XACT ファイルの種類

ここでは、Microsoft Cross-Platform Audio Creation Tool (XACT) によって生成されるファイルの種類について説明します。また、これらのファイルをどのようにしてゲーム タイトルに統合するかについても説明します。XACT は、プロジェクトの定義を単一のファイルに格納し、タイトル開発者が使用するさまざまなファイルを出力します。

プロジェクト ファイル (.xap)

XACT プロジェクトは、拡張子が .xap のテキスト ファイルに保存されます。このファイルには、XACT によって生成される情報の中間形態が含まれています。このファイルは、テキスト エディターを使用して開いたり読んだりできます。ただし、このファイルに直接変更を加えることは推奨されません。また、他のアプリケーションで直接使用しないでください。プロジェクトの変更には、XACT のみを使用してください。

プロジェクト情報は既存のプロジェクトから現在のプロジェクトにインポート (結合) できます。XACT で、[ファイル](File) メニューの [インポート](Import) をクリックし、インポートするプロジェクトを見つけて選択し、[OK] をクリックします。インポートされたファイルは変更されずにそのまま残ります。

このファイル形式の詳細については、「XACT プロジェクトのファイル形式 (.xap)」を参照してください。

出力ファイル

出力ファイルは、XACT のプロジェクトのビルドによって生成されます。これらのファイルは、ゲーム タイトルにオーディオ リソースを統合する際にプログラマが使用します。

ウェーブ バンク (.xwb)

Wave バンク (.xwb) ファイル内のデータは、単独のWave バンクを記述します。これは、メモリー内のウェーブ、または DVD やハード ドライブからストリーミングされるウェーブのコレクションです。

サウンド バンク (.xsb)

サウンド バンク (.xsb) ファイル内のデータは、単独のサウンド バンクを記述します。これは、ウェーブを再生する命令と、タイトル プログラムが命令を呼び出す際に使用するキューのコレクションです。

グローバル設定 (.xgs)

グローバル設定 (xgs) ファイル内のデータは、サウンド デザイナーが作成するその他のすべての定義を記述します。これには、カテゴリ変数ランタイム パラメーター制御などが含まれます。

ヘッダー (.h)

XACT は 3 種類の C/C++ ヘッダー ファイルを構築するオプションをサポートしています。

  • プロジェクト
    プロジェクト ヘッダー ファイルには、すべての Wave バンク エントリ、サウンド キュー、およびカテゴリーのインデックスが格納されます。このヘッダー ファイルを使用することによって、タイトルでキューを効率的に参照できます。
  • Wave バンク
    Wave バンク ヘッダー ファイルには、特定の Wave バンクのすべての Wave バンク エントリのインデックスが格納されます。
  • サウンド バンク
    サウンド バンク ヘッダー ファイルには、特定のサウンド バンクのすべてのサウンドのインデックスが格納されます。

キュー リスト (,txt)

キュー リスト テキスト ファイルには、プロジェクトに含まれるすべてのサウンド キューと関連するメモの一覧が格納されます。

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