プレビュー付きオーディオ キャプチャ グラフの作成

オーディオ キャプチャ グラフの作成」で説明しているフィルタ グラフはキャプチャのみ実行し、プレビューは行わない。プレビューとキャプチャを同時に行うには、フィルタ グラフはインフィニット ピン ティー フィルタを使う必要がある。このフィルタは 1 つの入力ピンを持ち、必要に応じた数の出力ピンを作成する。(最初は 1 つの出力ピンを持つ。出力ピンを接続するごとに、別の出力ピンを作成する。)インフィニット ピン ティー フィルタは、すべての出力ピンを通し、受け取ったすべてのサンプルを変更せずに送信する。

オーディオ キャプチャ フィルタをインフィニット ピン ティーに接続し、インフィニット ピン ティーをマルチプレクサと DirectSound レンダラ フィルタに接続する。マルチプレクサは、前と同じようにファイル ライタに接続する。次の図は、AVI ファイルに対して作成されるフィルタ グラフを示している。

プレビュー付きオーディオ キャプチャ グラフ

DirectSound レンダラはデフォルトのオーディオ レンダラであるため、インフィニット ピン ティーの出力ピンに対して IGraphBuilder::Render メソッドを呼び出せる。フィルタ グラフ マネージャはインテリジェント接続を使ってレンダラを作成し、フィルタ グラフに追加し、ピンを接続する。