Windows サウンド ミキサの構成

Windows サウンド ミキサの構成

Microsoft® DirectPlay® Voice が正しく動作するためには、Microsoft Windows® サウンド ミキサを正しく設定する必要がある。ここでは、サウンド ミキサを設定して DirectPlay ボイス セッションをサポートする方法について説明する。

  • DirectPlay 音声デバイスの選択
  • 再生のための Windows サウンド ミキサの構成
  • Windows 録音サウンド ミキサの構成
  • マイク ブースト
  • 自動構成

DirectPlay 音声デバイスの選択

Windows XP および Windows Millennium Edition (Windows Me) システムでは、コントロール パネルの [サウンドとオーディオ デバイス] に [音声] タブがある。このタブを使うと、DirectPlay Voice の再生デバイスと録音デバイスを選択できる。システムに複数のサウンド カードがある場合、通常のオーディオに使うのとは異なるサウンド カードを DirectPlay Voice の転送に選択できる。

再生のための Windows サウンド ミキサの構成

DirectPlay Voice の再生用にサウンド システムを設定するには、Windows のサウンド再生ミキサを構成しなければならないこともある。再生ミキサを起動するには、次に示す、いくつかの方法がある。

  • タスクバーのステータス領域にあるスピーカ アイコンをダブルクリックする。
  • サウンド ハードウェア テスト ウィザードを起動し、マイクまたはスピーカのテスト ページで、[再生] の下部にある [音量] をクリックする。
  • コントロール パネルの [サウンドとオーディオ デバイス] を起動し、[オーディオ] タブをクリックする。 次に、音の再生の [音量] をクリックする。

次のサンプル画面は、Windows 2000 再生ミキサを示している。

Windows サウンド再生ミキサ

再生ミキサを構成するには、次の操作を行う。

  1. [オプション] メニューの [プロパティ] をクリックする。
  2. [プロパティ] ダイアログ ボックスの [再生] をクリックする。
  3. ダイアログ ボックスの下部で、次に示すように、利用可能なすべての出力ラインが選択されていることを確認する。
  4. [OK] をクリックして、もう一度再生ミキサを表示する。

次のサンプル画面は、ミキサの [プロパティ] ダイアログ ボックスを示している。

サウンド ミキサのプロパティ

マイクには、異なる再生ラインと録音ラインがある。マイクの再生ラインは無効にする必要がある。 無効にしないと、マイクからの入力がスピーカに伝わり、 DirectPlay Voice は入力を録音できなくなる。

マイクの再生ラインを無効にするには、次の操作を行う。

  1. [プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックして、もう一度再生ミキサを表示する。
  2. マイクの [ミュート] チェック ボックスがオンになっていることを確認する。
  3. マイクのチェック ボックスのラベルが [選択] になっている場合は、チェック ボックスをオフにする。

Windows 録音サウンド ミキサの構成

録音ミキサも、手動で構成しなければならないこともある。録音ミキサを起動するには、次の 3 とおりの方法がある。

  • コントロール パネルの [サウンドとオーディオ デバイス] を起動し、[オーディオ] タブをクリックする。 次に、音の再生の [音量] をクリックする。
  • サウンド ハードウェア テスト ウィザードを起動し、マイクまたはスピーカのテスト ページで、[録音] の下部にある [音量] をクリックする。
  • 再生ミキサを起動し、[オプション] メニューの [プロパティ] をクリックする。 次に、[録音] をクリックし、[OK] をクリックする。

 

録音の設定には、次の操作を行う。

  1. [オプション] メニューの [プロパティ] をクリックする。
  2. [録音] をクリックする。ダイアログ ボックスの下部にあるチェック ボックスには、選択したデバイスで利用できるすべての音声入力ソースが表示される。
  3. すべてのソースのチェック ボックスがオンになっていることを確認し、[OK] をクリックする。録音ミキサには、マイクと、選択したすべてのソースのボリューム コントロールが表示される。
  4. マイクの [選択] チェック ボックスがオンになっていて、その他のすべての [選択] チェック ボックスがオフになっていることを確認する。特に、[CD オーディオ] チェック ボックスをオンにしてはならない。[CD オーディオ] チェック ボックスがオンになっていて、ユーザーがゲームの再生中に CD を再生していると、DirectPlay Voice は CD からの出力を転送してしまう。

次のサンプル画面は、Windows 2000 録音ミキサを示している。

録音ミキサ

マイク ブースト

多くのサウンド カードには、"マイク ブースト" などと呼ばれるオプションがある。この機能を使うと入力ボリュームが増幅されるので、入力が弱いデバイスでも強い入力が得られる。システムからボイス セッションへの入力レベルが弱い場合、マイク ブーストを有効にできる。

マイク ブーストを有効にするには、次の操作を行う。

  1. 上で説明したように、録音ミキサを表示する。
  2. [オプション] メニューの [トーン調整] をクリックし、ミキサの [トーン] ボタンを有効にする。
  3. マイク ラインの [トーン] をクリックして、マイクの [詳細設定] ダイアログ ボックスを表示する。
  4. [マイク ブースト] チェック ボックスをオンにする。

マイク ブーストによって入力が大きくなりすぎる場合は、同じ手順を使ってマイク ブーストを無効にできる。サウンド カードがマイク ブーストをサポートしていない場合、次の説明の 1 つまたは複数が当てはまる。

  • 録音ミキサの [オプション] メニューにある、[トーン調整] コマンドが利用できなくなる。
  • 録音ミキサで、マイクの [トーン] ボタンが利用できなくなる。
  • [詳細設定] の [マイク ブースト] チェック ボックスが利用できなくなる。

自動構成

DVSOUNDDEVICECONFIG 構造体の dwFlags メンバに DVSOUNDCONFIG_AUTOSELECT フラグを設定すると、DirectPlay Voice はサウンド ミキサの録音部分を自動的に構成しようとする。しかし、この試みは失敗する可能性がある。たとえば、DirectPlay Voice は常にマイク 0 を入力ソースとして選択する。ユーザーのシステムに複数のマイクがある場合、自動選択が機能するのは、ユーザーがマイクをマイク 0 入力に接続している場合のみである。他のマイク チャンネルを使うためには、ユーザーがマイクを手動で構成する必要がある。

  すべてのシステムでアプリケーションを確実に動作させるには、必要に応じてユーザーが自動選択を無効にして、手動でミキサを構成できるようにする必要がある。