高可用性とディザスター リカバリーの考慮事項

完了

ソリューション アーキテクトは、ソリューションの設計に高可用性を取り込む方法を考慮する必要があります。 Microsoft Power Platform とそのコンポーネントの高可用性とディザスター リカバリーには Microsoft が対処します。 ソリューション アーキテクトは、Microsoft Power Platform 以外のコンポーネント、カスタム コード、および統合に焦点を当てる必要があります。

事業継続とディザスター リカバリー

Microsoft は、Dynamics 365 ソフトウェアの実稼働環境でのディザスター リカバリーを、Azure で地域全体に影響する稼働停止がある場合に、事業継続性を確保するサービスとしてのソフトウェア (SaaS) アプリケーションおよび Power Platform 環境として提供します。

展開時に、各実稼働環境のセカンダリ地域に Azure SQL ストレージとファイル ストレージのレプリカが作成されます。 これらのレプリカは、geo セカンダリ レプリカと呼ばれます。

ソリューション アーキテクトは、事業継続性戦略を特定および設計する必要があります。

メモ

Power Platform ランディング ゾーンには、事業継続とディザスター リカバリーに関する一連の設計上の考慮事項があります。

geo セカンダリ レプリカの図。

高可用性の原則

ソリューションを作成する際、ソリューション アーキテクトは以下の原則に従う必要があります。

  • 単一障害点が存在していてはなりません。
  • 可能であれば必ず Microsoft Azure の機能を使用します。
  • 監視と正常性チェックを使用して、問題を予測および検出します。

Microsoft では、Microsoft Power Platform 環境を Azure リージョン内に配置しています。 リージョン内では、可用性を高めるため、サービスとデータがデータセンター間で冗長的にレプリケートされています。 各 Azure リージョンには、Microsoft Power Platform リソースが自動的にレプリケートされるペアリングされたリージョンがあります。 Microsoft では、サービスの一部として、お客様の代わりに Microsoft Power Platform を監視しています。

Azure の可用性の場所の図。

フェールオーバーへの対処

内部統合には Microsoft Power Platform コンポーネントが対処します。ソリューション アーキテクトは、外部統合とカスタム コードに焦点を当てる必要があります。

プライマリ データセンターで問題が発生した場合、必要に応じてプライマリの場所からリージョン ペアへのフェールオーバーが自動的に開始されます。 また、Microsoft は必要なサービス復旧にも対処します。

ユーザーがサービスの中断に気付くことはありません。 最悪でも、データの保存時に一時的なエラーが発生するだけです。 たとえば、モデル駆動型アプリはそのようなエラーを処理します。

ただし、カスタム コードに問題が存在する可能性があります。 たとえば、環境のエンドポイントが変更される場合があります。 統合では、エンドポイント検出にグローバルな検出サービスを使用して、最新の環境エンドポイントを取得する必要があります。 カスタム コードは、自動再試行により一時的なエラーを処理できなければなりません。