IDirectSound8

IDirectSound8 インターフェイスは、バッファー オブジェクトの作成、デバイスの管理、および環境の設定に使用します。このインターフェイスは IDirectSound に代わるもので、さらに新しいメソッドが追加されています。

このインターフェイスは、DirectSoundCreate8 または DirectSoundFullDuplexCreate8 を使用して取得するか、CoCreateInstance または CoCreateInstanceEx を使用して CLSID_DirectSound8 クラスのオブジェクトを作成することで取得します。

IUnknown から継承するメソッドのほかに、IDirectSound8 インターフェイスは以下のメソッドを公開しています。

IDirectSound8 のメンバー

メソッド 説明
IDirectSound8::Compact Compact メソッドは何も処理をしません。
IDirectSound8::CreateSoundBuffer CreateSoundBuffer メソッドはオーディオ サンプルを管理するサウンド バッファー オブジェクトを作成します。
IDirectSound8::DuplicateSoundBuffer DuplicateSoundBuffer メソッドは元のバッファーのメモリーを共有する新しいセカンダリ バッファーを作成します。
IDirectSound8::GetCaps GetCaps メソッドはデバイス オブジェクトが示すハードウェア デバイスの能力を取得します。
IDirectSound8::GetSpeakerConfig GetSpeakerConfig メソッドはスピーカー構成を取得します。
IDirectSound8::Initialize Initialize メソッドは CoCreateInstance 関数を使って作成されたデバイス オブジェクトを初期化します。
IDirectSound8::SetCooperativeLevel SetCooperativeLevel メソッドはサウンド デバイスに対するアプリケーションの強調レベルを設定します。
IDirectSound8::SetSpeakerConfig SetSpeakerConfig メソッドはデバイスのスピーカーの設定を指定します。
IDirectSound8::VerifyCertification VerifyCertification メソッドはデバイス ドライバーが DirectX 用に認定されているかどうかを確認します。

LPDIRECTSOUND8 型は、IDirectSound8 インターフェイスへのポインターとして定義されています。

typedef struct IDirectSound8  *LPDIRECTSOUND8;

解説 

CLSID_DirectSound8 クラスのオブジェクトのみが、このインターフェイスをサポートします。DirectSoundCreate8 または DirectSoundFullDuplexCreate8 によって作成されるデバイス オブジェクトは、すべてのこのカテゴリに分類されます。以前の DirectSoundCreate 関数で作成されたすべてのオブジェクトを含む CLSID_DirectSound クラスのオブジェクトは、以前の IDirectSound インターフェイスのみをサポートします。

CLSID_DirectSound8 オブジェクトの動作は、CLSID_DirectSound オブジェクトの動作と一部異なります。それらの違いは、IDirectSound インターフェイスと IDirectSound8 インターフェイスにみられます。以下に新しいオブジェクトの動作の具体的な違いを示します。

  • IDirectSound::CreateSoundBuffer および CreateSoundBuffer の呼び出しにおいて、DSBCAPS_CTRL3D にモノラル フォーマット以外のバッファーを設定することはできず、DSBCAPS_CTRL3D と DSBCAPS_CTRLPAN を組み合わせることもできません。
  • 新しいバッファー作成フラグがサポートされます。
  • 作成時に、バッファーに無音を格納することはできません。
  • CreateSoundBuffer によって返される IDirectSoundBuffer インターフェイスは、IDirectSoundBuffer8 インターフェイスでクエリできます。
  • DSBUFFERDESC 構造体の WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE フォーマット タグを持つ WAV フォーマットは有効性がより厳しくチェックされます。

要件

ヘッダー: DSound.h 宣言

ライブラリ: Dsound3d.dll 内容

関連項目

DirectSound インターフェイス