AppFabric コマンドレットを使用して既定の設定を有効にする

このトピックでは、AppFabric コマンドレットを使用してサービスに対して既定の構成設定を有効にする方法について説明します。既定の設定を有効にすると、サービスでは IIS 階層の名前なしビヘイビアーで結合された値が使用されます。サービスは IIS 階層のすべてのレベルから構成設定を継承します。詳細については、「AppFabric での構成プロセス」を参照してください。

次の順序で既定の設定を構成してください。

  • サーバーの既定を構成します。

  • サイトの既定を構成します。

  • インポートしてアプリケーションを構成します。

  • アプリケーションが含むサービスを構成します。

この順序で行う理由は、レベルごとに既定を構成するとツリー全体がリサイクルされる可能性があるためです。アプリケーションをリサイクルする負荷を避けるため、この順序で構成してからアプリケーションを実際に実行してください。

コマンドレットの実行の詳細については、「AppFabric コマンドレットの実行」を参照してください。

サービスに対して既定の構成設定を有効にするには

AppFabric Windows PowerShell コンソールで、BehaviorName パラメーターを空の文字列に設定して Set-ASAppServiceBehaviorName コマンドレットを実行し、既定の構成設定を有効にします。これによって、サービスに対して既定の設定のスコープの結合された構成設定と、サービス自身の構成設定が使用されます。

コマンドレット: Set-ASAppServiceBehaviorName

構文オプションは次のとおりです。

構文 1

Set-ASAppServiceBehaviorName [-SiteName] <String> [-VirtualPath] <String> -BehaviorName <String> [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]

構文 2

Set-ASAppServiceBehaviorName [-Uri] <Uri> -BehaviorName <String> [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]c

構文 3

Set-ASAppServiceBehaviorName -BehaviorName <String> -ServiceObject <ServiceInfo> [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
パラメーター 説明

-SiteName <String> –VirtualPath <String>

サイト、アプリケーション、ディレクトリ、またはサービスの名前とパスを指定します。ここで指定された名前に対応する Web.config ファイルがコマンドレットの処理のベースとして使用されます。

-Uri <Uri>

特定のサービスまたはアプリケーションの ID を指定します。ここで指定された名前に対応する Web.config ファイルがコマンドレットの処理のベースとして使用されます。

-ServiceObject <ServiceInfo>

サービス オブジェクトの名前。ここで指定された名前に対応する Web.config ファイルがコマンドレットの処理のベースとして使用されます。

-BehaviorName

<String> を空の文字列 (“”) に設定すると、サービスでは、アプリケーション、サイト、およびサーバーの Web.config ファイルの名前なしビヘイビアーで結合された値から構成設定が取得されます。詳細については、「AppFabric での構成プロセス」を参照してください。

-Confirm

指定した場合は、コマンドを実行する前に確認のメッセージが表示されます。

-WhatIf

指定した場合は、コマンドは実行されず、コマンドの影響を説明するメッセージが表示されます。

  2012-03-05