ステップ 1 : ウィンドウの作成

ステップ 1 : ウィンドウの作成

どんな Microsoft® Windows® アプリケーションも、実行時に、まず行わなければならないことは、アプリケーション ウィンドウを作成し、ユーザーに表示することである。このために、CreateDevice サンプル プロジェクトでは、まず WinMain 関数の実行から開始する。次のサンプル コードは、ウィンドウを初期化する。

INT WINAPI WinMain( HINSTANCE hInst, HINSTANCE, LPSTR, INT )
{
    // Register the window class.
    WNDCLASSEX wc = { sizeof(WNDCLASSEX), CS_CLASSDC, MsgProc, 0L, 0L, 
                      GetModuleHandle(NULL), NULL, NULL, NULL, NULL,
                      "D3D Tutorial", NULL };

    RegisterClassEx( &wc );

    // Create the application's window.
    HWND hWnd = CreateWindow( "D3D Tutorial", "D3D Tutorial 01: CreateDevice", 
                              WS_OVERLAPPEDWINDOW, 100, 100, 300, 300,
GetDesktopWindow(), NULL, wc.hInstance, NULL );

上記のサンプル コードは、標準的な Windows プログラミングである。このサンプルでは、まず、"D3D Tutorial" と呼ばれるウィンドウ クラスを定義して、登録している。クラスを登録した後、そのクラスを使用する基本的な最上位レベルのウィンドウを作成する。このウィンドウには、幅 300 ピクセル、高さ 300 ピクセルのクライアント領域がある。このウィンドウにはメニューと子ウィンドウはない。このサンプルでは、WS_OVERLAPPEDWINDOW ウィンドウ スタイルを使用して、ウィンドウ アプリケーションに共通する最小化、最大化、および閉じるボタンの付いたウィンドウを作成する。サンプルをフルスクリーン モードで実行する場合は、ウィンドウ スタイルに WS_EX_TOPMOST を使用するとよい。このスタイルでは、作成したウィンドウは他のすべてのウィンドウよりも手前に表示され、このウィンドウを非アクティブにしても最も手前に表示される。このウィンドウが作成されると、サンプル コードは Microsoft® Win32® 標準関数を呼び出して、ウィンドウの表示と更新を行う。

アプリケーション ウィンドウが準備できると、Microsoft Direct3D® の主要オブジェクトの設定を開始できる。これについては、「ステップ 2 : Direct3D の初期化」で説明する。