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3D 空間の座標

3D 空間における音源とリスナーの位置、速度、および方向は、x 軸、y 軸、z 軸の 3 つの軸上の値である重心座標で表されます。これらの軸は、アプリケーションによって確立された視点が基点となります。x 軸の値は左から右方向に、y 軸の値は下から上方向に、z 軸の値は手前側から遠ざかる方向に大きくなります。

D3DVECTOR 構造体には、位置、速度、または方向を、これらの 3 つの軸で表した値が含まれます。

通常、ベクトルは 3 つの値で表し、(x, y, z) の順にコンマで区切り、かっこで囲みます。

位置の場合、この値はユーザー定義のワールド単位で表された点となります。

速度の場合は、ベクトルにより、各軸方向の 1 秒あたりのワールド単位での進度が記述されます。

方向の場合、この値は相互に相対的な任意の単位となります。たとえば、3D ワールドのベース ビューが水平方向に対して北向きの場合、リスナーの方向が (-1, 0, 1) であれば、リスナーは北西を向いていることになります。ベクトルの値は絶対単位でないため、このベクトル値は (-5, 0, 5) または (-0.25, 0, 0.25) と記述しても同等です。

3D ベクトルの働きは 2D ベクトルとほぼ同様ですが、上下方向の軸が追加されています。2D 空間でのベクトルの働きは、グラフ用紙に描画することで理解できます。グラフ用紙の下から上の方向と、左から右の方向に値を増やすとします。(0, 0) から (1, 1) に引いた線と、(0, 0) から (5, 5) に引いた線では、方向は同じです。ただし、2 番目の線は、距離または速度が大きいことを示しています。

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