永続化の概念

AppFabric ホスティング サービスには、複合アプリケーション (WCF サービスと WF サービスを含むアプリケーション) を簡単に展開、構成、監視、および管理できるツールが含まれています。AppFabric ツールを使用して、サービスがインスタンス ストア (永続化ストアとも呼ばれます) を使用するように構成したり、インスタンス ストアでインスタンスのクエリを実行したり、インスタンス ストアに保持されているワークフロー サービス インスタンスを制御およびアクティブ化したりするには、該当するインスタンス ストアのストア プロバイダー、クエリ プロバイダー、およびコントロール プロバイダーを AppFabric ホスティング サービスに登録する必要があります。

AppFabric ホスティング サービスには、SQL ワークフロー インスタンス ストア (SQL Server インスタンス ストアまたは SQL インスタンス ストアとも呼ばれます) 用のインスタンス ストア プロバイダー、インスタンス クエリ プロバイダー、およびインスタンス コントロール プロバイダーが用意されています。SQL ワークフロー インスタンス ストアは、ワークフローの状態情報を SQL Server データベースに保持することを可能にする .NET Framework Version 4 の機能です。この機能に関する詳細については、「SQL ワークフロー インスタンス ストア」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=167347) を参照してください。このセクションの「インスタンス ストア、クエリ、およびコントロール プロバイダー」のトピックでは、プロバイダーについてより詳しく説明します。

Windows Server AppFabric 構成ウィザードを使用すると、SQL Server 永続化ストア (データベース) を作成して初期化できます。このウィザードはデータベースが存在しない場合にはデータベースを作成し、そのデータベースにすべての永続化関連の項目 (テーブル、ストアド プロシージャ、ビューなど) を作成します。また、指定した Windows グループを SQL Server のロールに追加し、永続化データベースへのアクセスを保護します。詳細については、「SQL Server 永続化データベース」および「永続化ストアのセキュリティ構成」を参照してください。

AppFabric ホスティング サービスには、AppFabric ワークフロー管理サービス (WMS) という Windows サービスが含まれています。WMS は、ワークフロー サービス インスタンスがアクティブ化可能になったときにインスタンスをアクティブ化し、永続化ストアに保持されているコマンド キューに格納されているコマンドを実行します。詳細については、「ワークフロー管理サービス」を参照してください。

AppFabric ホスティング サービスには、IIS マネージャー拡張機能と Windows PowerShell コマンドレットが用意されています。これらのツールを使用すると、WCF サービスおよび WF サービスの永続化を構成したり、永続化ストアにある永続化インスタンスを表示したり、これらの永続化インスタンスを制御することができます。詳細については、このセクションの「永続化の構成」および「永続化されたインスタンスの表示および制御」を参照してください。

このセクションの内容

関連項目

その他のリソース

.NET 4.0 ワークフロー永続化サンプル

  2012-03-05