DV ビデオ サブタイプ

DV ビデオに対しては複数のサブタイプが定義されている。各サブタイプには、FOURCC コードおよび対応する GUID 値が割り当てられている。以下のフォーマットがすべてサポートされているわけではない。詳細については、「注意」を参照すること。

コンシューマ用フォーマット

FOURCC GUID データ レート 説明
'dvsl' MEDIASUBTYPE_dvsl 12.5 Mbps SD-DVCR 525-60 または SD-DVCR 625-50
'dvsd' MEDIASUBTYPE_dvsd 25 Mbps SDL-DVCR 525-60 または SDL-DVCR 625-50
'dvhd' MEDIASUBTYPE_dvhd 50 Mbps HD-DVCR 1125-60 または HD-DVCR 1250-50

以上のフォーマットの詳細については、IEC-61834 を参照すること。

プロフェッショナル用フォーマット

FOURCC GUID データ レート 説明
'dv25' MEDIASUBTYPE_dv25 25 Mbps DVCPRO 25 (525-60 または 625-50)
'dv50' MEDIASUBTYPE_dv50 50 Mbps DVCPRO 50 (525-60 または 625-50)
'dvh1' MEDIASUBTYPE_dvh1 100 Mbps DVCPRO 100 (1080/60i、1080/50i、または 720/60P)

dv25 および dv50 の詳細については SMPTE 314M を参照すること。また、dvh1 の詳細については 370M を参照すること。

その他

さらに 2 つの DV サブタイプが、Uuids.h ヘッダー ファイルで定義されている。これらのサブタイプは、特定の DV CODEC によって生成される FOURCC コードに対応する。定義済みのどの DV 標準にも対応していない。これらのサブタイプは廃止されているので、使ってはならない。

FOURCC GUID
'DVCS' MEDIASUBTYPE_DVCS
'DVSD' MEDIASUBTYPE_DVSD

注意

外部の DV デバイスからデータをキャプチャしたとき、MSDV ドライバはトランスポート データを解析するが、DV スプリッタDV ビデオ デコーダのフィルタは、データ パケットの内容を解析する。現在、これらのコンポーネントは以下のサポートを提供している。

  • MSDV ドライバは、25 Mbps 以下のデータ レートをサポートしている。50 Mbps 以上のデータ レートはサポートしていない。25 Mbps ストリームの場合、MSDV ドライバは、ソース (SDL-DVCR または DVCPRO 25) に関係なく、メディア タイプを MEDIASUBTYPE_dvsd に設定する。
  • DV スプリッタ フィルタと DV ビデオ デコーダ フィルタは、MEDIASUBTYPE_dvsd のみをサポートしている。データとしては、PAL または NTSC を使用できる。MSDV ドライバがデータ レートをサポートしているのであれば、他の DV フォーマットを解析できるサードパーティのフィルタまたは CODEC を利用できる場合がある。

これは、実際には、アプリケーションが両方の 25 Mbps フォーマット (SDL-DVCR と DVCPRO 25) をキャプチャできることを意味する。ターゲット デバイスがキャプチャ デバイスと一致するなら、アプリケーションは両方のフォーマットをテープに送信できる。つまり、デバイスから DVCPRO 25 をキャプチャした場合、同じデバイスに送り返すことはできるが、SDL-DVCR デバイスに送ることはできない。

参照