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以前のバージョンからの移行計画

適用対象: Application Virtualization

4.1 以前のバージョンは、Microsoft Application Virtualization 4.5 以降にアップグレードする前にバージョン 4.1 にアップグレードする必要があります。まずクライアントをアップグレードし、次にサーバー コンポーネントをアップグレードします。4.5 にアップグレードしたクライアントは、アップグレード前の Application Virtualization Server にそのまま使用できます。4.5 にアップグレードしたサーバーでは、それよりバージョンの古いクライアントはサポートしません。システム コンポーネントのアップグレードの詳細については、「Application Virtualization 展開およびアップグレードに関する考慮事項」を参照してください。

移行を確実に成功させるために、Application Virtualization システム コンポーネントを、以下の順序でアップグレードしておきます。

  1. Microsoft Application Virtualization Client。 アップグレード手順については、「Application Virtualization Client をアップグレードする方法」を参照してください。

  2. Microsoft Application Virtualization Server とデータベース。 アップグレード手順については、「サーバーおよびシステム コンポーネントをアップグレードする方法」を参照してください。

    注意

    Application Virtualization データベースのアクセスを共有するサーバーが複数ある場合、データベースをアップグレードする間、それらのサーバーはすべてオフラインにしてください。データベースのアップグレードは、通常の業務内容に従って行ってください。ただし、データベースのアップグレードは、まずデータベースのバックアップ コピーをテスト サーバーで使用してテストしてください。次に、アップグレードするサーバーを 1 つ選び、データベース スキーマをアップグレードします。他のサーバーのアップグレードは、運用データベースのアップグレードに成功してから行います。

  3. Microsoft Application Virtualization Management Web Service。 この手順は、Management Web Service が別のサーバーにあって、Web サービスをアップグレードするには、サーバー インストーラ プログラムをそのサーバーで実行しなければならない場合に適用します。それ以外の状況では、Management Web Service は先のサーバー アップグレード手順で自動的にアップグレードされます。

  4. Microsoft Application Virtualization Management Console。 この手順は、Management Console が別のコンピュータにあって、コンソールをアップグレードするには、サーバー インストーラ プログラムをそのコンピュータで実行しなければならない場合に適用します。それ以外の状況では、Management Console は先のサーバー アップグレード手順で自動的にアップグレードされます。

  5. Microsoft Application Virtualization Sequencer。 手順については、「Application Virtualization Sequencer をインストールする方法」を参照してください。バージョン 4.2 でシーケンスされた仮想アプリケーション パッケージは、バージョン 4.5 で使用するために再度シーケンスする必要はありません。ただし、既定のアクセス制御リスト (ACL) を適用する場合や Windows インストーラ ファイルを生成する場合は、仮想パッケージを Microsoft Application Virtualization 4.5 形式にアップグレードすることを検討してください。アップグレードの手順はシンプルで、既存の仮想アプリケーション パッケージを 4.5 Sequencer で開いて保存するだけです。Application Virtualization Sequencer のコマンド ライン インターフェイスを使用して自動的に行うことができます。

App-V 4.6 Client パッケージ サポート

以前のバージョンの App-V で作成したパッケージを、App-V 4.6 Client に展開できます。ただし、適切なオペレーティング システムとチップ アーキテクチャ情報が含まれるように、関連付けられた .osd ファイルを変更する必要があります。次の値を使用してください。

OS Value

<OS VALUE=”Win2003TS”/>

<OS VALUE=”Win2003TS64”/>

<OS VALUE=”Win2008TS”/>

<OS VALUE=”Win2008TS64”/>

<OS VALUE=”Win2008R2TS64”/>

<OS VALUE=”Win7”/>

<OS VALUE=”Win764”/>

<OS VALUE=”WinVista”/>

<OS VALUE=”WinVista64”/>

<OS VALUE=”WinXP”/>

<OS VALUE=”WinXP64”/>

新しく作成した 32 ビット パッケージを実行するには、App-V 4.6 Sequencer をインストールした 32 ビット オペレーティング システムを実行しているコンピュータ上でアプリケーションをシーケンスする必要があります。アプリケーションをシーケンスした後、Sequencer コンソールで、[展開] タブを選択し、必要に応じて適切なオペレーティング システムとチップ アーキテクチャを指定します。

重要

64 ビット オペレーティング システムを実行しているコンピュータ上でシーケンスされたアプリケーションは、64 ビット オペレーティング システムを実行しているコンピュータに展開される必要があります。App-V 4.6 Sequencer を使用して作成される新しい 32 ビット パッケージは、App-V 4.5 Client を実行しているコンピュータ上では実行されません。

App-V 4.6 Client 上で新しい 64 ビット パッケージを実行するには、App-V 4.6 Sequencer を実行し、64 ビット オペレーティング システムを実行しているコンピュータ上でアプリケーションをシーケンスする必要があります。アプリケーションをシーケンスした後、Sequencer コンソールで、[展開] タブを選択し、必要に応じて適切なオペレーティング システムとチップ アーキテクチャを指定します。

次の表に、さまざまなバージョンの Sequencer を使用して作成されたパッケージを実行するクライアントのバージョンを示します。

  App-V 4.2 Sequencer 使用 App-V 4.5 Sequencer 使用 32 ビット App-V 4.6 Sequencer 使用 64 ビット App-V 4.6 Sequencer 使用 32 ビット App-V 4.6 SP1 Sequencer 使用 64 ビット App-V 4.6 SP1 Sequencer 使用

4.2 Client

×

×

×

×

×

4.5 Client 1

×

×

×

×

4.6 Client (32 ビット)

×

×

4.6 Client (64 ビット)

4.6 SP1 Client

×

×

4.6 SP1 Client (64 ビット)

1 App-V 4.5、App-V 4.5 CU1、および App-V 4.5 SP1 を含む、App-V 4.5 Client のすべてのバージョンに適用。

移行上のその他の注意事項

App-V 4.5 Sequencer の機能のひとつに、Microsoft System Center Configuration Manager などの電子ソフトウェア配布 (ESD) システムとの仮想アプリケーション パッケージの相互運用性のコントロール ポイントとして Windows Installer ファイル (.msi) を作成する機能があります。App-V 4.1 または 4.2 Client にインストールしていた Application Virtualization 用 .msi ツールで作成した以前の Windows インストーラ ファイルは、4.5 にアップグレードしてもそのまま使用できますが、4.5 Client にはインストールできません。 ただし、4.5 Sequencer でアップグレードしない限り、削除もアップグレードもできません。4.5 より前の仮想アプリケーション パッケージは、4.5 Sequencer で開き、Windows インストーラ ファイルとして保存する必要があります。

注意

App-V 4.2 Client を既に 4.5 にアップグレードした場合は、4.5 Client で 4.2 のパッケージを保持して管理できるようにスクリプトで指定することもできます。このスクリプトは、msvcp71.dll および msvcr71.dll の 2 つのファイルを App-V インストール フォルダにコピーして、レジストリ キー [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\SoftGrid\4.5\Client\Configuration] の下に次のレジストリ キー値を設定する必要があります。

"ClientVersion"="4.2.1.20"

"GlobalDataDirectory"="C:\\Documents and Settings\\All Users\\Documents\\" (グローバルに書き込み権限が設定されている場所)

App-V 4.5 Sequencer で生成した Windows インストーラ ファイルを App-V 4.6 Client 上で実行しようとすると、エラー メッセージ "このパッケージには Microsoft Application Virtualization Client 4.5 以降が必要です。" が表示されます。App-V 4.5 SP1 Sequencer または App-V 4.6 Sequencer で古いパッケージを開き、パッケージ用の新しい .msi ファイルを生成します。

バージョン 4.2 で作成して保存したレポートは、サーバーを 4.5 にアップグレードするときに上書きされます。これらのレポートをそのまま残しておく場合は、サーバーの SoftGrid Management Console フォルダにある SftMMC.msc ファイルのバックアップ コピーを保存し、アップグレードの際にインストールされる新しい SftMMC.msc をそのコピーに置き換えます。

前のバージョンからのアップグレードと他の情報については、「Microsoft Application Virtualization 4.5 へのアップグレードに関してよく寄せられる質問」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=120358) を参照してください。

参照:

その他のリソース

Application Virtualization システムの展開計画

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