CommandButton.Click イベント (Access)

Click イベントは、マウス ポインターをオブジェクトの上に置き、マウス ボタンを押してから離したときに発生します。

構文

クリック

CommandButton オブジェクトを表す変数。

注釈

このイベントは、ハイパーリンクを含むコントロールにも適用されます。

このイベントが発生したときに、マクロまたはイベント プロシージャを実行するには、 OnClick プロパティをマクロ名または "[Event Procedure]/[イベント プロシージャ]" に設定します。

コントロールに対してこのイベントが発生するのは、次のいずれかの操作を行ったときです。

  • コントロールをマウスの左ボタンでクリックしたとき。 右または中央のボタンをクリックしても、Click イベントは発生しません。

  • ハイパーリンク データが含まれているコントロールをマウスの左ボタンでクリックしたとき。 右または中央のボタンをクリックしても、Click イベントは発生しません。 ハイパーリンク データが含まれているコントロールの上にマウス ポインターを移動すると、マウス ポインターが手の形に変わります。 ここでマウス ボタンをクリックすると、ハイパーリンクがアクティブになり、 Click イベントが発生します。

  • 矢印キーを押してから Enter キーを押すか、マウス ボタンをクリックして、コンボ ボックスまたはリスト ボックス内の項目を選択します。

  • コマンド ボタン、チェック ボックス、オプション ボタン、またはトグル ボタンにフォーカスがある場合は、Space キーを押します。

  • Default プロパティが [はい] に設定されているコマンド ボタンがあるフォームで Enter キーを押します。

  • Cancel プロパティが [はい] に設定されているコマンド ボタンがあるフォームで Esc キーを押します。

  • コントロールに設定されているアクセス キーを押したとき。 たとえば、コマンド ボタンの Caption プロパティが Go &に設定されている場合、Alt キーを押しながら G キーを押すとイベントがトリガーされます。

コマンド ボタンの場合のみ、ユーザーが Enter キーまたはアクセス キーを押してコマンド ボタンを選択すると、 OnClick プロパティで指定されたマクロまたはイベント プロシージャが実行されます。 実行されるのは 1 回だけです。 コマンド ボタンを押しながらマクロまたはイベント プロシージャを繰り返し実行する場合は、 その AutoRepeat プロパティを [はい] に設定します。 その他のコントロールの場合は、マウス ボタンを使ってコントロールを選択したときにのみ、Click イベントが発生します。

コマンド ボタンを選択すると、そのコマンド ボタンに対する Click イベントが発生します。 さらに、コマンド ボタンを選択したときにフォーカスがまだない場合は、Click イベントの前にコマンド ボタンの Enter イベントと GotFocus イベントが発生します。

コントロールをダブルクリックすると、 DblClick イベントと Click イベントの両方が発生します。 コマンド ボタンの場合、ダブルクリックすると、次のイベントがこの順序でトリガーされます。

MouseDownMouseUpClickDblClickClick

通常、コマンド ボタンに Click のイベント プロシージャまたはマクロを設定して、コマンドやコマンドに似た操作を実行します。 また、コントロールによっては、このイベントを使用して、前述の操作に呼応して動作を発生させることができます。

DblClick マクロで CancelEvent アクションを使用して、2 番目の Click イベントを取り消します。 詳細については、 DblClick イベント に関するトピックを参照してください。

マウスの左ボタン、右ボタン、および中央ボタンを区別するには、 MouseDown イベントおよび MouseUp イベントを使用します。

サポートとフィードバック

Office VBA またはこの説明書に関するご質問やフィードバックがありますか? サポートの受け方およびフィードバックをお寄せいただく方法のガイダンスについては、Office VBA のサポートおよびフィードバックを参照してください。