付録 A - ヘルプの構文

次の例は、Get-EventLog コマンドレットのヘルプの SYNTAX セクションを表示する方法を示しています。

help Get-EventLog
NAME
    Get-EventLog

SYNOPSIS
    Gets the events in an event log, or a list of the event logs, on the local or remote
    computers.


SYNTAX
    Get-EventLog [-LogName] <String> [[-InstanceId] <Int64[]>] [-After <DateTime>]
    [-AsBaseObject] [-Before <DateTime>] [-ComputerName <String[]>] [-EntryType {Error |
    Information | FailureAudit | SuccessAudit | Warning}] [-Index <Int32[]>] [-Message
    <String>] [-Newest <Int32>] [-Source <String[]>] [-UserName <String[]>]
    [<CommonParameters>]

    Get-EventLog [-AsString] [-ComputerName <String[]>] [-List] [<CommonParameters>]

この例では、ヘルプの該当する部分のみを示しています。

構文は基本的に複数の左角かっこと右角かっこ ([]) で構成されています。 その意味は 2 つあり、使用方法に応じて異なります。 角かっこに含まれるものは、空の角かっこ [] を除いて、すべて省略可能です。 空の角かっこは、データ型の後にのみ表示されます (<string[]> など)。 これは、特定のパラメーターが、その型の値を複数受け入れることができることを意味します。

Get-EventLog の最初のパラメーター セットの最初のパラメーター は LogName です。 LogName は角かっこで囲まれており、位置指定パラメーターであることを意味します。 つまり、パラメーターが正しい位置に指定されていれば、パラメーター自体の名前は指定しなくても構いません。 パラメーター名の後の山かっこ (<>) の情報は、1 つの文字列値が必要であることを示します。 パラメーター名とデータ型全体が角かっこで囲まれていないので、このパラメーター セットを使用する場合は、LogName パラメーターが必要です。

Get-EventLog [-LogName] <String>

2 番目のパラメーターは InstanceId です。 パラメーター名とデータ型の両方が角かっこで囲まれていることに注意してください。 これは、InstanceId パラメーターが省略可能で、必須ではないことを意味します。 また、InstanceId だけが自身の角かっこで囲まれていることにも注意してください。 LogName パラメーターと同様、これは位置指定パラメーターであることを意味します。 データ型の後ろには、1 組の角かっこがあります。 これは、配列またはコンマ区切りのリストの形式で、複数の値を受け入れることができることを意味します。

[[-InstanceId] <Int64[]>]

2 番目のパラメーター セットには List パラメーターがあります。 パラメーター名の後にデータ型がないため、これはスイッチ パラメーターです。 List パラメーターが指定されている場合、値は True です。 指定されていない場合、値は False です。

[-List]

コマンドの構文情報は、Get-Command コマンドで Syntax パラメーターを指定して取得することもできます。 これは私がいつも使っている便利なショートカットです。 これによりコマンドの使用方法をすばやく確認できます。複数のページにわたるヘルプ情報を見る必要はありません。 最終的に情報が必要になった場合は、実際のヘルプ コンテンツに戻って情報を確認します。

Get-Command -Name Get-EventLog -Syntax
Get-EventLog [-LogName] <string> [[-InstanceId] <long[]>] [-ComputerName <string[]>] [-Newest <int>]
 [-After <datetime>] [-Before <datetime>] [-UserName <string[]>] [-Index <int[]> ]
 [-EntryType <string[]>] [-Source <string[]>] [-Message <string>] [-AsBaseObject]
 [<CommonParameters>]

Get-EventLog [-ComputerName <string[]>] [-List] [-AsString] [<CommonParameters>]

PowerShell でヘルプ システムを使用するほど、さまざまなニュアンスが把握しやすくなり、 いつの間にか使うことに慣れるでしょう。