第 15 章: ADOX の基本事項

適用先: Access 2013、Office 2013

Microsoft ActiveX Data Objects Extensions for Data Definition Language and Security (ADOX) は、ADO のオブジェクトとプログラミング モデルを拡張したものです。 ADOX には、セキュリティのためのオブジェクトに加え、スキーマの作成および修正のためのオブジェクトが用意されています。 ADOX では、オブジェクト ベースの手法を使用してスキーマを操作するため、使用される構文の違いにかかわらず、さまざまなデータ ソースで動作するコードを記述できます。

ADOX は、コア ADO オブジェクトに付随するライブラリです。 これにより、テーブルやプロシージャなどのスキーマ オブジェクトの作成、修正、および削除のための追加オブジェクトが提供されます。 これにはまた、ユーザーおよびグループを管理し、オブジェクトに対する権限を与えたり取り消すためのセキュリティ オブジェクトも含まれます。

開発ツールで ADOX を使用するには、ADOX タイプ ライブラリへの参照を確立する必要があります。 ADOX ライブラリの説明は、"Microsoft ADO Ext. for DDL and Security" です。ADOX ライブラリ ファイル名は Msadox.dll され、プログラム ID (ProgID) は "ADOX" です。 ライブラリへの参照を確立する方法の詳細については、開発ツールのマニュアルを参照してください。

Microsoft OLE DB Provider for the Microsoft Jet Database Engine は、ADOX を完全にサポートしています。 データ プロバイダーによっては、ADOX の特定の機能がサポートされていない場合があります。 Microsoft OLE DB Provider for ODBC、Microsoft OLE DB Provider for Oracle、または Microsoft SQL Server OLE DB Provider でサポートされている機能に関する詳細については、MDAC の Readme ファイルを参照してください。

このドキュメントでは、Microsoft Visual Basic プログラミング言語の実用的な知識と ADO の一般的な知識を前提としています。 ADO の詳細については、 ADO プログラマ ガイドを参照してください。

この章では、次のトピックについて説明します。

ADOX に関する概要については、次のトピックを参照してください。