IDataObject インターフェイス

形式に依存しないデータ転送機構を提供します。

この型のすべてのメンバの一覧については、IDataObject メンバ を参照してください。

<ComVisible(True)>
Public Interface IDataObject
[C#]
[ComVisible(true)]
public interface IDataObject
[C++]
[ComVisible(true)]
public __gc __interface IDataObject
[JScript]
public
   ComVisible(true)
interface IDataObject

IDataObject を実装するクラス

クラス 説明
DataObject 基本データ転送機構を実装します。

解説

IDataObject インターフェイスは、 Clipboard クラスによって、またはドラッグ アンド ドロップ操作で使用されます。

このインターフェイスをクラスに実装すると、 IDataObject のメソッドを使用して、ユーザーが格納したデータを複数の形式でクラスのインスタンスに格納できます。データを複数の形式でインスタンスに格納しておくと、データを取り出す側のアプリケーションで使用できるデータ形式がわからなくても、データを正常に取り出せる可能性が高くなります。 IDataObject のインスタンスにデータを格納するには、 SetData メソッドを呼び出し、 format パラメータでデータ形式を指定します。格納されているデータを取得するときに、そのデータを別の形式に変換しない場合は、 autoConvert パラメータに false を設定します。データを複数の形式でインスタンスに格納するには、 IDataObject の 1 つのインスタンスで SetData を複数回呼び出します。

GetData メソッドを呼び出し、 format パラメータでデータ形式を指定することによって、格納されているデータを IDataObject から取得します。指定した形式で格納されたデータだけを取得するには、 autoConvert パラメータに false を設定します。格納されているデータを指定した形式に変換するには、 autoConverttrue を設定するか、 autoConvert を使用しないでください。

IDataObject に格納されているデータの形式を確認するには、次の IDataObject のメソッドを使用します。

  • データに対して使用できるすべての形式の配列を取得するには、 GetFormats メソッドを呼び出します。データが格納された形式だけを取得するには、 autoConvert パラメータを false に設定します。データに対して使用できるすべての形式を取得するには、 autoConverttrue を設定するか、またはこのパラメータを使用しないでください。
  • 格納されているデータを特定の形式に変換できるかどうかを確認するには、 GetDataPresent メソッドを呼び出します。格納されているデータを指定形式に変換しない場合は、 autoConvert パラメータに false を設定します。

このインターフェイスの実装については、 DataObject クラスのトピックを参照してください。定義済みの Clipboard データ形式については、 DataFormats クラスのトピックを参照してください。

必要条件

名前空間: System.Windows.Forms

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ

アセンブリ: System.Windows.Forms (System.Windows.Forms.dll 内)

参照

IDataObject メンバ | System.Windows.Forms 名前空間 | DataObject | DataFormats