カテゴリのインポートとエクスポート [witadmin]

チーム プロジェクトに定義されたカテゴリをインポートおよびエクスポートするには、次の witadmin コマンドを使用します。

  • exportcategories: Team Foundation Server を実行しているサーバーで定義されているカテゴリの XML 定義をエクスポートします。

  • importcategories: 作業項目の種類の XML 定義ファイルを、Team Foundation Server を実行するサーバーのチーム プロジェクトにインポートします。

    同じ名前のカテゴリが既に存在する場合、このコマンドは既存の定義を上書きします。 同じ名前の作業項目の種類が存在しない場合は、新しいカテゴリが作成されます。

既定のカテゴリとその使用方法については、こちらを参照してください。

witadmin コマンド ライン ツールを実行するには、Visual Studio か チーム エクスプローラー のいずれかがインストールされているコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。

cd %programfiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE

32 ビット版の Windows で、%programfiles(x86)% を %programfiles% に置き換えます。

注意

カテゴリは、Visual Studio のパワー ツールであるプロセス エディターを使用して作成および変更できます。このパワー ツールはサポートされていません。詳細については、Microsoft Web サイトのページ「Team Foundation Server パワー ツール」を参照してください。

要件

カテゴリが定義されているチーム プロジェクトに対して、次のアクセス許可を設定する必要があります。

  • 作業項目の種類のカテゴリをエクスポートするには、[プロジェクトレベル情報を表示します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。

  • 作業項目の種類のカテゴリをインポートするには、プロジェクト管理者セキュリティ グループのメンバーであるか、または [プロジェクトレベル情報を編集します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。

witadmin exportcategories /collection:CollectionURL /p:Project [/f:FileName] [/e:Encoding] 

witadmin importcategories /collection:CollectionURL /p:Project /f:FileName [/e:Encoding] 

パラメーター

パラメーター

説明

/collection:CollectionURL

チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。

仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。

http://ServerName:Port/CollectionName

/p:Project

カテゴリのエクスポート元またはカテゴリのインポート先のチーム プロジェクトの名前。

/f:FileName

エクスポートまたはインポートするカテゴリを含む XML 定義ファイルのパスとファイル名。 exportcategories コマンドの使用時にこのパラメーターを省略すると、カテゴリの一覧はコマンド プロンプト ウィンドウに表示されます。

/e:エンコーディング

.NET Framework 2.0 のエンコーディング形式の名前。 XML データをエクスポートまたはインポートするときに、指定したエンコーディングを使用します。 たとえば、/e:utf-7 は Unicode (UTF-7) エンコーディングを指定します。 このパラメーターを省略すると、witadmin はエンコーディングの検出を試みます。検出に失敗した場合、witadmin は UTF-8 を使用します。

/? またはhelp

コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。

解説

カテゴリ ファイルをインポートすると、カテゴリがまだ存在しない場合は作成されます。 カテゴリが既に存在する場合は、witadmin importcategories コマンドから、現在のリストが上書きされるという警告が出力されます。 独自のプログラムを作成して既存のカテゴリのセットを更新したり、新しいデータに基づいてカテゴリを自分で更新したりできます。

重要

カテゴリに加えた変更は、プロセスの構成に影響します。「チーム プロジェクトに合わせたアジャイル プランニング ツールの構成とカスタマイズ」を参照してください。

カテゴリの XML ファイルの構造については、「カテゴリ XML 要素リファレンス」を参照してください。

特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。

  • チーム プロジェクト コレクションの URI: http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection

  • プロジェクト名: AdventureWorks

  • 入力または出力ファイル名: myCategories.xml

  • 既定のエンコーディング: UTF-8

カテゴリの一覧の表示

次のコマンドは、AdventureWorks プロジェクトに定義されている作業項目の種類のカテゴリを一覧表示します。

witadmin exportcategories /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:AdventureWorks 

隠し型カテゴリへのカテゴリの追加

カテゴリを隠し型カテゴリに追加すると、ユーザーがそのカテゴリで作業項目の種類を作成できなくなります。

  1. チーム プロジェクトのカテゴリに関する定義ファイルをエクスポートします。

    witadmin exportcategories /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:AdventureWorks /f:myCategories.xml 
    
  2. カテゴリ ファイルを任意のテキスト エディターで開き、"Hidden Types Category" の CATEGORY 要素を探します。

    <CATEGORY name="Hidden Types Category" refname="Microsoft.HiddenCategory">
       <DEFAULTWORKITEMTYPE name="Code Review Request" />
       <WORKITEMTYPE name="Code Review Response" />
       <WORKITEMTYPE name="Feedback Request" />
       <WORKITEMTYPE name="Feedback Response" />
       <WORKITEMTYPE name="Shared Steps" />
    </CATEGORY>
    
  3. 追加する作業項目の種類の表示名を指定する WORKITEMTYPE 要素を追加します。

    たとえば、次の構文では隠し型カテゴリに "Integration Build" というカスタムの作業項目の種類が追加されています。

    <CATEGORY name="Hidden Types Category" refname="Microsoft.HiddenCategory">
       <DEFAULTWORKITEMTYPE name="Code Review Request" />
       <WORKITEMTYPE name="Code Review Response" />
       <WORKITEMTYPE name="Feedback Request" />
       <WORKITEMTYPE name="Feedback Response" />
       <WORKITEMTYPE name="Shared Steps" />
       <WORKITEMTYPE name="Integration Build" />
    </CATEGORY>
    
  4. チーム プロジェクトに、カテゴリの定義ファイルをインポートします。

    witadmin importcategories /collection:http://AdventureWorksServer:8080/tfs/DefaultCollection /p:AdventureWorks /f:myCategories.xml 
    

参照

概念

チーム プロジェクトに合わせたアジャイル プランニング ツールの構成とカスタマイズ

その他の技術情報

カテゴリを使用した作業項目の種類のグループ化