AppFabric の IIS マネージャー拡張機能でのスコープの指定

IIS マネージャー用の AppFabric 拡張機能および AppFabric 用の Windows PowerShell コマンドレットで実行されるほとんどのアクションには、スコープが必要です。このスコープは、IIS マネージャーの階層的な [接続] ウィンドウで定義されている展開可能なエンティティの 1 つに対応します。エンティティは、サーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリです。

IIS マネージャーでのスコープ

IIS マネージャーの [接続] ウィンドウを使用して、IIS マネージャー拡張機能でのアクションのスコープを選択します。[機能ビュー] ウィンドウまたは [操作] ウィンドウで実行するほとんどのアクションでは、最初に [接続] ウィンドウでスコープを選択する必要があります。スコープを選択すると、[機能ビュー] ウィンドウまたは [操作] ウィンドウで示されるコンテキストが設定されます。[操作] ウィンドウで使用できるコマンドは、[接続] ウィンドウでサーバー、サイト、アプリケーション、仮想ディレクトリのいずれが選択されているかにより、または [機能ビュー] で選択されているサービスまたはサービス インスタンスによって異なります。

IIS マネージャーの各スコープは、異なる IIS 構成ファイル (Web.config ファイル) によって管理されます。サービスの構成は、アプリケーションの Web.config ファイルでのそのサービスに固有の構成だけでなく、そのサービスを含むサーバー、サイト、アプリケーション、または仮想ディレクトリに対する既定の設定によっても決定される場合があります。複数のスコープで既定の構成設定を設定し、サービスがこれらの既定値から構成を継承するように指定すると、サービスはすべてのスコープから結合された構成値のセットを使用します。既定の設定はサービスの設定より優先されます。IIS マネージャーでのサービスとアプリケーションの構成におけるスコープの役割の詳細については、「AppFabric での構成プロセス」を参照してください。

AppFabric コマンドレットでのスコープ

IIS マネージャー UI 内から実行するアクションの多くは、AppFabric 用の Windows PowerShell コマンドレットを使用して実行できます。IIS マネージャー UI でのアクションと同様に、AppFabric コマンドレットにもスコープが必要です。コマンドレットのスコープは、コマンドレットのパラメーターまたはコマンドレットにパイプされているオブジェクトのパラメーターによって決まります。コマンドレットのスコープの指定に関する詳細については、「コマンドレットのスコープ」を参照してください。

  2012-03-05