WorksheetFunction.Slope メソッド (Excel)

既知の y と既知の x のデータから回帰直線の傾きを返します。 直線の傾きとは、直線上の 2 点の垂直方向の距離を水平方向の距離で除算した値で、回帰直線の変化率に対応します。

構文

Slope (Arg1, Arg2)

: WorksheetFunction オブジェクトを表す変数。

パラメーター

名前 必須 / オプション データ型 説明
Arg1 必須 バリアント型 (Variant) 既知の y: 従属変数の値を含む数値配列またはセル範囲を指定します。
Arg2 必須 バリアント型 (Variant) 既知の x: 独立変数の値を含む数値配列またはセル範囲を指定します。

戻り値

Double

注釈

引数には、数値、数値配列、または数値を含む範囲を参照する名前かセル参照を指定します。

引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。

known_yとknown_xのが空の場合、またはデータ ポイントの数が異なる場合、 Slope は#N/A エラー値を返します。

回帰直線の傾きの数式は次のとおりです。ここで、x と y はサンプル平均 AVERAGE(known_x) と AVERAGE(known_y) です。

式

Slope 関数と Intercept 関数で使用される基になるアルゴリズムは、LinEst 関数で使用される基になるアルゴリズムとは異なります。 アルゴリズムの違いにより、データに不確定さや共線性が存在した場合に、異なる結果が得られる場合があります。 たとえば、既知の y 引数のデータ要素が 0 で、既知の x 引数のデータ要素が 1 であったとします。

  • スロープインターセプト は、#DIV/0 を返します。 エラーを返します。 SlopeIntercept アルゴリズムは、1 つの回答と 1 つの回答のみを検索するように設計されており、この場合は複数の回答を使用できます。

  • LinEst は 値 0 を返します。 LinEst アルゴリズムは、共線データに対して妥当な結果を返すように設計されており、この場合、少なくとも 1 つの回答が見つかります。

サポートとフィードバック

Office VBA またはこの説明書に関するご質問やフィードバックがありますか? サポートの受け方およびフィードバックをお寄せいただく方法のガイダンスについては、Office VBA のサポートおよびフィードバックを参照してください。