの構成を行う必要があります。
- Visual Studio でダウンロードしたタスク レコーダー ファイルから C# パフォーマンス テストを生成します。 特定の DLL に参照を追加し、タスク レコーダー用の新しい C# クラスを作成する必要があります。
- この設定を終えると、Visual Studio を介して テスト エクスプローラーで単一ユーザー テストを実行できるようになります。 記録中、速度の低下や追加タスクを防ぐため、キャプチャする前に、業務プロセスのエンドツーエンドのシナリオを必ず最初に実行してください。
- シナリオをタスク レコーダーに記録する場合は、テストでデータを作成できるように、値をドロップダウン リストから選択するのではなく手動で入力してください。
- 各ステップが記録されていることを確認するために、タスク記録をダウンロード前に再生してください。 ソリューションの構築後、テスト ケースが表示されない場合は、Visual Studio を再起動します。
マルチユーザー テスト用に Azure DevOps を設定する
マルチユーザー パフォーマンス テストを実行する前に、環境でのいくつかの前提条件を確認する必要があります。
- 使用している開発環境に Visual Studio Enterprise Edition がインストールされている必要があります。
- 開発環境と同じ更新されたアプリケーションとプラットフォーム上に階層 2 以上のサンドボックス環境がある必要があります。
- 単一ユーザー テストを実行していない場合、またはエンドツーエンドのシナリオ用に C# テスト クラスを生成していない場合、マルチユーザー テストを続行することはできません。
これらの前提条件が実行されていることを確認したら、財務と運用アプリ開発環境の構成に進むことができます。 それには、環境内で複数の証明書をダウンロードして構成する必要があります。 その後、.config file
をインストールして構成し、テストを実行することで、マルチユーザー用の PerfSDKSample
ソリューションを準備できます。
開発環境を適切に構成したら、階層 2 以上のサンドボックスをマルチユーザー テスト用に準備する必要があります。 このプロセスには、開発環境用に作成された同じ証明書をすべての Application Object Server (AOS) の階層 2 以上のサンドボックスにインストールし、システム内でユーザーが作成されたことを確認する手順が含まれます。
単一ユーザー テストからマルチユーザー パフォーマンス テストを作成し、実行する
マルチユーザー パフォーマンス テストを作成、実行するには、準備を完了させておく必要があります。 準備完了後、準備した開発環境に戻り、Visual Studio からロード テストを実行する必要があります。 この手順によってテストが開始され、ユーザーは Visual Studio インターフェイスの出力を確認して、パフォーマンスの問題が発生していないか診断できるようになります。
トラブルシューティングのヒントについては、このモジュールの最後にある「まとめ」ユニットの参考資料を参照してください。