Outlook で新規作成フォームのアイテム データを取得および設定する
新規作成のシナリオで、受信者、件名、本文、予定の場所と時刻を含む Outlook アドインのアイテムのさまざまなプロパティを取得または設定する方法について説明します。
新規作成アドインの item プロパティの取得と設定
新規作成フォームでは、閲覧フォームで公開されているのと同じ種類のプロパティのほとんど (出席者、受信者、件名、本文など) を取得でき、さらに、閲覧フォームではなく新規作成フォームのみに関連する少数の追加プロパティ (本文、bcc) を取得できます。
これらのプロパティのほとんどで、Outlook アドインとユーザーはユーザー インターフェイスの同じプロパティを同時に変更できるため、プロパティの取得と設定のメソッドは非同期になっています。 表 1 に、アイテムレベルのプロパティ、および新規作成フォームでそれらのプロパティの取得と設定を行う関連する非同期メソッドを示します。 item.itemType プロパティと item.conversationId プロパティは、ユーザーが変更できないため例外です。 閲覧フォームの場合と同様に、新規作成フォームでも、直接親オブジェクトからプログラムを使用してプロパティを取得できます。
Office JavaScript API でアイテム プロパティにアクセスする以外に、Exchange Web Services (EWS) を使用してアイテム レベルのプロパティにアクセスできます。 メールボックスの 読み取り/書き込み アクセス許可を使用すると、 mailbox.makeEwsRequestAsync メソッドを使用して EWS 操作 、GetItem 、 UpdateItem にアクセスして、ユーザーのメールボックス内のアイテムまたはアイテムのより多くのプロパティを取得および設定できます。
メソッドは makeEwsRequestAsync
、compose フォームと read フォームの両方で使用できます。 読み取り/書き込みメールボックスのアクセス許可と、Office アドイン プラットフォームを介した EWS へのアクセスの詳細については、「Outlook アドインのアクセス許可について」および「Outlook アドインから Web サービスを呼び出す」を参照してください。
表 1. 新規作成フォームで item プロパティを取得または設定するための非同期メソッド
プロパティ | プロパティの種類 | 取得する非同期メソッド | 設定する非同期メソッド |
---|---|---|---|
bcc | 受信者 | Recipients.getAsync | Recipients.addAsync, Recipients.setAsync |
body | Body | Body.getAsync | Body.prependAsync, Body.setAsync, Body.setSelectedDataAsync |
cc | 受信者 | Recipients.getAsync | Recipients.addAsync Recipients.setAsync |
end | Time | Time.getAsync | Time.setAsync |
location | 場所 | Location.getAsync | Location.setAsync |
optionalAttendees | 受信者 | Recipients.getAsync | Recipients.addAsync Recipients.setAsync |
requiredAttendees | 受信者 | Recipients.getAsync | Recipients.addAsync Recipients.setAsync |
start | 時刻 | Time.getAsync | Time.setAsync |
subject | 件名 | Subject.getAsync | Subject.setAsync |
to | 受信者 | Recipients.getAsync | Recipients.addAsync Recipients.setAsync |
関連項目
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