一般的なIISワークロードのインストール

発行日 : 2007 年 11 月 22 日 (作業者 : saad)

更新日 : 2008 年 3 月 12 日 (作業者 : saad)

はじめに

IIS 7.0 のモジュール式のアーキテクチャは、どの機能が Web サーバーにインストールされ実行されるかを IT プロフェッショナルが正確にカスタマイズできるように設計されています。IIS は、コンピューターに個別にインストール可能な 40 以上の機能モジュールに分けられています。これらのモジュールは、潜在的な攻撃を大幅に削減する一方で、フットプリント要件を抑えながら、修正プログラムの適用とセキュリティのリスクを最小限に抑えます。

このモジュール式のアーキテクチャを最大限に活用するには、展開するアプリケーションの要件に一致する IIS 7.0 のインストールを計画する必要があります。そのようにすると、インストールする IIS 7.0 機能を最小限に抑えて、IIS 7.0 のモジュール式のアーキテクチャの利点を最大限に活用できるようになります。まず、いくつかの一般的なワークロードの構成を検討し、次に、それらを統合および変更する方法を確認します。

この記事には次のような内容が含まれています。

  • 前提条件
  • 基本的な IIS のワークロード
  • ASP.NET ワークロード
  • 従来の ASP ワークロードのインストール
  • PHP 用の FastCGI のインストール
  • IIS 7.0 の完全インストール
  • 診断の追加
  • セキュリティの機能の追加
  • ローカル管理およびリモート管理の管理機能
  • まとめ

前提条件

この記事では、Vista および Windows ServerR 2008 への IIS 7.0 のインストールについて説明します。この記事では、Vista/Windows Server 2008 のインストール手法の使用方法について説明しません。セットアップ ユーザー インターフェイスやコマンド ライン ツールを使用して IIS をインストールする詳細については、以下の記事で説明します。

基本的な IIS のワークロード

このセクションでは、タスク固有の IIS 7.0 インストールを象徴する一般的なワークロードのいくつかについて検討します。これらのワークロードは、特定のニーズに対応するために IIS 7.0 インストールをカスタマイズする開始点として機能します。

検討する一般的な IIS 7.0 ワークロードは以下のとおりです。

  • 既定のインストール - 静的コンテンツ Web サーバー
  • ASP.NET
  • 従来の ASP
  • PHP 向け FastCGI
  • IIS の完全インストール

ワークロードの統合および変更

IIS 7.0 では、ワークロードと一致する適切な機能を自由に選択してインストールできます。前のセクションでは、IIS Web サーバーを構成できる一般的なワークロードについていくつか説明しました。ワークロードの統合は、1 つまたは複数のワークロードの機能を一緒にインストールに追加するという簡単なプロセスです。

また、ディレクトリの参照など、許可できない機能を削除したり、認証や承認などの追加機能を追加したりすることにより、これらのワークロードを変更することも可能です。

追加セクションでは、ローカル管理とリモート管理のサポート、セキュリティ、診断、および IIS 6.0 互換性を一般的なワークロードに追加するガイダンスを提供します。

既定のインストール - 静的コンテンツ Web サーバー

静的コンテンツ Web サーバーは、最も基本的で一般的に使用されるインストール プロファイルです。また、一般的に、別のワークロードと組み合わせて使用されます。あらかじめ選択された IIS 7.0 のセットアップの既定の設定では、このワークロードをサポートするために必要なすべての IIS モジュールが提供されています。これには、静的な html ファイル、ドキュメント、およびイメージを提供する機能が含まれます。さらに、既定のドキュメント、ディレクトリの参照、ログ、および匿名認証のサポートが提供されます。IIS 管理コンソールもインストールされます。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから静的コンテンツ Web サーバーの IIS 機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

静的コンテンツ

IIS-StaticContent

既定のドキュメント

IIS-DefaultDocument

ディレクトリの参照

IIS-DirectoryBrowsing

HTTP エラー

IIS-HttpErrors

HTTP ログ

IIS-HttpLogging

ログ ツール

IIS-LoggingLibraries

要求監視

IIS-HttpTracing

要求のフィルタリング

IIS-RequestFiltering

静的コンテンツ圧縮

IIS-HttpCompressionStatic

IIS 管理コンソール

IIS-ManagementConsole

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの IIS 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors;
 IIS-HealthAndDiagnostics;IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;IIS-RequestFiltering;IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;WAS-ProcessModel;WAS-NetFxEnvironment;WAS-ConfigurationAPI

ServerManagerCmd.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの IIS 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManager a?“install Web-Server 

ASP.NET ワークロード

最初のリリース以来、ASP.NET は Windows/IIS プラットフォーム上で Web アプリケーションを開発するためのプラットフォームの選択肢でした。ASP.NET ランタイムの拡張性モデルをコア サーバーと統合することにより、IIS 7.0 は ASP.NET を次のレベルに進めました。これにより、開発者は、豊富な ASP.NET 2.0 と .NET Framework を使用して IIS 7.0 サーバーを完全に拡張できます。ASP.NET 機能をすべての IIS 機能と共に使用する方法の全概要については、記事 ASP.NET Integration With IIS 7.0 を参照してください。

ASP.NET ワークロードは、ASP.NET、.NET 拡張機能、要求のフィルタリング、ISAPI フィルター、および ISAPI 拡張機能のモジュールを追加することにより、静的コンテンツのワークロードを拡張します。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから ASP.NET の IIS 7.0 機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

ASP.NET

IIS-ASPNET

.NET 拡張機能

IIS-NetFxExtensibility

要求のフィルタリング

IIS-RequestFiltering

ISAPI

IIS-ISAPIFilter

ISAPI 拡張機能

IIS-ISAPIExtensions

      

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に ASP.NET の IIS 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors;
IIS-ApplicationDevelopment;IIS-ASPNET;
IIS-NetFxExtensibility;IIS-ISAPIExtensions;
IIS-ISAPIFilter;IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;IIS-LoggingLibraries;IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;IIS-RequestFiltering;IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって ASP.NET の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-ASP-Net 
ServerManagerCmd -install Web-Net-Ext 
ServerManagerCmd -install Web-Filtering 
ServerManagerCmd -install Web-ISAPI-Filter 
ServerManagerCmd -install Web-ISAPI-Ext

ASP.NET のサポートをインストールせずに .NET 拡張機能とマネージ モジュールのサポートをインストールできます。IIS .NET 拡張機能を使用すると、開発者は、カスタム認証スキーム、監視とログ、セキュリティ フィルター処理、負荷分散、コンテンツ リダイレクト、状態の管理など、すべてのアプリケーション コンポーネントに価値を付加するソリューションを構築できます。詳細については、記事 Developing a Module using .NET を参照してください。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスからマネージ モジュールの IIS 機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

.NET 拡張機能

IIS-NetFxExtensibility

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共にマネージ モジュールの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors;
IIS-ApplicationDevelopment;
IIS-NetFxExtensibility;
IIS-ISAPIExtensions;
IIS-ISAPIFilter;
IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole;
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によってマネージ モジュールの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Net-Ext 

従来の ASP ワークロードのインストール

サーバー側のスクリプト化された .asp ページを提供する、広く使用されている従来の ASP ワークロードは、ASP、要求のフィルタリング、および ISAPI 拡張機能のモジュールを追加することにより、静的コンテンツのワークロードを基に構築されています。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから従来の ASP の IIS 7.0 機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

ASP

IIS-ASP

要求のフィルタリング

IIS-RequestFiltering

ISAPI 拡張機能

IIS-ISAPIExtensions

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に従来の ASP の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:
IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors;
IIS-ApplicationDevelopment;IIS-ASP;
IIS-ISAPIExtensions;IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって従来の ASP の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-ASP 
ServerManagerCmd -install Web-Filtering 
ServerManagerCmd -install Web-ISAPI-Ext

PHP 用の FastCGI のインストール

非常に初期のリリースから IIS 機能セットの一部としてサポートされてきた、外部アプリケーションと Web サーバーとのインターフェイスを取る標準的な方法は CGI (Common Gateway Interface) でしたが、FastCGI は CGI の代わりに高パフォーマンスを提供します。

FastCGI は、単一の要求の同時実行を確保し続ける一方で、後続のサービス要求に対して CGI プロセスを再使用することにより、従来の CGI のパフォーマンス ペナルティを克服しました。FastCGI が機能する方法の詳細については、記事 Using FastCGI to Host PHP Applications on IIS 7.0 を参照してください。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから CGI および FastCGI の IIS 7.0 機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

CGI

IIS-CGI

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に CGI および FastCGI の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:
IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;
IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;
IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors;
IIS-ApplicationDevelopment;
IIS-CGI;IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって CGI および FastCGI の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-CGI 

IIS 7.0 の完全インストール

開発者として、または IIS 7.0 を単に評価する場合に、IIS 7.0 の 40 機能すべてを単にインストールすることができます。これにより、何かが失われることが確かになくなりますが、現実的には、開発環境でさえ、目的のアプリケーションの必要な機能のみにインストールを制限することによって、利点が得られます。IIS 7.0 の部分インストールで開発を行うと、アプリケーションの IIS 7.0 モジュールの依存関係を確実に理解できます。また、確かに、IIS 7.0 アプリケーションが展開されるターゲット サーバーは完全インストールで構成されません。開発コンピューター上の IIS 7.0 インストールをターゲットのホスト コンピューターの IIS 7.0 インストールと一致させると、アプリケーションを展開する際に予想どおりに実行できます。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスからすべての IIS 7.0 機能をインストールするには、セットアップ ユーザー インターフェイスに表示されるすべての IIS 機能を選択します。pkgmgr.exe によってすべての IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

start /w pkgmgr /iu:
IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;
IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;
IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors;IIS-HttpRedirect;
IIS-ApplicationDevelopment;
IIS-ASPNET;
IIS-NetFxExtensibility;
IIS-ASP;IIS-CGI;
IIS-ISAPIExtensions;
IIS-ISAPIFilter;
IIS-ServerSideIncludes;
IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-HttpTracing;
IIS-CustomLogging;
IIS-ODBCLogging;
IIS-Security;
IIS-BasicAuthentication;
IIS-WindowsAuthentication;
IIS-DigestAuthentication;
IIS-ClientCertificateMappingAuthentication;
IIS-IISCertificateMappingAuthentication;
IIS-URLAuthorization;
IIS-RequestFiltering;
IIS-IPSecurity;
IIS-Performance;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-HttpCompressionDynamic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole;
IIS-ManagementScriptingTools;
IIS-ManagementService;IIS-IIS6ManagementCompatibility;
IIS-Metabase;IIS-WMICompatibility;
IIS-LegacyScripts;
IIS-LegacySnapIn;
IIS-FTPPublishingService;IIS-FTPServer;
IIS-FTPManagement;
WAS-WindowsActivationService;WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によってすべての IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server -a

診断の追加

既定の静的コンテンツのワークロードには、要求を記録して要求の実行を監視するための HTTP ログと要求監視の機能が含まれますが、IIS 7.0 のログ機能と追跡機能を拡張するために使用する追加の IIS 7.0 機能があります。

  • 追跡
  • カスタム ログ
  • ODBC ログ

これらの機能の中の追跡機能では、開発環境と同様に運用環境でも IIS アプリケーションの問題をデバッグして診断する、新しい強力な方法を提供します(記事 IIS7 の追跡機能を使用して失敗した要求をトラブルシューティングする を参照)。カスタム ログとODBC ログの機能は、IIS 6.0 との互換性のために存在します。これらの機能をインストールする必要があるのは、これらの機能を活用する既存の IIS 6.0 がある場合のみです。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 7.0 の追跡機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

追跡

IIS-HttpTracing

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 7.0 の追跡機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:
IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;
IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;
IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors;
IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;IIS-LoggingLibraries;
IIS-HttpTracing;IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI

ServerManagerCmd.exe によって IIS 7.0 の追跡機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Http-Tracing 

セキュリティの機能の追加

IIS 7.0 では、常に匿名認証がサポートされます。このサポートを取得するには、特別なセットアップ アクションを指定する必要はありません。匿名認証を許可しない場合は、管理コンソールから無効にできます。匿名認証以外に、IIS 7.0 では、Web サイトを適切にセキュリティ保護できるように、オプションの認証および承認メカニズムがサポートされます。

IIS 認証機能

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 7.0 の認証機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

基本認証

IIS-BasicAuthentication

Windows 認証

IIS-WindowsAuthentication

ダイジェスト認証

IIS-DigestAuthentication

クライアント証明書マッピング認証

IIS-ClientCertificateMappingAuthentication

IIS クライアント証明書マッピング認証

IIS-IISCertificateMappingAuthentication

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 7.0 の認証機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:
IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;
IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;
IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors;
IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;
IIS-BasicAuthentication;
IIS-WindowsAuthentication;
IIS-DigestAuthentication;
IIS-ClientCertificateMappingAuthentication;
IIS-IISCertificateMappingAuthentication;
IIS-RequestFiltering;IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI

ServerManagerCmd.exe によって IIS 7.0 の認証機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Basic-Auth 
ServerManagerCmd -install Web-Windows-Auth 
ServerManagerCmd -install Web-Digest-Auth 
ServerManagerCmd -install Web-Client-Auth 
ServerManagerCmd -install Web-Cert-Auth 

IIS 7.0 承認機能

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 7.0 承認機能をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

URL 認証

IIS-URLAuthorization

要求のフィルタリング

IIS-RequestFiltering

IP セキュリティ

IIS-IPSecurity

: 要求のフィルタリング機能は既定インストールの一部であり、インストールから除外できるのは、この機能に関連するすべてのセキュリティの問題を検討した後だけです。

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 7.0 の承認機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors;
IIS-HealthAndDiagnostics;IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;IIS-URLAuthorization;
IIS-RequestFiltering;IIS-IPSecurity;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole; 
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって IIS 7.0 の承認機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Url-Auth 
ServerManagerCmd -install Web-Filtering 
ServerManagerCmd -install Web-IP-Security 

ローカル管理およびリモート管理の管理機能

既定の静的コンテンツのワークロードには、IIS 7.0 管理コンソールが含まれています。このコンソールを使用して、ローカル コンピューター上の IIS 7.0 を管理できます。さらに、IIS 7.0 サーバーがリモートの IIS 7.0 管理コンソールからの接続を受け入れるように構成されている場合、管理コンソールを使用して、IIS 7.0 サーバーをリモートで管理できます。

管理クライアント

IIS 7.0 管理コンソールのみをインストールすると、リモート管理サービスがインストールされたその他のサーバー上の IIS 7.0 を管理する機能が与えられます。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 7.0 Web サーバーまたは FTP サーバー機能のいずれもインストールせずに管理クライアントのみをインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

IIS 管理コンソール

IIS-ManagementConsole

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に管理コンソールの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors; 
IIS-HealthAndDiagnostics;IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole;
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって管理コンソールの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Mgmt-Console 

リモート管理サービス

IIS 7.0 リモート管理サービスをインストールすると、IIS 7.0 サーバーを他のコンピューター上の IIS 管理コンソールでリモートから管理できるようになります。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 7.0 管理サービスをインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

管理サービス

IIS-ManagementService

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 7.0 管理サービスをインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;
IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;
IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;
IIS-HttpErrors; 
IIS-HealthAndDiagnostics;
IIS-HttpLogging;IIS-LoggingLibraries;
IIS-RequestMonitor;IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole;
IIS-ManagementService;
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によって IIS 7.0 管理サービスをインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Mgmt-Service 

IIS 6.0 メタベース互換性

IIS 7.0 では、新しい一連の管理 API と共に ApplicationHost.config という新しい構成ストアが提供されます。IIS を構成するために ABO または ADSI を使用する既存のアプリケーションおよびスクリプトとの互換性を保持するために、IIS 7.0 では、ABO および ADSI API を実装し、これらの API を新しい ApplicationHost.config データ ストアにマップする完全なメタベース互換性レイヤーが用意されています。ABO のメタベース互換性機能以外に、WMI スクリプト用 IIS 6.0 メタベース互換性と、IIS 6.0 スクリプト ツールもインストールできます。メタベース互換性の詳細については、記事 Metabase Compatibility with IIS7 を参照してください。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスからメタベース互換性をインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 7.0 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

IIS 6 メタベース互換性

IIS-Metabase

IIS 6 WMI 互換性

IIS-WMICompatibility

IIS 6 スクリプト ツール

IIS-LegacyScripts

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 7.0 メタベース互換性をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors; 
IIS-HealthAndDiagnostics;IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;IIS-Security;
IIS-RequestFiltering;IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;IIS-ManagementConsole;
IIS-IIS6ManagementCompatibility;
IIS-Metabase;IIS-WMICompatibility; 
IIS-LegacyScripts;
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI 

ServerManagerCmd.exe によってメタベースの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Metabase 
ServerManagerCmd -install Web-WMI 
ServerManagerCmd -install Web-Lgcy-Scripting 

IIS 6.0 および FTP サーバーの管理

IIS 7.0 では、Vista/Windows Server 2008 コンピューターを使用して Windows Server 2003 上の既存の IIS 6.0 サーバーおよび Windows Server 2008 上の FTP サーバーをリモートで管理できるように、IIS 6.0 MMC スナップインが用意されています。IIS 6 管理コンソールは、IIS 7.0 サーバーの管理に使用できません。

Vista/Windows Server 2008 のセットアップ ユーザー インターフェイスから IIS 6.0 管理コンソールをインストールするには、ユーザー インターフェイス名別に次の IIS 機能を (静的コンテンツの機能に追加して) 選択してください。

ユーザー インターフェイス名

更新プログラム名

IIS 6 管理コンソール

IIS-LegacySnapIn

pkgmgr.exe によって静的コンテンツ Web サーバーの機能と共に IIS 6.0 管理コンソールの IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

Start /w pkgmgr /iu:IIS-WebServerRole;
IIS-WebServer;IIS-CommonHttpFeatures;
IIS-StaticContent;IIS-DefaultDocument;
IIS-DirectoryBrowsing;IIS-HttpErrors; 
IIS-HealthAndDiagnostics;IIS-HttpLogging;
IIS-LoggingLibraries;IIS-RequestMonitor;
IIS-Security;IIS-RequestFiltering;
IIS-HttpCompressionStatic;
IIS-WebServerManagementTools;
IIS-ManagementConsole;
IIS6ManagementCompatibility;
IIS-LegacySnapIn;
WAS-WindowsActivationService;
WAS-ProcessModel;
WAS-NetFxEnvironment;
WAS-ConfigurationAPI

ServerManagerCmd.exe によって IIS 6.0 管理の IIS 7.0 機能をインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。

ServerManagerCmd -install Web-Server 
ServerManagerCmd -install Web-Lgcy-Mgmt-Console

まとめ

この記事では、特定のワークロードをサポートするために IIS 7.0 をインストールする方法、およびこれらのワークロードを統合および変更する方法について説明しました。また、追跡、セキュリティ、IIS 6.0 互換性、ローカル管理とリモート管理、および IIS 6.0 管理の IIS 7.0 機能を追加することについても考察しました。サーバー マネージャー ツールと共に IIS 7.0 をインストールすると、IIS 7.0 の状態のクイック ビューアーに関する Web サーバーの役割ページを使用できます。また、IIS 7.0 管理コンソールを使用して、インストールした IIS 機能を構成できます。