SQL Server プラットフォームの最適化
既定の SQL Server インストールには、十分に機能するリレーショナル データベース管理システムが用意されていますが、インストール後の最適化によってパフォーマンスが向上し、一般的なボトルネックを軽減できます。 SQL Server プラットフォーム レベルのインストール後の最適化についてまとめると、次のようになります。
TempDB データおよびログ ファイルは、専用のボリュームに配置し、一時ログ ファイルとは別の一時データを使用する必要があります。
TempDB は、サーバー上の CPU コア数と同じデータ ファイル数が必要です。
すべてのデータベースのデータとログ ファイルは、個別の専用ボリュームに配置する必要があります。
データおよびログ ファイルのサイズと、自動増加設定を事前に指定する必要があります。 たとえば、データ ファイルに 25 GB、ログ ファイルに 10 GB、自動増加計数に 5 GB という初期サイズを設定できます。
競合を減らし、最大の同時実行数を達成するために、追跡フラグ T1118 を有効にする必要があります。
既定の動的なメモリ管理を使用するのではなく、SQL Server に対するメモリ割り当てを事前に設定する必要があります。
これらの推奨事項に関する詳細な手順については、「BizTalk Server のパフォーマンス最適化ガイド」の「データベース パフォーマンスの最適化」を参照してください。 ここでは、包括的で、大部分は一般的な SQL Server ガイダンスについて説明します。 サンプル データ記憶域構成のグラフの概要について次の表で説明します。
ボリューム名 | ファイル | LUN# または ML_# | LUN サイズ (GB) | クラスター サイズ | 初期サイズ | 自動増加 |
---|---|---|---|---|---|---|
Data_Sys |
MASTER、MODEL、および MSDB データ ファイル |
1 |
10 |
64 KB |
2 GB |
1 GB |
Logs_Sys |
MASTER、MODEL、および MSDB ログ ファイル |
2 |
10 |
4 KB |
2 GB |
1 GB |
Data_TempDb |
TempDB データ (x CPU コア数) |
3 |
20 |
64 KB |
5 GB |
1 GB |
Logs_TempDb |
TempDB ログ |
4 |
20 |
4 KB |
5 GB |
1 GB |
Data_ASPersistence1 |
永続化データ ファイル |
5 |
20 |
64 KB |
10 GB |
5 GB |
Logs_ASPersistence1 |
永続化ログ ファイル |
6 |
20 |
4 KB |
10 GB |
5 GB |
Data_ASMonitoring1 |
監視データ ファイル |
7 |
100 |
64 KB |
25 GB |
10 GB |
Logs_ASMonitoring1 |
監視ログ ファイル |
8 |
25 |
4 KB |
25 GB |
5 GB |
Data_CustomDBs |
カスタム データベース データ ファイル |
9 |
カスタム |
64 KB |
カスタム |
5 GB |
Logs_CustomDBs |
カスタム データベース ログ ファイル |
10 |
カスタム |
4 KB |
カスタム |
5 GB |
2011-12-05