Linux 用 DSC の nxArchive リソース

PowerShell Desired State Configuration (DSC) の nxArchive リソースは、Linux ノード上の特定のパスでアーカイブ (.tar、.zip) ファイルをアンパックするメカニズムを備えています。

構文

nxArchive <string> #ResourceName
{
    SourcePath = <string>
    DestinationPath = <string>
    [ Checksum = <string> { ctime | mtime | md5 }  ]
    [ Force = <bool> ]
    [ DependsOn = <string[]> ]
    [ Ensure = <string> { Absent | Present }  ]
}

Properties

プロパティ	説明
SourcePath	アーカイブ ファイルのソース パスを指定します。 これは .tar、.zip、または .tar.gz ファイルである必要があります。
DestinationPath	アーカイブ コンテンツが抽出されることを保証する場所を指定します。
Checksum	ソース アーカイブが更新されたかどうかを確認するときに使用するタイプを定義します。 値は、ctime、mtime、または md5 です。 既定値は md5 です。
Force	特定のファイル操作 (ファイルの上書き、空でないディレクトリの削除など) によって、エラーが発生します。 Force プロパティを使用すると、このようなエラーがオーバーライドされます。 既定値は $false です。

共通プロパティ

プロパティ	説明
DependsOn	このリソースを構成する前に、他のリソースの構成を実行する必要があることを示します。 たとえば、最初に実行するリソース構成スクリプト ブロックの ID が ResourceName で、そのタイプが ResourceType である場合、このプロパティを使用する構文は DependsOn = "[ResourceType]ResourceName" になります。
Ensure	アーカイブのコンテンツが Destination に存在するかどうかを決定します。 コンテンツが存在することを保証するには、このプロパティを Present に設定します。 コンテンツが存在しないことを保証するには、Absent に設定します。 既定値は Present です。

例

次の例は、nxArchive リソースを使用して、website.tar というアーカイブ ファイルのコンテンツが指定した宛先に存在し、抽出されていることを保証する方法を示します。

Import-DSCResource -ModuleName nx

nxFile SyncArchiveFromWeb
{
   Ensure = "Present"
   SourcePath = "http://release.contoso.com/releases/website.tar"
   DestinationPath = "/usr/release/staging/website.tar"
   Type = "File"
   Checksum = "mtime"
}

nxArchive SyncWebDir
{
   SourcePath = "/usr/release/staging/website.tar"
   DestinationPath = "/usr/local/apache2/htdocs/"
   Force = $false
   DependsOn = "[nxFile]SyncArchiveFromWeb"
}