方法: .NET Framework 3.5 の WCF および WF アプリケーションの移行

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豊富で堅牢な Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server アプリケーションおよびサービス管理機能は、.NET Framework Version 4 を使用して構築された Windows Communication Foundation (WCF) サービスと Windows Workflow Foundation (WF) サービスに対してのみ適用されます。.NET Framework 4 以前のバージョンの .NET Framework を使用して構築されたサービスについては、.NET Framework 4 に移行して完全な AppFabric サポートを利用するためのオプションがいくつか用意されています。

ソース ファイルによる WCF または WF の移行

.NET Framework 3.0 や .NET Framework 3.5 を使用して構築された WCF または WF サービス アセンブリのソース ファイルにアクセスできる場合、AppFabric の機能を利用するには、.NET Framework 4 ライブラリを使用してアセンブリを再構築することをお勧めします。この処理中に .NET Framework 4 の一部の新機能を利用できます。.NET Framework 4 に基づいていないプロジェクトを Visual Studio 2010 で開く場合、Visual Studio 2010 では自動的に移行処理が開始され、.NET Framework 2.0/3.0 固有の構成が .NET Framework 4 スキーマに変換されます。移行処理の完了後は、プロジェクトをリビルドしてコンパイルが適切に行われることを確認してから、AppFabric に展開できます。

バイナリ ファイルによる WCF または WF の移行

WCF サービスを含んでいる .NET Framework 3.0 または .NET Framework 3.5 のバイナリ アセンブリは、.NET Framework 4 IIS アプリケーション プールに移行する必要があります。これによりサービスは、.NET Framework 4 に含まれる .NET Framework 3.5 アプリケーション用の相互運用性ライブラリを利用できます。

WCF および WF 用の .NET Framework Version 4 ライブラリの機能強化の詳細については、.NET Framework 4: Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) への変更に関するページを参照してください。

WF のみの移行

WF サービスの場合、2 つの移行方法があります。

  1. サービスをすべて保持したまま、.NET Framework 4 アプリケーション プールに移行する。これを行うには、上記の .NET Framework 3.x WCF サービス用の手順を実行します。

  2. WF3 (System.Workflow) アーティファクトを WF4 (System.Activities) アーティファクトに移行する。移行ガイダンスの詳細については、「WF Migration Kit」および「WF Migration documentation」を参照してください。

ヒント

.NET Framework 4 では、仮想ディレクトリまたはフォルダー内部の <System.ServiceModel> <ServiceHostingEnvironment> </System.ServiceModel> セクションはサポートされなくなりました。このセクションは仮想アプリケーションの下に配置する必要があります。

  2012-03-05