メッセージ送信モデル
適用対象: Outlook 2013 | Outlook 2016
メッセージの送信は、MAPI スプーラーからトランスポート プロバイダーへの一連の呼び出しによって実現されます。 呼び出しは次のようにシーケンスされます。
MAPI スプーラーは IXPLogon::SubmitMessage を呼び出し、 IMessage : IMAPIProp インスタンスを渡してプロセスを開始します。
次に、トランスポート プロバイダーは、このメッセージへの今後の参照で使用されるトランスポート定義の識別子である参照値を SubmitMessage で参照される場所に配置します。
トランスポート プロバイダーは、渡された IMessage インスタンスを使用してメッセージ データにアクセスします。 渡された IMessage の受信者ごとに、トランスポート プロバイダーは 、PR_RESPONSIBILITY (PidTagResponsibility) プロパティを設定し、返します。
トランスポート プロバイダーは 、IMAPISupport::StatusRecips メソッドを使用して、配信できない受信者を認識するかどうかを示したり、標準配信レポートを作成したりできます。 StatusRecips は、一部の受信者がに配信できない、またはユーザーまたはクライアント アプリケーションが役に立つ可能性がある、基になるメッセージング システムから配信情報を受信したと判断したトランスポート プロバイダーにとって便利です。
IXPLogon::EndMessage への MAPI スプーラーの呼び出しは、MAPI スプーラーからトランスポート プロバイダーへのメッセージの最終的な責任ハンドオフです。
MAPI スプーラーは、IXPLogon::TransportNotify を使用して、SubmitMessage または EndMessage 呼び出し中にメッセージ処理を取り消すことができます。