Share via


プロジェクトのクローク

クローク設定では、指定したプロジェクトを作業対象から除外し、そのプロジェクトのローカル コピーを作成しないように設定します。プロジェクトに対してクロークを設定すると、[最新バージョンの取得]、[チェックイン]、[チェックアウト]、[チェックアウトの取り消し]、[プロジェクトの相違点] などのコマンドを再帰的に実行した場合に処理対象に含まれたとしても、操作の対象から外されます。ただし、Visual SourceSafe エクスプローラでそのプロジェクトを選択して上記のコマンドを直接実行すると、クローク設定したプロジェクトの場合にも通常の処理が行われます。

たとえば、$/OurApp というプロジェクトを処理するとします。このプロジェクトに含まれるサブプロジェクト Code と Tests は必要ですが、別のサブプロジェクト Docs は不要です。$/OurApp プロジェクトに対して再帰的に取得を実行して、ハード ディスクから Docs サブプロジェクトを削除すると、必要となる作業環境が得られるとします。

このような場合に $/OurApp/Docs にクロークを設定します。プロジェクトをクリックして [プロパティ] を選び、[クローク プロジェクト] チェック ボックスをオンにします。こうすると、このプロジェクトおよびそのファイルの取得はできますが、再帰的に $/OurApp を取得した場合に、Docs プロジェクトとそのサブプロジェクトは無視されます。つまり、プロジェクトにクロークを設定することは、"そのプロジェクトよりも上位のプロジェクトを再帰的に処理する場合に下位のプロジェクトを無視する" ということを意味します。

プロジェクトにクロークを設定すると、クローク設定したプロジェクトまたは上位のプロジェクトを再帰的に処理した場合、サブプロジェクトにも暗黙にクロークが設定されます。つまり、プロジェクトにクロークを設定した場合、"上位プロジェクトで実行された再帰処理は、クロークを設定したプロジェクトで停止する"ことを意味します。

プロジェクトのクローク方法の詳細については、次の項目を参照してください。

参照

シャドウ フォルダの利用 | Visual SourceSafe 6.0 の機能