変換フィルタの作成
ここでは、1 つの入力ピンと 1 つの出力ピンを持つフィルタとして定義された "変換フィルタ" を作成する方法について説明する。作成手順を示すため、ここではランレングス エンコーディング (RLE) ビデオを出力する架空の変換フィルタについて説明する。RLE エンコーディング アルゴリズム自体ではなく、DirectShow に固有のタスクのみを説明する。(DirectShow は AVI コンプレッサ フィルタにより既に RLE CODEC を提供している。)
ここでは、DirectShow 基底クラス ライブラリを使ってフィルタを作成すると想定している。基底クラス ライブラリなしでもフィルタを作成できるが、基底クラス ライブラリの使用を推奨する。
注 : 変換フィルタを作成する前に、DirectX Media Object(DMO) がニーズを満たすかどうかを検討すること。DMO はフィルタと同じ処理を行うことが多く、DMO のプログラミング モデルの方が使用しやすい。DMO は DMO ラッパー フィルタにより DirectShow で提供できるが、DirectShow の外側でも使用できる。エンコーダとデコーダについては、現在 DMO の使用を推奨する。
ここでは次の内容について説明する。
- 手順 1. 基底クラスの選択
- 手順 2. フィルタ クラスの宣言
- 手順 3. メディア タイプ調整のサポート
- 手順 4. アロケータ プロパティの設定
- 手順 5. イメージの変換
- 手順 6. COM サポートの追加
参照