[キャッシュ サービスの構成] ページ

このページでは、キャッシュ サービスについてのシステムレベルの構成を追加または更新できます。

ヒント

クラスターに高可用性機能が構成されている場合は、AppFabric キャッシュ クラスターの各ノードに Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 の Enterprise Edition またはそれ以上がインストールされていることを確認してください。高可用性の構成の詳細については、「高可用性 (Windows Server AppFabric キャッシング)」を参照してください。

キャッシュ サービスの構成

フィールド

説明

キャッシュ サービスの構成を設定

選択すると、キャッシュ サービス機能のシステムレベルの構成を追加または更新できます。

キャッシュ サービス アカウント

キャッシュ サービスの Windows ログオン アカウントを表示します。既定では、キャッシュ サービス アカウントはキャッシュ サービス構成プロバイダーで使用されます。キャッシュ サービス アカウントは管理者グループのメンバーであり、キャッシュ サービス構成データベースへの管理用アクセス権を持っています。既定値は NT AUTHORITY\NETWORK SERVICE です。コンピューターがドメインに参加していない場合、構成ウィザードではキャッシュ サービスの ID の変更のみを行うことができます。ドメイン環境でキャッシュ サービスを使用している場合は、NETWORK SERVICE という既定アカウントを使用することをお勧めします。このテキスト ボックスにはサービス アカウントを入力できません。サービス アカウントの入力は、[変更] をクリックして表示される [ユーザーの選択] ダイアログ ボックスで行う必要があります。

コンピューターがドメインに参加している場合、キャッシュ サービス アカウントを既定の "Network Service" から変更することはできません。コンピューターがワークグループに参加している場合は、キャッシュ サービス アカウントを "Network Service" から変更する必要があります。クラスターに参加しているすべてのコンピューターに存在するローカル アカウントを使用し、すべてのコンピューターでそのアカウントに同じパスワードを使用してください。構成については、ローカル アカウントにはローカル管理者権限が必要です。ビルトイン アカウントかカスタム アカウントのどちらかを指定できます。

キャッシュ サービス アカウントには、セキュリティ監査を生成する権限 ([ローカル セキュリティ ポリシー] ダイアログ ボックスでアカウントをポリシーに追加することによって明示的に付与) と、走査チェックをバイパスする権限 (Everyone グループのメンバーに付与) が必要です。詳細については、「Windows Server AppFabric のセキュリティ モデル」を参照してください。

変更

クリックすると [ユーザーの選択] ダイアログ ボックスが表示され、キャッシュ サービス アカウント用のアカウントを選択できます。

キャッシュ サービス構成プロバイダー

キャッシュ サービス構成データベースのプロバイダーを選択します。[XML] を選択すると、キャッシュ サービス構成情報はネットワーク ファイル共有上の XML ファイルに格納され、[SQL Server AppFabric キャッシュ サービス構成ストア プロバイダー] を選択すると SQL Server データベースに格納されます。

警告

XML を選択してネットワーク探索プロパティがオフの場合、XML プロバイダーのファイル共有を選択するために [参照] ボタンをクリックすると、[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスではネットワーク フォルダーを展開できません。ただし、UNC サーバー共有を入力することはできます。ネットワーク フォルダーを展開できるようにするには、ネットワーク探索を有効にする必要があります。これを行うには、コントロール パネルを開き、[ネットワークとインターネット]、[ネットワークと共有センター]、[共有の詳細設定の変更] を順に選択し、[ネットワーク探索を有効にする] をクリックしてから [変更の保存] をクリックします。

構成

構成プロバイダーとして [SQL Server AppFabric キャッシュ サービス構成ストア プロバイダー] を選択する場合、キャッシュ サービス構成データベースを作成するには、[構成] をクリックします。

ファイル共有

構成プロバイダーとして [XML プロバイダー] を選択する場合、XML 構成ファイルを配置するネットワーク ファイル共有を入力または参照します。ファイル共有には有効な UNC パス (\\server\share など) を指定する必要があります。

重要

キャッシュ クラスター内のすべてのキャッシュ サーバーからアクセス可能なネットワーク ファイル共有を手動で作成する必要があります。AppFabric 構成ウィザードを実行しているユーザー アカウントには、指定したネットワーク ファイル共有に対する「所有者」または「共同所有者」権限と、フォルダーに対するファイル システム レベルの「フル コントロール」権限が必要です。

キャッシュ サービスには、ネットワーク ファイル共有に対する読み取り/書き込みアクセスが必要です。

参照

ファイル共有の [参照] ボタンをクリックすると、[フォルダーの参照] ダイアログ ボックスで XML 構成プロバイダーのファイル共有を選択できます。既存のフォルダーを選択するか、新しいフォルダーを作成して、[OK] をクリックします。

新しいクラスター/クラスターに参加

これがクラスター内の最初のコンピューターである場合は [新しいクラスター] を選択します。この後にクラスター内のコンピューターでセットアップを実行するときは、[クラスターに参加] を選択します。既定値は [クラスターに参加] です。

クラスターを作成またはクラスターに参加するには、構成データの場所 (データベースか XML ファイル) を指定してから、次のページ ([AppFabric キャッシュ ノードの構成] ページ) でポートを入力し、ファイアウォールを設定して、一覧のサービスのブロックを解除します。

クラスターの作成時に、クラスター サイズ (クラスター内のコンピューターの数) を指定する必要があります。これにより、システムのメモリ割り当てが最適化されます。

クラスター サイズ

次のいずれかのオプションを選択すると、クラスター サイズに基づいてパフォーマンスが最適化されます。この設定は、[新しいクラスター] が選択されている場合にのみ使用できます。

  • 小規模 (1 ~ 5 台)

  • 中規模 (6 ~ 15 台)

  • 大規模 (16 台以上)

ヒント

一度選択すると、変更できません。

ヒント

実際のクラスター サイズは、ここでの選択内容による制約を受けません。最適化後も、コンピューターをクラスターに追加、またはクラスターから削除できます。ただし、パフォーマンスが最適化されるのは、クラスター サイズが指定範囲内である場合のみです。クラスターに最終的に配置されるノード数に基づいてクラスター サイズを選択してください。構成時に設定したクラスター サイズは、後から変更できません。クラスター サイズに「小規模」を選択すると、クラスターは 1 ~ 5 台のコンピューター用に最適化されます。最終的にクラスターのコンピューターが 10 台まで増えるとしても、クラスターは 1 ~ 5 台のコンピューター用に最適化されたままになります。後からクラスター サイズを「中規模」に変更して、6 ~ 15 台のコンピューター用にクラスターを最適化することはできません。

キーボード ショートカット

このページでは、次のキーボード ショートカットを利用できます。

  • [キャッシュ サービスの構成を設定]: Alt + S

  • [キャッシュ サービス構成プロバイダー]: Alt + A

  • [キャッシュ サービス アカウント]: Alt + C

  • [キャッシュ サービス アカウント] の [変更]: Alt + P

  • [キャッシュ サービス構成プロバイダー] の [構成]: Alt + O

  • [ファイル共有]: Alt + F

  • [ファイル共有] の [参照]: Alt + B

  • [新しいクラスター]: Alt + W

  • [クラスター サイズ]: Alt + Z

  • [クラスターに参加]: Alt + J

  • [ヘルプ]:F1 または Alt + H

  • [次へ]:Alt + N

  • [前へ]:Alt + P

  • [キャンセル]:Esc

  2011-12-05