Windows Vista の ClickOnce 配置

Windows Vista のユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) に対応したアプリケーションを Visual Studio で作成すると、通常は埋め込みマニフェストが生成されてアプリケーションの実行可能ファイルにバイナリ XML データでエンコードされます。 ClickOnce アプリケーションと登録を必要としない COM アプリケーションは外部マニフェストを必要とするので、これらの種類のプロジェクトの場合、Visual Studio は埋め込みマニフェストの代わりに UAC データを含むファイルを生成します。 既定では、Visual Studio は アプリケーション マニフェストというファイル内の情報を使用することにより、外部 UAC マニフェスト情報を生成するか (ClickOnce 配置と登録を必要としない COM 配置の場合)、情報をアプリケーションの実行可能ファイルに埋め込みます (他のすべての場合)。 Visual Studio には、次のマニフェスト生成オプションがあります。

  • 埋め込みマニフェストを使用する。 UAC データをアプリケーションの実行可能ファイルに埋め込み、通常のユーザーとして実行します。

    これが既定の設定です (ClickOnce を使用しない場合)。 この設定は、Windows Vista での Visual Studio の通常の動作、つまり、AsInvoker を使用した内部および外部マニフェストの生成をサポートします。

  • 外部マニフェストを使用する。 アプリケーション マニフェストを使用して外部マニフェストを生成します。

    この場合は、アプリケーション マニフェストに含まれる情報を使用して外部マニフェストのみが生成されます。 ClickOnce または登録を必要としない COM を使用してアプリケーションを発行すると、Visual Studio はプロジェクトにアプリケーション マニフェストを追加してこのオプションを追加します。

  • マニフェストを使用しない。 マニフェストを使用せずにアプリケーションを作成します。

    この方法は仮想化ともいいます。 旧バージョンの Visual Studio で作成された既存アプリケーションとの互換性を維持する場合は、このオプションを使用します。

プロジェクト デザイナーの [アプリケーション] ページ (Visual C# プロジェクトの場合のみ) および MSBuild プロジェクト ファイル形式の中に新しいプロパティがあります。

Visual Studio IDE での UAC マニフェスト生成の構成方法は、プロジェクトの種類 (Visual C# と Visual Basic) によって異なります。

Visual C# プロジェクトのマニフェスト生成の構成については、「[アプリケーション] ページ (プロジェクト デザイナー) (C#)」を参照してください。

Visual Basic プロジェクトのマニフェスト生成の構成については、「[アプリケーション] ページ (プロジェクト デザイナー) (Visual Basic)」を参照してください。

参照

関連項目

[アプリケーション] ページ (プロジェクト デザイナー) (C#)

[アプリケーション] ページ (プロジェクト デザイナー) (Visual Basic)

概念

ClickOnce のセキュリティと配置

その他の技術情報

User Permissions and Visual Studio