Power Query のユーザー インターフェイス

Power Query を使うと、さまざまなデータ ソースに接続し、必要な形状にデータを変換できます。

この記事では、Power Query でのクエリの作成方法に関する次のことについて説明します。

  • Power Query での "データの取得" エクスペリエンスの動作。
  • Power Query のユーザー インターフェイスを使用する方法。
  • データのグループ化やマージなど、一般的な変換を実行する方法。

Power Query を初めて使用する場合は、始める前に無料の Power BI 試用版にサインアップすることができます。 Power BI のデータフローを使用して、この記事で説明する Power Query Online のエクスペリエンスを試すことができます。

また、無料の Power BI Desktop をダウンロードすることもできます。

この記事の例では、Northwind OData フィードに接続して使用します。

https://services.odata.org/V4/Northwind/Northwind.svc/

OData フィードに接続する

始めるには、"データの取得" エクスペリエンスから OData フィード コネクタを探します。 上部の [その他] カテゴリを選ぶか、右上隅の検索バーで OData を検索することができます。

データの取得エクスペリエンスで OData を選びます。

このコネクタを選ぶと、接続の設定と資格情報が画面に表示されます。

  • [URL] には、前のセクションで示した Northwind OData フィードの URL を入力します。
  • オンプレミスのデータ ゲートウェイ の場合は、なしのままにします。
  • [認証の種類] は、匿名のままにします。

[次へ] ボタンを選択します。

OData に接続します。

[ナビゲーター] が開くので、データ ソースから接続先のテーブルを選びます。 Customers テーブルを選んでデータのプレビューを読み込み、 [データの変換] を選びます。

ナビゲーターのエクスペリエンス。

次に、ダイアログによって Customers テーブルから Power Query エディターにデータが読み込まれます。

データへの接続、認証方法の指定、接続する特定のオブジェクトまたはテーブルの選択に関する上記のエクスペリエンスは、データの取得 エクスペリエンスと呼ばれます。詳しくは、「データの取得」の記事をご覧ください。

注意

OData フィード コネクタについて詳しくは、「OData フィード」をご覧ください。

Power Query エディターのユーザー エクスペリエンス

Power Query エディターは Power Query のユーザー インターフェイスを表し、クエリの追加または変更、クエリ ステップのグループ化または説明の追加によるクエリの管理、さまざまなビューでのクエリとその構造の視覚化を行うことができます。 Power Query のユーザー インターフェイスには、5 つの異なるコンポーネントがあります。

Power Query のユーザー インターフェイス。

  1. リボン: リボン ナビゲーション エクスペリエンス。複数のタブを使用して、変換を追加し、クエリのオプションを選び、異なるリボン ボタンにアクセスしてさまざまなタスクを実行することができます。
  2. [クエリ] ペイン: 使用可能なすべてのクエリのビュー。
  3. 現在のビュー: メインの作業ビュー。既定では、クエリのデータのプレビューが表示されます。 データ プレビュー ビューと共にダイアグラム ビューを有効にすることもできます。 ダイアグラム ビューを維持しながら、スキーマ ビューとデータ プレビュー ビューを切り替えることもできます。
  4. クエリの設定: 現在選ばれているクエリと、クエリ名、クエリ ステップ、さまざまなインジケーターなどの関連情報のビュー。
  5. ステータス バー: クエリに関する重要な関連情報 (実行時間、列と行の合計数、処理状態など) を表示するバー。 このバーには、現在のビューを変更するためのボタンも表示されます。

注意

スキーマとダイアグラムのビューは、現在、Power Query Online でのみ使用できます。

Power Query エディターの使用

このセクションでは、Power Query を使用してデータの変換を始めます。 ただし、データ変換作業を始める前に、コンテキストに応じて展開したり折りたたんだりできるいくつかの UI ペインについて説明します。 適切なペインを選ぶと、最も重要なビューに集中できます。 また、Power Query UI で使用できるさまざまなビューについても説明します。

ペインの展開と折りたたみ

Power Query のユーザー インターフェイス全体を見渡すと、特定のビューまたはセクションを折りたたんだり展開したりするのに役立つアイコンがあるのが分かります。 たとえば、[クエリ] ペインの右上隅には、選ぶと [クエリ] ウィンドウが折りたたまれ、もう一度選ぶとペインが展開されるアイコンがあります。

[クエリ] ペインの右上隅にあるアイコンを使用して、[クエリ] ペインを折りたたみます。

ビューを切り替える

Power Query のユーザー インターフェイスで特定のペインやセクションを折りたたむ以外に、表示されるビューを切り替えることもできます。 ビューを切り替えるには、リボンの [表示] タブに移動すると、 [プレビュー] グループと [レイアウト] グループがあり、これらで Power Query のユーザー インターフェイスの外観を制御します。

これらのオプションをすべて試して、作業するのに最も快適なビューとレイアウトを見つけてください。 例として、リボンから [スキーマ ビュー] を選びます。

Power Query のリボンの [表示] タブにある [スキーマ ビュー]。

ステータス バーの右側にも、ダイアグラム、データ、スキーマの各ビューのアイコンがあります。 これらのアイコンを使って、ビューを変更できます。 また、これらのアイコンを使うと、選んだビューを有効または無効にできます。

[クエリ] ペインが折りたたまれ、現在のビューがデータ ビューからスキーマ ビューに切り替えられている Power Query のユーザー インターフェイス。

スキーマ ビューとは

スキーマ ビューを使用すると、テーブルのスキーマのコンポーネント (列名やデータ型など) だけをすばやく簡単に操作できます。 列の削除、列の名前の変更、列のデータ型の変更、列の並べ替え、列の複製など、スキーマ関連の操作を実行するときは、スキーマ ビューをお勧めします。

注意

スキーマ ビューについて詳しくは、「[スキーマ] ビューの使用」をご覧ください。

たとえば、スキーマ ビューで Orders 列と CustomerDemographics 列の横にあるチェック マークを選び、リボンから [列の削除] アクションを選びます。 この選択により、データからこれらの列を削除する変換が適用されます。

列を削除します。

ダイアグラム ビューとは

データ プレビュー ビューに戻り、ダイアグラム ビューを有効にすると、データとクエリをより視覚的なパースペクティブで表示できます。

ダイアグラム ビューに切り替えます。

ダイアグラム ビューを使用すると、クエリがどのように構造化され、プロジェクト内の他のクエリとどのように相互作用する可能性があるのかを視覚化できます。 クエリの各ステップには、使用された変換を認識するのに役立つ個別のアイコンがあります。 依存関係を示すための、ステップを接続する線もあります。 データ プレビュー ビューとダイアグラム ビューの両方が有効になっているので、ダイアグラム ビューはデータ プレビューの上に表示されます。

ダイアグラム ビューとデータ プレビューが表示されています。

注意

ダイアグラム ビューについて詳しくは、「[ダイアグラム] ビュー」をご覧ください。

データの変換を始める

ダイアグラム ビューを有効にして、プラス記号を選びます。 クエリに追加する新しい変換を検索できます。 [グループ化] を検索し、変換を選びます。

ダイアグラム ビューでグループ化を検索します。

[グループ化] ダイアログが表示されます。 国別にグループ化し、国ごとの顧客行数をカウントするように、 [グループ化] 操作を設定できます。

  1. [基本] ラジオ ボタンは選択したままにします。
  2. [グループ化] で Country を選びます。
  3. 列の名前および操作として、それぞれ Customers[行数のカウント] を選びます。

[グループ化] ダイアログ。

[OK] を選んで操作を実行します。 データ プレビューが更新され、国別の顧客の総数が表示されます。

[グループ化] ダイアログを起動する別の方法としては、リボンの [グループ化] ボタンを使用するか、Country 列を右クリックします。

[グループ化] ダイアログの別の起動方法。

便宜上、多くの場合、Power Query の変換には複数の場所からアクセスできるため、ユーザーは好きなエクスペリエンスを使用できます。

新しいクエリの追加

国ごとの顧客数を提供するクエリが作成されたので、各地域のサプライヤーの総数を見つけることで、このデータにコンテキストを追加できます。

まず、Suppliers データを追加する必要があります。 [データの取得] を選び、ドロップダウン メニューから [OData] を選びます。

Power Query の UI で OData からデータを取得します。

OData の接続エクスペリエンスが再び表示されます。 「OData フィードに接続する」の説明に従って接続の設定を入力し、Northwind OData フィードに接続します。 [ナビゲーター] エクスペリエンスで、Suppliers テーブルを検索して選びします。

Northwind OData の Suppliers に接続します。

[作成] を選んで、Power Query エディターに新しいクエリを追加します。 [クエリ] ペインに Customers クエリと Suppliers クエリの両方が表示されるようになります。

Customers と Suppliersの両方が表示されている [クエリ] ペイン。

[グループ化] ダイアログを再び開きます。今度は、リボンの [変換] タブで [グループ化] ボタンを選びます。

[変換] リボンからの [グループ化]。

[グループ化] ダイアログで、国別にグループ化し、国ごとのサプライヤー行数をカウントするように、 [グループ化] 操作を設定します。

  1. [基本] ラジオ ボタンは選択したままにします。
  2. [グループ化] で Country を選びます。
  3. 列の名前および操作として、それぞれ Suppliers[行数のカウント] を選びます。

サプライヤー別にグループ化します。

注意

グループ化 変換について詳しくは、「行のグループ化と集計」をご覧ください。

クエリの参照

顧客のクエリとサプライヤーのクエリが完成したので、次の目標は、これらのクエリを 1 つに結合することです。 これを実現するには、Customers テーブルでの [マージ] オプションの使用、クエリの複製、クエリの参照など、さまざまな方法があります。 この例では、Customers テーブルを右クリックして [参照] を選ぶことで、参照を作成します。これにより、Customers クエリを参照する新しいクエリが効率よく作成されます。

クエリを参照します。

この新しいクエリを作成した後、クエリの名前を Country Analysis に変更し、Suppliers クエリの [読み込みを有効にする] オプションをオフにして、Customers テーブルの読み込みを無効にします。

クエリの読み込みを無効にします。

クエリのマージ

クエリのマージ 操作を使用すると、1 つ以上の列の一致する値に基づいて、2 つの既存のテーブルが結合されます。 この例の目標は、Customers テーブルと Suppliers テーブルを、CustomersSuppliers の両方がある国だけの 1 つのテーブルに結合することです。

Country Analysis クエリ内で、リボンの [ホーム] タブから [クエリのマージ] オプションを選びます。

リボンからクエリをマージします。

マージ 操作の新しいダイアログが表示されます。 次に、現在のクエリとマージするクエリを選びます。 Suppliers クエリを選び、両方のクエリから Country フィールドを選びます。 最後に、この分析では CustomersSuppliers がある国のみが必要なので、 [内部] 結合の種類を選びます。

[クエリのマージ] ダイアログ。

[OK] ボタンを選ぶと、Suppliers クエリからのデータが含まれる新しい列が Country Analysis クエリに追加されます。 Suppliers フィールドの横にあるアイコンを選ぶと、メニューが表示され、展開するフィールドを選べます。 Suppliers フィールドのみを選んで、 [OK] ボタンを選びます。

Suppliers データを展開します。

この 展開 操作の結果は、12 行のみのテーブルになります。 フィールド名をダブルクリックして新しい名前を入力し、Suppliers.Suppliers フィールドの名前を Suppliers だけに変更します。

Suppliers フィールドの名前を変更します。

注意

[クエリのマージ] 機能について詳しくは、「クエリのマージに関する概要」をご覧ください。

適用したステップ

クエリに適用されるすべての変換は、[クエリの設定] ペインの [適用したステップ] セクションのステップとして保存されます。 クエリがどのように変換されるかをステップごとに確認する必要がある場合は、ステップを選び、その特定のポイントでクエリがどのように解決されるかをプレビューできます。

また、クエリを右クリックして [プロパティ] オプションを選び、クエリの名前を変更したり、クエリの説明を追加したりすることもできます。 たとえば、Country Analysis クエリで [クエリのマージ] ステップを右クリックして、クエリの名前を Merge with Suppliers に変更し、説明を Getting data from the Suppliers query for Suppliers by Country に変更します。

ステップのプロパティ。

この変更により、ステップの横に新しいアイコンが追加され、それをポイントするとその説明を読むことができます。

ポイントしてステップのプロパティを表示します。

注意

[適用したステップ] について詳しくは、「[適用したステップ] 一覧の使用」をご覧ください。

次のセクションに進む前に、ダイアグラム ビュー を無効にして、データ プレビュー のみを表示します。

新しい列を追加する

顧客とサプライヤーのデータが 1 つのテーブルになったので、国ごとに顧客とサプライヤーの比率を計算できるようになりました。 Country Analysis クエリの最後のステップを選んでから、CustomersSuppliers の両方の列を選びます。 リボンの [列の追加] タブの [数値から] グループで [標準] を選び、ドロップダウンから [除算 (整数)] を選びます。

新しい列を追加します。

この変更により、 [整数除算] という名前の新しい列が作成されるので、その名前を Ratio に変更します。 この変更は、データに顧客とサプライヤーがある国の顧客とサプライヤーの比率を見ることができるクエリの最後のステップです。

データ プロファイル

データをより深く理解するために役立つ Power Query のもう 1 つの機能は、データ プロファイル です。 データ プロファイル機能を有効にすると、クエリ フィールド内のデータに関するフィードバック (値の分布、列の品質など) を得ることができます。

クエリの開発を通してこの機能を使用することをお勧めしますが、この機能はいつでも有効または無効にすることができます。 次の図は、Country Analysis クエリに対して有効になっているすべてのデータ プロファイル ツールを示しています。

データ プロファイル。

注意

データ プロファイル について詳しくは、「データ プロファイリング ツールの使用」をご覧ください。

まとめ

この記事では、Northwind 社に関して国レベルでの顧客とサプライヤーの比率の分析を提供する一連のクエリを、Power Query で作成しました。

Power Query のユーザー インターフェイスのコンポーネント、クエリ エディターで新しいクエリを作成する方法、クエリを参照する方法、クエリをマージする方法、[適用したステップ] セクションを理解する方法、新しい列を追加する方法、データ プロファイル ツールを使用してデータをより深く理解する方法について学習しました。

Power Query は、さまざまなデータ ソースに接続して、必要な形状にデータを変換するために使用できる強力なツールです。 この記事で説明したシナリオは、ユーザーが Power Query を使用して生データを実用的で重要なビジネス分析情報に変換する方法を示す例です。