Office 365 管理センターからの一元展開を使用した Office アドインの発行

Office 365 管理センターを使用すると、管理者は組織内のユーザーやグループに簡単に Office アドインを展開できます。管理センター経由で展開されたアドインは、ユーザーがすぐに Office アプリケーションで利用できるようになります。クライアントの構成は必要ありません。一元展開は、内部アドインの展開に使用することも、ISV が提供するアドインの展開に使用することもできます。

現在、Office 365 管理センターは次のシナリオをサポートしています。

  • 新しいアドインおよび更新されたアドインの個人、グループ、組織への一元展開。
  • Windows、Office Online を含む複数のプラットフォームへの展開 (Mac は準備中)。
  • 英語および世界各国のテナントへの展開。
  • クラウド ホスト型アドインの展開。
  • ファイアウオール内でホストされているアドインの展開。
  • Office ストアのアドインの展開。
  • ユーザーのアドインの自動インストール (Office アプリケーション起動時)。
  • ユーザーのアドインの自動削除 (管理者がアドインをオフにした場合や削除した場合。または、ユーザーが Azure Active Directory から削除された場合やアドインが展開されているグループから削除された場合)。

一元展開は、一元展開を使用するためのすべての要件を組織が満たしているときに、Office 365 管理者が組織内で Office アドインを展開する際に推奨される方法です。 組織で一元展開を使用できるかどうかを判断する方法の詳細については、「アドインの一元展開が Office 365 組織で動作するかどうかを判断する」を参照してください。

注: Office 365 に接続していないオンプレミス環境の場合や、Office 2013 を対象とした SharePoint アドインまたは Office アドインを展開する場合は、SharePoint アドイン カタログを使用してください。 COM/VSTO アドインを展開する場合は、ClickOnce または Windows インストーラーを使用してください。詳細については、「Office ソリューションの配置」を参照してください。

展開がスムーズに進行するように、段階的なアプローチで Office アドインを展開することを検討してください。 次のように計画することをお勧めします。

  1. ビジネス関係者の少人数のグループと IT 部門のメンバーにアドインを展開します。 展開が成功した場合は、第 2 段階に進みます。

  2. アドインを使用することになるビジネス ユーザーの人数を増やしたグループにアドインを展開します。 展開が成功した場合は、第 3 段階に進みます。

  3. アドインを使用することになるすべてのユーザーのグループにアドインを展開します。

対象ユーザーの規模に応じて、この手順に段階を追加するか、この手順から段階を削除してください。

一元展開による Office アドインの発行

作業を開始する前に、組織が一元展開を使用するためのすべての要件を満たしていることを確認してください。詳細については、「アドインの一元展開が Office 365 組織で動作するかどうかを判断する」を参照してください。

組織がすべての要件を満たしている場合は、次に示す手順を実行して、一元展開によって Office アドインを発行します。

  1. 職場または学校のアカウントを使用して、Office 365 にサインインします。
  2. 左上にあるアプリ起動ツールのアイコンを選択して、[管理] をクリックします。
  3. ナビゲーション メニューで、[設定] > [サービスとアドイン] を選択します。
  4. ページの上部に新しい Office 365 管理センターについて通知するメッセージが表示されている場合は、そのメッセージを選択して管理センター プレビューに移動します (「Office 365 管理センターについて」を参照)。
  5. ページの上部にある [アドインのアップロード] を選択します。
  6. [一元展開] ページで、次のいずれかのオプションを選択します。

    • Office ストアからアドインを追加します。
    • このデバイスにマニフェスト ファイル (.xml) があります。 このオプションの場合は、[参照] を選択して、使用するマニフェスト ファイル (.xml) の場所を指定します。
    • マニフェスト ファイルの URL がわかります。 このオプションの場合は、所定のフィールドにマニフェストの URL を入力します。

      Office 365 管理センターの [新しいアドイン] ダイアログ

  7. [次へ] を選択します。

  8. Office ストアからアドインを追加するオプションを選択した場合は、アドインを選択します。 選択可能なアドインは、[あなたへのおすすめ][評価]、または [名前] のカテゴリから表示できます。 Office ストアからは無料のアドインのみを追加できます。現時点では、有料のアドインはサポートされていません。

    注: Office ストアのオプションの場合、ユーザーは、管理者の操作なしでアドインの更新と機能強化を自動的に利用できるようになります。

    Office 365 管理センターの [アドインの選択] ダイアログ

  9. アドインが有効になります。 アドインのページでは、次のスクリーンショットで示す Power BI タイルのアドインと同様に、状態が [オン] になっています。 [アクセス許可があるユーザー] セクションで、[編集] をクリックして、ユーザーやグループにアドインを割り当てます。

    Office 365 管理センターの [Power BI タイル] ページ

  10. [アクセス許可のあるユーザーの編集] ページで、[すべてのユーザー] または [特定のユーザーまたはグループ] のどちらかを選択します。 検索ボックスを使用して、アドインを展開するユーザーやグループを検索します。

    Office 365 管理センターの [アクセス許可のあるユーザーの編集] ページ

    注: シングル サインオン (SSO) アドインの場合、割り当てられたユーザーおよびグループは、同じ Azure アプリ ID を持つアドインを共有します。 ユーザーの割り当ての変更は、これらのアドインにも適用されます。関連するアドインは、このページに表示されます。 SSO アドインに限り、アドインで必要な Microsoft Graph アクセス許可のリストがこのページに表示されます。

  11. 完了したら、[保存] をクリックして、アドインの設定を確認してから [閉じる] をクリックします。 アドインが Office 365 のその他のアプリと共に表示されるようになります。

    注: 管理者が [保存] を選択すると、すべてのユーザーに同意が与えられます。

    Office 365 管理センターのアプリのリスト

ヒント: 組織内のユーザーやグループに新しいアドインを展開するときには、いつどのようにアドインを使用するかについての説明と、サポート資料 (関連するヘルプ コンテンツやよくある質問など) へのリンクを含む電子メールの送信を検討してください。

アドインへのアクセスを許可するときの考慮事項

管理者は、組織内のすべてのユーザーにアドインを割り当てることも、組織内の特定のユーザーやグループにアドインを割り当てることもできます。 次のリストに、それぞれのオプションの影響を示します。

  • すべてのユーザー: 名前からわかるように、このオプションでは、テナント内のすべてのユーザーにアドインを割り当てます。 このオプションは、組織にとって汎用的だと確信できるアドインにのみ、慎重に使用してください。

  • ユーザー: 個別のユーザーにアドインを割り当てる場合は、追加のユーザーにアドインを割り当てるたびに、アドインの一元展開の設定を更新する必要があります。 同様に、ユーザーのアドインへのアクセス権を削除するたびに、アドインの一元展開の設定を更新する必要があります。

  • グループ: グループにアドインを割り当てると、グループに追加されたユーザーにアドインが自動的に割り当てられます。 同様に、ユーザーがグループから削除されると、そのユーザーはアドインへのアクセス権を自動的に失います。 どちらの場合も、Office 365 管理から追加の操作を実行する必要はありません。

一般に、保守が簡単になるように、可能な場合は常にグループを使用してアドインを割り当てるようにしてください。 ただし、アドインのアクセスをユーザーの非常に少数のメンバーに制限する場合は、具体的なユーザーにアドインを割り当てるほうが実用的です。

アドインの状態

次の表では、様々なアドインの状態について説明しています。

状態 状態が発生する原因 影響
アクティブ 管理者がアドインをアップロードして、ユーザーやグループに割り当てた。 アドインが割り当てられたユーザーやグループは、関連する Office クライアントでアドインを表示できます。
オフ 管理者がアドインをオフにした。 アドインに割り当てられたユーザーやグループは、アドインにアクセスできなくなります。 アドインの状態が [オフ] から [アクティブ] に変更されると、ユーザーやグループはアドインに再度アクセスできるようになります。
削除済み 管理者がアドインを削除した。 アドインが割り当てられたユーザーやグループは、そのアドインにアクセスできなくなります。

一元展開によって発行された Office アドインの更新

一元管理によってアドインが発行されると、アドインの Web アプリケーションに加えられた変更は、Web アプリケーションに変更が実装された直後に自動的にすべてのユーザーが使用できるようになります。 たとえば、アドインの XML マニフェスト ファイルに変更を加えると、アドインのアイコン、テキストまたはアドイン コマンドが次のように更新されます。

  • 基幹業務アドイン: 管理者が Office 365 管理センターから一元展開を実施する際に明示的にマニフェストファイルをアップロードした場合は、管理者が目的の変更内容を含む新しいマニフェスト ファイルをアップロードする必要があります。 更新したマニフェスト ファイルがアップロードされると、関連する Office アプリケーションの次回起動時にアドインが更新されます。

  • Office ストア アドイン: 管理者が Office 365 管理センターからの一元展開を実施するときに、Office ストアのアドインを選択した場合、アドインが Office ストアで更新されると、その後の一元展開によってアドインが更新されます。 関連する Office アプリケーションの次回起動時に、アドインが更新されます。

アドインのエンド ユーザー エクスペリエンス

一元展開によるアドインの発行が完了すると、エンド ユーザーはアドインがサポートする任意のプラットフォームでアドインの使用を開始できます。

アドインでアドイン コマンドがサポートされている場合、アドインが展開されているすべてのユーザーに対して、コマンドが Office アプリケーション リボンに表示されます。 次の例では、[引用文献] アドインのリボンに [引用文献の検索] コマンドが表示されています。

[引用文献] アドインの [引用文献の検索] コマンドが強調表示された Office リボンの部分を示すスクリーンショット

アドインがアドイン コマンドをサポートしていない場合、ユーザーは次の手順を実行することで、Office アプリケーションにアドインを追加できます。

  1. Word 2016、Excel 2016、PowerPoint 2016 では、[挿入] > [個人用アドイン] を選択します。
  2. アドイン ウィンドウで [管理者が管理] タブを選択します。
  3. アドインを選択して、[追加] を選択します。

    Office アプリケーションの [Office アドイン] ページにある [管理者が管理] タブを示すスクリーンショット。 [引用文献] アドインがタブに表示されます。