Lync Server 2013 のバックアップと復元プロセスの概要

 

トピック最終更新日時: 2013-03-26

このセクションでは、Lync Server 2013 のバックアップと復元プロセスのしくみの概要について説明します。 場所に関係なく、すべての Standard Edition サーバーとEnterprise Edition サーバーに対して同じプロセスを使用します。

一般に、バックアップ プロセスは次のように機能します。

  • バックアップの場所は、プールの一部ではないスタンドアロン コンピューター上に共有フォルダーとして作成します。 バックアップの場所は 、$Backupで参照されます。

  • 定期的にスケジュールに従って、Lync Server 2013 のバックアップと復元の要件 に関するページで説明されているすべての Lync Server データベースとすべてのファイル ストアをバックアップします。「 Lync Server 2013 中央管理ストアのバックアップ」で説明されている手順に従ってデータには、すべてのサーバー設定と構成が含まれます。

  • 後続のバックアップを実行するたびに、新しい共有フォルダーを作成し、 参照するパス$Backup 変更します。

一般に、復元プロセスは次のように機能します。

  • 障害または停止が発生した場合は、 $Backup によって参照されている場所のデータを新しいコンピューターまたはクリーン コンピューターに復元します。

    大事な

    この復元プロセスでは、既存のサーバー状態にデータは復元されません。 つまり、このプロセスでは、サーバーがクリーンであるか新しい必要があります。

  • ユーザーと会議の情報を障害時点まで回復できるようにするには、「 Lync Server 2013 での高可用性とディザスター リカバリーの計画」で説明されているように、ペアになっているフロントエンド プールを使用してディザスター リカバリー トポロジを実装できます。

  • すべてのドメイン ネーム システム (DNS) 構成、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) 構成、ドメイン名、コンピューター完全修飾ドメイン名 (FQDN)、ファイル ストア パスなど、バックアップ時の復元時と同じにする必要があります。

Lync Server を実行しているサーバーで障害が発生した場合、回復には次の手順が含まれます。

  • 失敗したコンピューターと同じ FQDN を持つ新しいコンピューターまたはクリーン コンピューターにオペレーティング システムをインストールします。

  • 証明書を再インストールします。

  • サーバーがデータベースをホストしている場合は、Microsoft SQL Server 2012 または Microsoft SQL Server 2008 R2 をインストールします。

  • 一般に、サーバーがデータベースをホストしている場合は、トポロジ ビルダーを実行してデータベースを作成してインストールし、アクセス制御リスト (ACL) を設定します。

  • 一般に、サーバーがサーバー ロールをホストしている場合は、Lync Server 展開ウィザードの手順 1 から手順 4 を実行して、ローカル構成ファイルをインストールし、サーバー役割コンポーネントをインストールし、証明書を割り当て、サービスを開始します。

    注意

    サーバーがサーバーロールと併置されたデータベースをホストしている場合、Lync Server 展開ウィザードの手順 2 を実行すると、データベースが再作成されます。

  • サーバーがデータベースをホストしている場合は、バックアップされたデータを復元します。