IPin インターフェイス

このインターフェイスはすべての入力ピン、出力ピンによって公開される。

フィルタ グラフ マネージャはこのインターフェイスを使ってピンと接続し、フラッシュ処理を行う。アプリケーションはこのインターフェイスを使ってピンの情報を問い合わせることができる。アプリケーションは、ConnectDisconnectBeginFlushEndFlush など、ピンの状態を変更するような IPin メソッドを決して呼び出さないこと。ピンを接続するには、アプリケーションは IGraphBuilder 内のメソッドを使わなければならない。

フィルタ開発者 : CBasePinCBaseInputPinCBaseOutputPin の各クラスはこのインターフェイスを実装する。他の基底クラスはこれら 3 つのクラスから派生する。

IPin インターフェイスは、IUnknown から継承するメソッド以外に以下のメソッドも公開する。

メソッド 説明
Connect ピンを他のピンに接続する。
ReceiveConnection 他のピンからの接続を許可する。
Disconnect 現在のピン接続を解除する。
ConnectedTo このピンに接続しているピンを取得する。
ConnectionMediaType 現在のピン接続のメディア タイプを取得する。
QueryPinInfo 名前、所有者フィルタ、向きなど、ピンについての情報を取得する。
QueryId ピン識別子を取得する。
QueryAccept 指定したメディア タイプをピンが受け入れるかどうかを確認する。
EnumMediaTypes ピンの優先メディア タイプを列挙する。
QueryInternalConnections (フィルタ内で) 内部的にこのピンに接続しているピンを取得する。
EndOfStream 追加のデータがないことをピンに通知する。
BeginFlush フラッシュ処理を開始する。
EndFlush フラッシュ処理を終了する。
NewSegment この呼び出し後に受け取ったメディア サンプルが、セグメントとしてグループ化されたことをピンに通知する。
QueryDirection ピンの向き (入力か出力か) を取得する。