チーム プロジェクト コレクションを分割する

ビジネスの変化に応じて、単一のチーム プロジェクト コレクションを複数のチーム プロジェクト コレクションに分割したい場合があります。 次に例を示します。

  • コレクション内のプロジェクトを組織内の事業単位別に揃えたいと考えており、コレクション内のプロジェクトは、現在、別々の部署が所有している。

  • 以前のバージョンの TFS からアップグレード済みで、1 つのコレクションだけが存在し、セキュリティまたはビジネス アライメント上の理由から、プロジェクトを別々のコレクションに整理したいと考えている。

  • コレクション内の一部のプロジェクトの所有権を独自に TFS を配置しているリモート オフィスに変更したいと考えている。 このシナリオでは、まず、1 つのコレクションを分割してから、生成されたコレクションの 1 つをリモート オフィス配置に移動する必要があります。

    注意

    このトピック内の手順では、チーム プロジェクト コレクションの分割のみをサポートします。コレクションを分割後に移動する場合は、次のトピックを参照してください。チーム プロジェクト コレクションを移動する.

このトピックの内容

チーム プロジェクト コレクションを分割するには、以下の手順を実行します。

  1. コレクションの分割の準備:

    1. コレクションをデタッチする

    2. コレクション データベースをバックアップする

  2. コレクションの分割:

    1. コレクション データベースを別の名前で復元する

    2. オリジナルのコレクション データベースをアタッチする

    3. 名前を変更したコレクション データベースをアタッチする

    4. 分割したコレクションからプロジェクトを削除する

    5. コレクションを開始する

  3. 分割したコレクションの構成:

    1. 分割したチーム プロジェクト コレクションのユーザーとグループを構成する

    2. コレクション内のプロジェクトのユーザーとグループを構成する

Q & A

  • Q: 自分の配置ではレポート機能が使用されています。 コレクションを分割するときに実行しなければならない追加の手順はありますか。

  • Q: SharePoint 製品を使用してコレクション内の 1 つ以上のチーム プロジェクトをサポートしているコレクションを分割することはできますか。

  • Q: プロジェクトが Project Server に統合されているチーム プロジェクト コレクションを分割する場合の特別な配慮または実行すべき操作はありますか。

  • Q: Lab Management 用に構成されたコレクションを分割するにはどうすればいいですか。

開始する前に

自分がサーバーと SQL Server および TFS 内の管理者であることを確認します。 あなたが管理者でない場合は、管理者として追加するように依頼します。

1-a.コレクションをデタッチする

まず、コレクションをそれが動作している TFS の配置からデタッチします。 コレクションをデタッチすると、すべてのジョブとサービスが停止し、コレクション データベースそのものも停止します。加えて、デタッチ プロセスによって、構成データベースからコレクションに固有のデータがコピーされ、それがチーム プロジェクト コレクション データベースの一部として保存されます。

チーム プロジェクト コレクションをデタッチするには

  1. 分割するコレクションをホストしているサーバー上で Team Foundation 用の管理コンソールを開きます。

  2. [チーム プロジェクト コレクション] を選択して、コレクションの一覧で、分割するコレクションを選択します。

    この例では、管理者が "TestProjects" を選択します。

    "既定のコレクション" には特別な考慮が必要

    ヒント

    チーム プロジェクト コレクションの既定の名前は "DefaultCollection" です。このデータベースを分割する場合は、必ず、2 つ目のコレクションに明らかに違う名前を付けます。これは、このコレクションが接続時の既定の選択肢になるためです。

  3. [全般] タブで、[コレクションの停止] を選択します。

    理由を知らせるメッセージ ユーザー

    [チーム プロジェクト コレクションの状態の理由] ダイアログ ボックスが開きます。 入力したテキストがユーザーに表示されます。 [停止] を選択して、コレクションが停止するまで待機します。 コレクションが停止したら、その状態が [オフライン] に変わります。

  4. [全般] タブで、[コレクションのデタッチ] を選択します。

    チーム プロジェクト コレクションのデタッチ ウィザードが開きます。

    停止後にデタッチ

  5. (省略可能) [チーム プロジェクト コレクションのサービス メッセージを指定してください。] ページの [サービス メッセージ] に、このコレクション内のプロジェクトに接続しようとしたユーザーに対するメッセージを指定します。

  6. [チーム プロジェクト コレクションのデタッチに使用する設定を確認してください。] ページで、設定を確認します。 いずれかの設定を変更する場合は、[前へ] を選択します。 問題がなければ、[確認] をクリックします。

  7. すべての準備チェックが問題なく完了したら、[デタッチ] をクリックします。

  8. [チーム プロジェクト コレクションのデタッチの進行状況を監視します。] ページで、すべてのプロセスが完了したら、[次へ] をクリックします。

  9. (省略可能) [このチーム プロジェクト コレクションの補足情報を確認してください。] ページで、ログ ファイルの場所を選択またはメモしてから、ウィザードを閉じます。

    これで、チーム プロジェクト コレクションが管理コンソールのコレクション一覧から除外されました。

1-b.コレクション データベースをバックアップする

コレクションをデタッチしたら、そのデータベースをバックアップしてから、コピーを別の名前でサーバーに復元します。 このコピーが、別のコレクションに分割するオリジナルのコレクションの一部のデータベースになります。 このタスクを実行するには、SQL Server に付属するツールを使用する必要があります。

SQL Server に提供されているツールを使用する

コレクション データベースをバックアップするには

  • 個別のデータベースを手動でバックアップまたは復元する方法については、Microsoft Web サイトで次のページを参照して、自分の配置に適合する SQL Server のバージョンが選択されていることを確認します。SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元バックアップ スケジュールおよび計画の構成.

    重要

    オリジナルの配置で SQL Server の Enterprise Edition または Datacenter Edition が使用されており、分割するデータベースを Standard Edition を実行しているサーバーに復元する場合は、SQL Server 圧縮を無効にして作成したバックアップ セットを使用する必要があります。データの圧縮を無効にしない限り、Enterprise Edition または Datacenter Edition のデータベースを Standard Edition を実行するサーバーに正常に復元することはできません。圧縮を無効にするには、Microsoft サポート技術情報の手順に従います。

2-a.コレクション データベースを復元する

コレクションを分割するときに、コレクション データベースのバックアップを TFS の配置をサポートするように構成された SQL Server のインスタンスに復元する必要があります。 データベースを復元したら、それにオリジナルのコレクション データベースとは別の名前を付ける必要があります。

ヒント

下の手順は、SQL Server Management Studio を使用して SQL Server 2012 内のチーム プロジェクト コレクション データベースを復元する方法の概要を示しています。個別のデータベースを手動でバックアップして復元する方法については、Microsoft Web サイトのページ「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」を参照して、自分の配置に適合する SQL Server のバージョンが選択されていることを確認します。

コレクション データベースを新しい名前で復元するには

  1. SQL Server Management Studio を開いて、分割するチーム プロジェクト コレクション用のデータベースをホストしているインスタンスに接続します。

  2. オブジェクト エクスプローラーで、[データベース] を展開して、分割するデータベースのサブメニューを開いてから、[タスク][復元]、および [データベース] の順に選択します。

    [全般] ページで [データベースの復元] ウィンドウが開きます。

    SQL Server に提供されているツールを使用する

  3. [ソース] で、チーム プロジェクト コレクション データベースが選択されていることを確認します。 [バックアップ先] に、データベースのコピーの名前を入力します。 Tfs_ プレフィックスは残しますが、そのプレフィックスの後ろを別の名前にします。 この名前は、分割したチーム プロジェクト コレクションの名前にするのが理想的です。 [復元プラン] で、復元するバックアップ セットが適切なバックアップ セットであることを確認します。 これが有効なセットであることを確認するには、[バックアップ メディアの検証] を選択してから、[ページの選択] で、[オプション] を選択します。

  4. [復元オプション] で、すべてのチェック ボックスをオフにします。 [復旧状態][RESTORE WITH RECOVERY] に設定されていることを確認します。 [ログ末尾のバックアップ] で、[ソース データベースを復元中の状態にしておく] チェック ボックスをオフにしてから、[OK] を選択します。

    ヒント

    データベースが使用中で上書きできないことを示すエラー メッセージとともに復元操作が失敗した場合は、すべての論理ファイル名を新しいデータベース名が反映されるように手動で構成する必要があります。[ページの選択] で、[ファイル] を選択して、復元するファイルの横にある楕円形のボタンを選択し、ファイルの名前に古いデータベースではなく、新しいデータベースの名前が反映されていることを確認します。その後で、もう一度、復元操作を試してみてください。

2-b.オリジナルのコレクション データベースをアタッチする

データベースを別の名前で復元したら、オリジナルのコレクション データベースを TFS の配置に再度アタッチする必要があります。

注意

配置で SharePoint 製品 が使用されており、TFS のサービス アカウントがファーム管理者グループのメンバーでない場合は、コレクションをアタッチしようとすると警告が表示されます。この動作は想定内です。

コレクションをアタッチするには

  1. Team Foundation の管理コンソールを開きます。

  2. [チーム プロジェクト コレクション] を選択してから、[コレクションのアタッチ] を選択します。

    チーム プロジェクト コレクションのアタッチ ウィザードが開きます。

  3. [アタッチするチーム プロジェクト コレクション データベースを選択してください。] ページの [SQL Server インスタンス] に、コレクション データベースをホストしているサーバーとインスタンスの名前がまだ表示されていなければ、入力します。

  4. [データベース] 一覧で、アタッチするコレクション データベースを選択します。

    オリジナルのコレクション データベースを選択する

  5. [チーム プロジェクト コレクション情報を入力してください。] ページで、[名前] にコレクションの名前がまだ表示されていなければ、入力します。 これがオリジナルのコレクションであることから、名前を昔のままにすることもできます。 オプションで、[説明] に、コレクションの説明を入力します。

  6. [チーム プロジェクト コレクションのアタッチに使用する設定を確認してください。] ページで、情報を確認します。

  7. いずれかの設定を変更する必要がある場合は、[前へ] を選択します。 すべての設定が正しければ、[確認] を選択します。

  8. すべての準備チェックが問題なく完了したら、[アタッチ] を選択します。

  9. [チーム プロジェクト コレクションのアタッチの進行状況を監視します。] ページで、すべてのプロセスが完了したら、[次へ] を選択します。

  10. (省略可能) [このチーム プロジェクト コレクションの補足情報を確認してください。] ページで、ログ ファイルの場所を選択またはメモしてから、ウィザードを閉じます。

  11. これで、チーム プロジェクト コレクションが管理コンソールのコレクション一覧に表示されます。 コレクションの状態が [オンライン] になっている場合は、先に進む前にそのコレクションを停止する必要があります。一覧からコレクションを選択して、[全般] タブで、[コレクションの停止] を選択します。

    コレクションのアタッチが開始した場合、停止する

2-c.名前を変更したコレクション データベースをアタッチする

オリジナルのコレクション データベースをアタッチしたら、名前を変更したコレクションを TFS の配置にアタッチする必要があります。 このコレクションはアタッチする際、停止したままになっています。 すべての重複プロジェクトが削除されるまで、このコレクションを開始することができません。

注意

配置で SharePoint 製品 が使用されており、TFS のサービス アカウントがファーム管理者グループのメンバーでない場合は、コレクションをアタッチしようとすると警告が表示されます。この動作は想定内です。

名前を変更したコレクション データベースをアタッチするには

  1. Team Foundation の管理コンソールを開きます。

  2. [チーム プロジェクト コレクション] を選択してから、[コレクションのアタッチ] を選択してウィザードを開きます。

  3. [アタッチするチーム プロジェクト コレクション データベースを選択してください。] ページの [SQL Server インスタンス] に、まだ表示されていなければ、名前を変更したコレクション データベースをホストしているサーバーとインスタンスの名前を入力します。

  4. [データベース] 一覧で、名前を変更したコレクション データベースを選択します。

  5. [チーム プロジェクト コレクション情報を入力してください。] ページで、オリジナルのコレクションの名前とは異なる、名前を変更したコレクションの名前を [名前] に入力します。 理想的であれば、名前を変更したデータベースに付けた名前から Tfs_ プレフィックスを除いた部分と一致するはずです。

    名前が一意であることを確認する

  6. (省略可能) [説明] に、コレクションの説明を入力します。

  7. [チーム プロジェクト コレクションのアタッチに使用する設定を確認してください。] ページで、情報を確認します。 いずれかの設定を変更する必要がある場合は、[前へ] を選択します。 すべての設定が正しければ、[確認] を選択します。

  8. すべての準備チェックが問題なく完了したら、[アタッチ] を選択します。

  9. [チーム プロジェクト コレクションのアタッチの進行状況を監視します。] ページで、すべてのプロセスが完了したら、[次へ] を選択します。

    注意

    SharePoint Web アプリケーションでコレクションがサポートされている場合は、SharePoint Web アプリケーションのアタッチ状態として警告アイコンが表示されます。同様に、オリジナルのコレクションにレポート機能が含まれていた場合は、レポートのアタッチ状態として警告アイコンが表示されます。この動作は想定されたものであり、無視することができます。

  10. (省略可能) [このチーム プロジェクト コレクションの補足情報を確認してください。] ページで、ログ ファイルの場所を選択またはメモしてから、ウィザードを閉じます。

  11. コレクションの名前が管理コンソールのコレクションの一覧に表示され、その状態が [オフライン] になっているはずです。

    名前が一意であることを確認する

  12. 両方のコレクションが一意の ID でアタッチしていることを確認するには、管理コンソールで、イベント ログに移動し、両方のコレクションのアタッチ操作に関するログ ファイルを開きます。 CollectionProperties の GUID が一致しないはずです。

    イベント ログを開いてプロパティを確認する

    万が一 CollectionProperties GUID が一致している場合は、先に進む前に、2 つ目のコレクションに対して、/clone パラメーターを指定して TFSConfigCollection コマンド [TFSConfig] を実行することによって、ID を一意の ID に変更する必要があります。

2-d.分割したコレクションからプロジェクトを削除する

これで、TFS にアタッチされたコレクションの 2 つのコピーが作成されたため、オリジナルのコレクションまたは名前を変更したコレクションのどちらかからプロジェクトを削除して、それぞれのプロジェクトが一方のコレクションにしか残っていないようにする必要があります。

重要

プロジェクトは複数のコレクション内に存在することができません。分割したコレクション間で重複しているすべてのプロジェクトを削除するまで、名前を変更したコレクションを開始することができません。

コレクションからプロジェクトを削除するには

  1. Team Foundation の管理コンソールを開きます。

  2. [チーム プロジェクト コレクション] を選択して、コレクションの一覧で、分割するために停止したオリジナルのチーム プロジェクト コレクションを選択します。

  3. [チーム プロジェクト] タブのチーム プロジェクトの一覧で、コレクションから削除するプロジェクトを選択してから、[削除] を選択します。

    ヒント

    削除するプロジェクトは一度に複数選択することができます。

    各コレクションに一意のプロジェクト セットが必要です。

  4. [ワークスペース データを削除する] チェック ボックスをオンにして、[外部の成果物を削除する] チェック ボックスをオフのままにしてから、[削除] を選択します。

    [外部の成果物を削除する] チェック ボックスがオフになっておらず、チーム プロジェクトが Lab Management を使用するように構成されている場合は、プロジェクトに関連付けられた仮想マシンとテンプレートが System Center Virtual Machine Manager から削除されます。 これらは、名前を変更したコレクション内のチーム プロジェクトで使用できなくなります。

  5. オリジナルのチーム プロジェクト コレクション内でホストしないプロジェクトの削除が完了したら、コレクションの一覧から名前を変更したチーム プロジェクト コレクションを選択します。 その後で、[チーム プロジェクト] タブで、新しいコレクションでホストしないプロジェクトを削除します。

    複数のプロジェクトを同時に削除できる

  6. 両方のコレクションが一意のプロジェクトのセットだけになるまで、これらの手順を繰り返します。

2-e.チーム プロジェクト コレクションを開始する

プロジェクトを削除したら、両方のコレクションを再起動する必要があります。

チーム プロジェクト コレクションを開始するには

  1. Team Foundation の管理コンソールを開きます。

  2. [チーム プロジェクト コレクション] を選択して、コレクションの一覧で、分割するために停止したコレクションを選択します。

  3. [全般] タブで、[コレクションの開始] を選択します。

  4. 新しい名前でアタッチしたコレクションに対して手順 2 を繰り返します。

    プロジェクトを削除してから各コレクションを開始

3-a.分割したコレクションのユーザーとグループを構成する

分割した両方のコレクションを同じドメイン内に残し、オリジナルのコレクションの管理者に両方のコレクションへのアクセスを許可する場合は、この手順を省略することができます。

コレクションの分割が完了したら、両方のコレクションのアクセス許可グループをそれらのコレクションを管理するユーザーとグループで更新する必要があります。

両方のコレクションの管理者を構成するには

3-b.プロジェクトのユーザーとグループを構成する

分割したコレクションを同じドメイン内に残し、オリジナルのコレクション内のプロジェクトのユーザーに両方のコレクションへのアクセスを許可する場合は、この手順を省略することができます。

両方のコレクションの管理者を構成したら、あなたとその管理者のどちらかが各コレクション内のプロジェクトへのユーザーとグループのアクセスを構成する必要があります。 配置によっては、SharePoint 製品 と Reporting Services でそれらのユーザーのアクセス許可を構成する必要もあります。

チーム プロジェクトへのユーザーのアクセスを構成するには

Q & A

Q: 自分の配置ではレポート機能が使用されています。コレクションを分割するときに実行しなければならない追加の手順はありますか。

A: はい。両方のコレクションが一意のプロジェクトのセットだけになるように、チーム プロジェクトの削除が完了したらレポートを分割する必要があります。 データ ウェアハウスをリビルドする必要もあります。

プロジェクトを削除したら、分割したコレクションで使用されるレポートを別のフォルダーに移動して、オリジナルのフォルダーからそれらを削除する必要があります。

重要

レポート フォルダーは両方の場所に存在します。レポート フォルダーを削除する前に、すべてのレポートが適切に移動されていることを確認します。

レポートを別々のフォルダーに分割するには

  1. レポート マネージャーで、分割したコレクションをサポートするレポートをそのコレクションに適切なフォルダーに移動します。

    詳細については、Microsoft Web サイトのトピック「[<ItemName> を移動] ページ (レポート マネージャー)」を参照してください。

  2. 配置で SharePoint Web アプリケーションが使用されている場合は、レポートを移動してから、それらが正しく表示されるように、もう一度接続を修復しなければならない場合があります。 レポートが正しく表示されない場合は、前の手順に従って接続を修復します。

レポートを分割して、両方のコレクションを開始したら、Team Foundation 用のウェアハウスと Analysis Services 用のデータベースをリビルドする必要があります。 この手順は、コレクションの分割後にレポートとダッシュボードが配置に対して正しく機能することと、配置内の他のコレクションと競合していないことを確実にするために実行する必要があります。

データ ウェアハウスと Analysis Services データベースをリビルドするには

  1. Team Foundation の管理コンソールを開きます。

  2. ナビゲーション バーで、[レポート] を選択します。

  3. [レポート] で、[リビルドの開始] を選択します。

  4. [ウェアハウス データベースと Analysis Services データベースのリビルド] ダイアログ ボックスで、[OK] を選択します。

    注意

    リビルドの開始操作が終了しても、ウェアハウスのリビルドとデータの再作成が継続されます。配置のサイズとデータの容量によっては、プロセス全体が完了するまでに数時間かかる場合があります。

Q: SharePoint 製品を使用してコレクション内の 1 つ以上のチーム プロジェクトをサポートしているコレクションを分割することはできますか。

A: はい。ただし、分割したコレクションに対して追加の手順を実行する必要があります。

名前を変更したコレクションをアタッチして、すべての重複プロジェクトを削除したら、SharePoint Web アプリケーションとの接続を修復する必要があります。 接続を修復することにより、Web アプリケーションとオリジナルのコレクションおよび名前を変更したコレクション間のすべての接続が正しく設定されることが保証されます。

配置で SharePoint 製品 が使用されている場合は、TFS のサービス アカウントをファーム管理者グループのメンバーにすることを強くお勧めします。

注意

このメンバーシップを TFS のサービス アカウントに付与しなくても、チーム プロジェクト コレクションを分割することができます。ただし、コレクションをアタッチしたときにエラーが発生するため、プロジェクトとポータルを再接続するための余分な手順を実行する必要があります。運用上の要件でこのメンバーシップのサービス アカウントへの付与が制限されている場合でも、分割操作中のファーム管理者グループへのサービス アカウントの追加を検討する必要があります。

SharePoint Web アプリケーションへの接続を修復するには

  1. コレクションを移動する配置用のアプリケーション層をホストしているサーバー上で Team Foundation 用の管理コンソールを開きます。

  2. [SharePoint Web アプリケーション] を選択して、Web アプリケーションの一覧で、アタッチしたばかりのコレクションをサポートする Web アプリケーションを選択します。

    一覧で Web アプリケーションを選択すると、[接続の修復] ボタンが表示されます。

  3. [接続の修復] を選択して、[SharePoint Web アプリケーションへの接続の修復] ダイアログ ボックスで、[修復] を選択します。

  4. ステータス ウィンドウに [再接続操作に成功しました] と表示されたら、[閉じる] を選択します。 この処理に数分かかる場合があります。 加えて、現時点では、2 つのコレクションで使用されているチーム プロジェクト ポータル用の既定の SharePoint サイトの場所が同じなため、このプロセスの一部として何らかのエラーが表示される場合があります。 これは想定されている動作です。

接続を修復して両方のコレクションを開始したら、各コレクション内のプロジェクトのチーム プロジェクト ポータルを再構成して、それらのプロジェクトの正しいデータが反映されるようにする必要があります。

チーム プロジェクト ポータルを再構成するには

  • チーム エクスプローラー を開いて、それぞれのチーム プロジェクト コレクションに接続し、チーム プロジェクトごとに、SharePoint サイトの URL を構成します。 チーム プロジェクトごとに、[設定] を選択して、[ポータル設定] を選択し、[レポートおよびダッシュボードでこのチーム プロジェクトのデータを参照する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

分割した両方のコレクションをサポートするために、SharePoint 製品 で同じサイト コレクションの使用を継続できます。 両方のコレクション内のチーム プロジェクトでは、以前と同じチーム プロジェクト ポータルが使用されます。 すべてのポータルが、オリジナルのチーム プロジェクト コレクションをサポートしていたサイト コレクション上でホストされます。 ただし、この構成は、チーム プロジェクト コレクションとサイト コレクション間の一対一の関係を複雑にするだけでなく、配置の復元をより困難にする可能性があります。 この複雑さを回避するには、オリジナルのチーム プロジェクト コレクションをサポートしていたサイト コレクションを分割し、チーム プロジェクト コレクションに行った分割を反映させます。

サイト コレクションを分割し、分割したチーム プロジェクト コレクションをリダイレクトして分割サイト コレクションを使用するようにするには

  1. サイト コレクションの分割方法については、「SharePoint 2013 のデータベース間でサイト コレクションを移動する」またはお使いの SharePoint 製品のバージョンに関する最新のガイダンスを参照してください。

    ヒント

    前述したように、サイト コレクションへのユーザー アクセス許可とアクセスを構成して、チーム プロジェクト コレクションへのユーザー アクセスと一致させます。

  2. 対象となるすべてのチーム プロジェクト コレクションで、分割したサイト コレクションが利用されるように構成します。それには、管理コンソールを開いて、チーム プロジェクト コレクションの一覧からコレクションを選択し、[SharePoint サイト] タブで [既定のサイトの場所の編集] を選択します。

  3. 各コレクション内のチーム プロジェクトのチーム プロジェクト ポータルを再構成して、それらのプロジェクトの正しいデータが反映されるようにします。

    詳細については、次のトピックを参照してください。チーム プロジェクト ポータルを再構成する (前述)

Q: プロジェクトが Project Server に統合されているチーム プロジェクト コレクションを分割する場合の特別な配慮または実行すべき操作はありますか。

A: チーム プロジェクト コレクションを分割したら、TFS と Microsoft Project Server 間の同期の一部としてメタデータが更新されるまで待機する必要があります。 同期後は、Project Server に正しいデータが表示されるはずです。 詳細については、次のトピックを参照してください。配置構成の変更.

同期を確認するには

コレクションを別のサーバーに移動する予定がない場合は、コレクションの分割後にコレクションと Project Server 間のデータ同期を継続するための手順を実行する必要がありません。 予定がある場合は、コレクションの分割後にコレクションを移動するための手順に従う必要があります。 詳細については、次のトピックを参照してください。チーム プロジェクト コレクションを移動する.

Q: Lab Management 用に構成されたコレクションを分割するにはどうすればいいですか。

A: コレクションを分割するための追加の手順を実行する必要があります。 分割の開始前に、コレクションから Lab Management リソースを削除し、分割後に、分割したコレクションごとに Lab Management リソースを構成する必要があります。

分割の開始前に、Lab Management で使用されているリソースをコレクション データベースから削除します。 これらのリソースには、仮想マシン、テンプレート、チーム プロジェクト ホスト グループ、およびチーム プロジェクト ライブラリ共有が含まれます。 コレクションを復元してアタッチしたら、Lab Management 資産を作成し直す必要があります。

Lab Management リソースを削除するには

  • 指定したチーム プロジェクト コレクションからグループ ホスト、ライブラリ共有、環境のすべてを削除する方法については、TFSConfig Lab /Delete コマンド/External オプションを参照してください。

分割が完了したら、チーム プロジェクト ホスト グループを作成し直す必要があります。 TFS 内のチーム プロジェクト ライブラリ共有と、Microsoft Test Manager 内の仮想マシン、テンプレート、および環境も作成し直す必要があります。

Lab Management リソースを構成するには

  1. Team Foundation 用にアプリケーション層を構成します。

    詳細については、次のトピックを参照してください。SCVMM 環境用の Lab Management の構成.

  2. 新しい SCVMM でゴールデン マスター仮想マシンとテンプレートを作成し直し、仮想マシンとテンプレートをチーム プロジェクト コレクションにインポートします。

    詳細については、次のトピックを参照してください。Lab Management 用の仮想マシンおよびテンプレートを作成して保存する.

  3. 各チーム プロジェクトの環境を作成し直します。

    詳細については、次のトピックを参照してください。格納済み仮想マシンおよびテンプレートを使用した SCVMM 環境の作成.