フィルタ開発者が使うデータ フロー

ここでは、データがフィルタ グラフ内をどのように移動するかについて説明する。特に、IMemInputPin インターフェイスまたは IAsyncReader インターフェイスを使ったローカル メモリ トランスポートについて説明する。独自のカスタム フィルタを作成する開発者を対象にしている。Microsoft DirectShow でのデータ フロー処理の概要については、「フィルタ グラフのデータ フロー」を参照すること。

多くのデータがフィルタ グラフ内を移動する。データは大きく 2 つのカテゴリに分かれる。メディア データと制御データである。一般に、メディア データはダウンストリーム方向に流れ、制御データはアップストリーム方向に流れる。メディア データには、ストリームを構成するビデオ フレーム、オーディオ サンプル、MPEG パケットなどがあるが、フラッシュ コマンド、ストリーム終了通知など、ストリームと共に流れるデータもある。制御データはメディア ストリームの一部ではない。制御データの例として、品質コントロール要求、シーク コマンドなどがある。

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