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D3DDECLMETHOD 列挙型

D3DDECLMETHOD 列挙型

頂点の宣言メソッドを定義する。メソッドは、テセレーション中に頂点データから生成する必要のあるデータを、テセレータに通知する。

構文

typedef enum _D3DDECLMETHOD {
    D3DDECLMETHOD_DEFAULT = 0,
    D3DDECLMETHOD_PARTIALU = 1,
    D3DDECLMETHOD_PARTIALV = 2,
    D3DDECLMETHOD_CROSSUV = 3,
    D3DDECLMETHOD_UV = 4,
    D3DDECLMETHOD_LOOKUP,
    D3DDECLMETHOD_LOOKUPPRESAMPLED
} D3DDECLMETHOD;

定数

  • D3DDECLMETHOD_DEFAULT
    デフォルト値。テセレータは、追加の計算を行わずに頂点データ (パッチ用のスプライン データ) をそのままコピーする。テセレータを使う場合は、この要素が補間される。それ以外の場合は、入力レジスタに頂点データがコピーされる。入力と出力の型には、任意の値を指定できる。

  • D3DDECLMETHOD_PARTIALU
    矩形または三角形パッチ上の点における U 方向への接線を計算する。入力の型は、D3DDECLTYPE_FLOAT3、D3DDECLTYPE_FLOAT4、D3DDECLTYPE_D3DCOLOR、D3DDECLTYPE_UBYTE4、または D3DDECLTYPE_SHORT4 である。出力の型は常に D3DDECLTYPE_FLOAT3 である。

  • D3DDECLMETHOD_PARTIALV
    矩形または三角形パッチ上の点における V 方向への接線を計算する。入力の型は、D3DDECLTYPE_FLOAT3、D3DDECLTYPE_FLOAT4、D3DDECLTYPE_D3DCOLOR、D3DDECLTYPE_UBYTE4、または D3DDECLTYPE_SHORT4 である。出力の型は常に D3DDECLTYPE_FLOAT3 である。

  • D3DDECLMETHOD_CROSSUV
    2 つの接線の外積をとることで、矩形または三角形パッチ上の点の法線を計算する。入力の型は D3DDECLTYPE_FLOAT[43]、D3DDECLTYPE_D3DCOLOR、D3DDECLTYPE_UBYTE4、または D3DDECLTYPE_SHORT4 を使える。出力の型は常に D3DDECLTYPE_FLOAT3 である。

  • D3DDECLMETHOD_UV
    矩形または三角形パッチ上の点における U と V の値をコピーする。この結果は、2D float である。入力の型は D3DDECLTYPE_UNUSED に設定する。出力データの型は、常に D3DDECLTYPE_FLOAT2 である。入力ストリームおよびオフセットも使わない (ただし 0 を設定する必要がある)。

  • D3DDECLMETHOD_LOOKUP
    ディスプレースメント マップを参照する。入力の型は D3DDECLTYPE_FLOAT2、D3DDECLTYPE_FLOAT3、または D3DDECLTYPE_FLOAT4 を使える。テクスチャ マップ参照には .x 成分と .y 成分のみを使う。出力の型は常に D3DDECLTYPE_FLOAT1 である。デバイスはディスプレースメント マッピングをサポートする必要がある。ディスプレースメント マッピングの詳細については、「ディスプレースメント マッピング」を参照すること。この定数は、N パッチが有効な場合に、プログラマブル パイプラインでのみサポートされる。

  • D3DDECLMETHOD_LOOKUPPRESAMPLED
    事前にサンプリングされたディスプレースメント マップを参照する。入力の型は D3DDECLTYPE_UNUSED に設定する。ストリーム インデックスとストリーム オフセットには、0 を設定する必要がある。この処理では、出力の型は常に D3DDECLTYPE_FLOAT1 である。デバイスはディスプレースメント マッピングをサポートする必要がある。ディスプレースメント マッピングの詳細については、「ディスプレースメント マッピング」を参照すること。この定数は、N パッチが有効な場合に、プログラマブル パイプラインでのみサポートされる。

注意

テセレータは、テセレーションの間に頂点データから計算するデータを、メソッドを参照して決定する。メッシュ データでは、デフォルト値を使わなければならない。パッチでは、実装されている他の任意の型を使える。

頂点データは、D3DVERTEXELEMENT9 構造体の配列を使って宣言する。配列の各要素に、頂点宣言のメソッドを格納する。

D3DDECLMETHOD_DEFAULT を使うことに加え、N パッチが有効な場合、法線メッシュでは D3DDECLMETHOD_LOOKUP および D3DDECLMETHOD_LOOKUPPRESAMPLED メソッドが使える。

列挙型の情報

ヘッダー d3d9types.h
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