[エンドポイントの構成] ダイアログ ボックス: タブ

[エンドポイントの構成] ダイアログ ボックスの [パフォーマンス] タブでは、リッスン バックログ、最大バッファー サイズと最大バッファー プール サイズ、最大受信メッセージ サイズ、および最大接続数のプロパティを表示して変更できます。これらのトランスポート クォータ値は、そのエンドポイントによって表されるサービスに対する呼び出しのパフォーマンス全体に影響します。そのエンドポイントに構成されたバインドでサポートされる値のみが表示されます。

[エンドポイントの構成] ダイアログ ボックスはさまざまな方法で表示できます。

  • [サービスの構成] ダイアログ ボックスの [エンドポイント] タブで、特定のエンドポイントを選択して [編集] をクリックします。

  • [エンドポイント] リスト ([機能ビュー] 内) で、特定のエンドポイントを選択してショートカット メニューまたは [操作] ウィンドウで [構成] をクリックします。[エンドポイント] リストを表示するには、次のいずれかの手順を実行します。

    • サーバー、サイト、またはアプリケーション スコープで、[機能ビュー] から [エンドポイント] をダブルクリックすると、[エンドポイント] ページに [エンドポイント] リストが表示されます。

    • サーバー、サイト、またはアプリケーション スコープで、[機能ビュー] から [サービス] をダブルクリックし、サービスを右クリックして [エンドポイントの表示] をクリックします。

ヒント

バインドでこれらのパフォーマンス値がサポートされない場合、[パフォーマンス] タブでは、未サポート値には何も表示されません。

ダイアログ ボックスのオプション

機能

説明

リッスン バックログ:

キューに入っている、保留にできる接続要求の最大数を取得または設定します。ListenBacklog はソケットレベルのプロパティであり、キューに入る "保留中の受け入れ" 要求数を表します。同時接続の最大数が、元になるソケット キューを超えていないことを確認してください。

このプロパティが表示されるのは、NetTcpBinding バインドがこのエンドポイントに構成されている場合のみです。

最大バッファー プール サイズ:

このバインドの最大バッファー プール サイズを指定する整数。既定値は 512 * 1024 バイトです。Windows Communication Foundation (WCF) の多くの部分でバッファーが使用されます。使用するたびにバッファーを作成して破棄するのは高いコストがかかります。バッファーのガベージ コレクションにも高いコストがかかります。バッファー プールがあれば、プールからバッファーを取り出して使用し、使い終えたらプールに戻すことができます。このようにして、バッファーの作成と破棄に関するオーバーヘッドを回避できます。

このプロパティは、Microsoft AppFabric 1.1 for Windows Server でサポートされるすべてのバインドに対して表示されます。

最大バッファー サイズ:

メッセージをメモリに格納するために使用されるバッファーの最大サイズをバイト単位で指定する正の整数。transferMode 属性が Buffered と同じである場合、この属性は maxReceivedMessageSize 属性の値と同じである必要があります。transferMode 属性が Streamed と同じである場合、この属性は maxReceivedMessageSize 属性の値以下、ヘッダーのサイズ以上である必要があります。

このプロパティが表示されるのは、BasicHttpBindingNetTcpBinding、または NetNamedPipeBinding バインドがこのエンドポイントに構成されている場合のみです。

最大接続数:

サービスが作成/受け入れる送信接続および受信接続の最大数を指定する整数。受信接続および送信接続は、この属性で指定されたそれぞれの制限に対してカウントされます。受信接続や送信接続が制限を超えた場合、制限を下回って領域が利用できるようになるまで、キューに入ります。

このプロパティが表示されるのは、NetTcpBinding または NetNamedPipebinding バインドがこのエンドポイントに構成されている場合のみです。既定値は 10 です。

最大受信メッセージ サイズ:

このバインドに構成されたチャネル上で受信できる最大メッセージ サイズをバイト単位で指定する正の整数。この制限を超えるメッセージの送信者には、SOAP エラーが送信されます。受信側ではメッセージが削除され、トレース ログにイベントのエントリが作成されます。

このプロパティは、AppFabric でサポートされるすべてのバインドに対して表示されます。既定値は 65536 です。

構成の変更

次の構成要素と属性は、このダイアログ ボックスに表示されるフィールドに対応しています (listenBacklog, maxBufferPoolSize, maxBufferSize, maxConnections、および maxReceivedMessageSize)。

<system.serviceModel>
  <bindings>
    <XXXXXXBinding>
      <bindings>
        <netMsmqBinding>
          <binding listenBacklog="Integer"
                   maxBufferPoolSize="integer"
                   maxBufferSize="Integer"
                   maxConnections="Integer"
                   maxReceivedMessageSize="Integer">
          </netMsmqBinding>
      </bindings>
    </XXXXXXBinding>
  </bindings>
</system.serviceModel>

  2012-03-05