サービスの構成::[スロットル] タブ

[サービスの構成] ダイアログ ボックスの [スロットル] タブでは、選択したサービスのサービス スロットル設定を構成します。

ダイアログ ボックスのフィールド

フィールド

[説明]

同時呼び出しの最大数

サービス ホストが一度に処理できるメッセージ数の上限を指定します。処理中の呼び出し数がこの値に達した場合、アクティブな呼び出しの 1 つが完了するまで、新しい呼び出しはキューに格納されます。このパラメーターに許容される値の範囲は、0 ~ Int32.MaxValue です。このパラメーターを 0 に設定することと、Int32.MaxValue に設定することは同じです。既定値は、コンピューター内のプロセッサ数の 16 倍です。

同時インスタンスの最大数

サービス内の InstanceContext オブジェクトの最大数を指定します。MaxConcurrentInstances プロパティと InstanceContextMode プロパティとの関係に常に注意してください。InstanceContextMode が PerSession の場合は、MaxConcurrentInstances の値はセッションの総数です。InstanceContextMode が PerCall の場合は、MaxConcurrentInstances の値は同時呼び出しの数です。メッセージが到着したときに、InstanceContext オブジェクトの数が既に最大数に達している場合は、InstanceContext オブジェクトの 1 つが閉じられるまでメッセージは保留されます。このパラメーターに許容される値の範囲は、1 ~ Int32.MaxValue です。既定値は、同時呼び出しの最大数と同時セッションの最大数の合計です。

同時セッションの最大数

サービス ホストが受け入れ可能なセッション数の上限を指定します。サービス ホストはこの上限を超えた接続を受け入れますが、アクティブなチャネル (メッセージが読み取られるチャネル) 数は上限以下です。このパラメーターに許容される値の範囲は、0 ~ Int32.MaxValue です。この値を 0 に設定することと、Int32.MaxValue に設定することは同じです。既定値は、コンピューター内のプロセッサ数の 100 倍です。

関連する構成

[スロットル] タブのフィールドは、serviceThrottling 要素の maxConcurrentCalls、maxConcurrentInstances、および maxConcurrentSessions の各属性に対応しています。次のサンプル構成では、サービス s1 に関連付けられた behavior 要素内の serviceThrottling 要素によって、サービス s1 のサービス スロットル設定が構成されます。

<system.serviceModel>
    <services>
        <service name="s1" behaviorConfiguration="sampleBehavior"/>
    </services>
    <behaviors>
        <serviceBehaviors>
            <behavior name="sampleBehavior">
                <serviceThrottling
                    maxConcurrentCalls="17"
                    maxConcurrentInstances="27"
                    maxConcurrentSessions="11" />
            </behavior>
        </serviceBehaviors>
    </behaviors>
</system.serviceModel>

関連するコマンドレット

[スロットル] タブでは、Get-ASAppServiceThrottling および Set-ASAppServiceThrottling コマンドレットが内部的に使用され、スロットル パラメーターの値が取得および設定されます。

  2012-03-05