構成ウィザードを使用して永続化ストアを構成する

セットアップ ウィザードを正常に実行した直後に AppFabric 構成ウィザードを実行するか、初期インストール後に [スタート] メニューから構成ウィザードを実行することで、永続化ストアを構成することができます。構成ウィザードを使用してインスタンス ストアを構成するには、次の手順に従います。

ヒント

構成ウィザードで実行する手順の多くは、アプリケーション サーバー拡張機能構成コマンドレットを実行することにより、手動でも実行できます。

AppFabric 構成ウィザードを使用して永続化ストアを構成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Windows Server AppFabric]、[AppFabric の構成] の順にクリックして、Windows Server AppFabric 構成ウィザードを開きます。

  2. [開始する前に] ページで、[次へ] をクリックします。

  3. [カスタマー エクスペリエンス向上プログラム] ページで、[次へ] をクリックします。

  4. [ホスティング サービスの構成] ページで、次の表を使用して永続化ストアを構成し、[次へ] をクリックします。

    コントロール 説明

    永続化構成を設定

    ワークフロー管理サービス アカウントを選択したり、永続化プロバイダーを選択して構成したりするときに選択します。

    AppFabric ワークフロー管理サービス アカウント

    ワークフロー管理サービスの Windows ログオン アカウントが表示されます。既定値は、NT Authority\Local Service です。このテキスト ボックスにサービス アカウントを入力することはできません。サービス アカウントの入力は、[参照] をクリックして表示される [ユーザーの選択] ダイアログ ボックスで行う必要があります。

    ヒント

    ワークフロー管理サービスのセキュリティ識別子 (SID) は管理者グループのメンバーです。このため、WMS は永続化データベースへの管理アクセス権を保持しています。

    変更

    ワークフロー管理サービス アカウントの [参照] ボタンをクリックすると、システム サービスのユーザー資格情報を選択することができます。ビルトイン アカウントを選択するか、カスタム ユーザー名とパスワードを入力することができます。[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスで、サービスに使用するアカウントを選択し、[OK] をクリックします。

    永続化プロバイダー

    永続化ストアへのアクセスを許可するプロバイダーを選択します。この一覧には、ローカルの machine.config ファイルに登録されているすべての有効なデータ プロバイダーが表示されます。

    重要

    このリリースでは、選択できる永続化データ プロバイダーは sqlStoreProvider のみです。

    構成

    クリックして、永続化プロバイダーの構成を設定します。

    追加の永続化プロバイダーをインストールする方法

    [永続化プロバイダー] ドロップダウン ボックスで選択できる永続化プロバイダーをプロバイダーのリストに追加できます。このリンクをクリックすると、プロバイダーを追加する方法についてのヘルプが表示されます。

  5. [ホスティング サービスの構成] ページで SQL 永続化プロバイダー (sqlStoreProvider) の [構成] をクリックすると、[Windows Server AppFabric 永続化ストア構成] ダイアログ ボックスが表示されます。次の表は、このダイアログ ボックスのコントロールについての説明です。この表を使用して永続化プロバイダーを構成し、[OK] をクリックして [ホスティング サービスの構成] ページに戻ります。ストアが正常に初期化され、登録されたことを確認します。

    コントロール 説明

    永続化ストアをルート web.config に登録する

    オンにすると、構成をルート Web.config ファイルに追加または更新することにより、接続文字列で識別される永続化ストアを登録します。これには、ApplicationServerWorkflowInstanceStoreConnectionString および関連する SQL ストア インスタンスのエントリが含まれます。

    [永続化ストアを初期化する] がオフになっている場合でもこのチェック ボックスをオンにすることができます。データベースが既に作成され、初期化されている場合、またはデータベースが初期化されていなくても参照先になっている場合はこのチェック ボックスをオンにします。

    ヒント

    ホスティング管理ツールがインストールされているが、ホスティング サービス機能がインストールされていない場合、このチェック ボックスは無効です。

    永続化ストアを初期化する

    オンにすると、接続文字列で識別される永続化データベースを初期化します (使用する前に初期化する必要があります)。初期化によりデータベース スキーマが作成され、そのスキーマに基づいて構造が作成されます。データベースが存在しない場合は、データベースが作成され、初期化されます。

    このチェック ボックスをオンにし、[永続化ストアをルート web.config に登録する] をオンにしなかった場合、必要に応じてデータベースが作成され、初期化されますが、このコンピューターから使用することはできません。

    ヒント

    データベースを作成する場合、作成先のサーバーでデータベースを作成する権限を持っている必要があります。

    接続文字列

    永続化イベントの保存に使用するサーバーおよびデータベースを指定する文字列です。

    データベースが存在するコンピューターの名前を "サーバー" フィールドに入力します。

    永続化データ用に作成するデータベースの名前を "データベース" フィールドに入力するか、一覧から既存のデータベースを選択します。

    ヒント

    このリリースでは、SQL 永続化プロバイダーの接続文字列のみを選択できます。既定の名前は ApplicationServerWorkflowInstanceStoreConnectionString です。これを変更することはできません。接続文字列名は、ルート Web.config ファイルに登録されます。このダイアログ ボックスではサーバーおよびデータベースを変更できます。

    セキュリティ構成

    [Windows 認証] または [SQL Server 認証] を選択します。既定では、[Windows 統合セキュリティ] が選択されています。また、グループが既定のビルトイン グループとして表示されています。

    Windows 認証の場合、管理者、閲覧者、またはユーザーを変更するには、[参照] をクリックし、標準の [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログ ボックスを使用して別の値を入力します。[永続化ストアを初期化する] がオンの場合のみ、管理者、オブザーバー、またはライターの値を変更することができます。

  6. [SQL 永続化ストアの構成] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、ワークフロー管理サービス ID が永続化データベース管理者ロールのメンバーであることを確認するように求めるポップアップが表示されます。詳細については、「ホスティングと永続化のセキュリティ保護」を参照してください。

  7. 永続化構成を設定したら、[ホスティング サービスの構成] ページで [次へ] をクリックして [キャッシュ サービスの構成] ページを表示します。

  8. [キャッシュ サービスの構成] ページで、[次へ] をクリックします。

  9. [AppFabric キャッシュ ノードの構成] ページで、[次へ] をクリックします。

  10. [アプリケーションの構成] ページで、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーの開始] をオフにしてから、[終了] をクリックして構成ウィザードを終了します。

  2011-12-05