データ記憶域の階層

データ記憶域の階層は、AppFabric 監視および永続化データ用の記憶域で構成されます。この文書の目的から、ここでは、SQL Server スキーマと永続化および監視プロバイダーという、既定のままの AppFabric インストールを想定しています。大規模なエンタープライズレベルの環境では、高パフォーマンスで信頼性の高い記憶域インフラストラクチャに AppFabric をインストールし、構成する必要があります。SQL Server のフェールオーバー クラスタリングでは、重要な共有リソースが障害の発生したコンピューターから同じ構成のサーバーに自動転送される構成によってハードウェアの冗長性が実現されます。これは一般的に、1 つの共有ディスクと 2 つ以上の物理サーバーで構成される、アクティブ - パッシブまたはアクティブ - アクティブ SQL Server クラスターを意味します。アクティブ - アクティブ クラスターの場合、アクティブなノードに障害が発生すると、クラスターの他のノードがアクティブな SQL Server ノードになります。アクティブ - パッシブ構成では、1 つのノードがアクティブで、もう 1 つがパッシブで、バックアップとして使用するために待機しています。メイン ノードに障害が発生した場合、バックアップ アクティブ ノードがメイン アクティブ ノードになります。SQL Server のクラスタリングの詳細については、「SQL Server 2008 R2 フェールオーバー クラスタリングの概要」を参照してください。

このセクションの内容:

SQL Server プラットフォームの最適化

AppFabric データ ストア

同一サーバーまたはクラスター上の複数 SQL Server インスタンス

複数の SQL Server サーバーまたはクラスター

  2012-03-05