リモート データ アクセスのソリューション
適用先: Access 2013、Office 2013
問題
ADO を使用すると、アプリケーションはデータ ソース (2 層システムとも呼ばれます) に直接アクセスして変更できます。 たとえば、データを含むデータ ソースへの接続である場合、これは 2 層システム内の直接接続です。
ただし、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) などの中継局を介して間接的にデータ ソースにアクセスしたい場合があります。 この構成は、3 層システムとも呼ばれます。 IIS は、ローカル (クライアント) アプリケーションからインターネットまたはイントラネットを介してリモート (サーバー) プログラムを効率的に呼び出すことができるようにするためのクライアント/サーバー システムです。 サーバー プログラムからデータ ソースにアクセスし、取得したデータを処理することもできます。
たとえば、イントラネット Web ページには、IIS に接続する Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript) で記述されたアプリケーションが含まれています。 この場合、IIS が実際のデータ ソースに接続してデータを取得し、必要な処理を行って、処理済みの情報をアプリケーションに返します。
この例では、アプリケーションがデータ ソースに直接接続することはなく、データ ソースへの接続は IIS が行います。 また、IIS は ADO を使用してデータにアクセスします。
注:
クライアント/サーバー アプリケーションは、インターネットまたはイントラネット (つまり Web ベース) に基づいている必要はありません。ローカル エリア ネットワーク上のコンパイル済みプログラムのみで構成できます。 ただし、一般的なケースは Web ベースのアプリケーションです。
グリッド、チェック ボックス、リストなど、ビジュアル コントロールの中には返される情報を使用するものがあるため、返される情報は、ビジュアル コントロールで容易に使用できる必要があります。
3 層システムをサポートし、2 層システムで取得する場合と同じように簡単に情報を返す、シンプルで効率の良いアプリケーション プログラミング インターフェイスが望まれます。 リモート データ サービス (RDS) が、これに該当するインターフェイスです。
解決策
RDS は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) などの中継局を介してデータにアクセスするために、データ ソースへのアクセスと更新に必要な一連のアクティビティであるプログラミング モデルを定義します。 プログラミング モデルは、RDS の機能全体をまとめたものです。